イベントコリレーション監視の条件定義では、イベントコリレーションパターンとイベントコリレーション処理の関係を定義します。複数のイベントコリレーションパターンを組み合わせて定義することもできます。
以下の条件の場合を例に、設定方法を説明します。
イベントコリレーションパターンを、“かつ”で組み合わせる場合
以下の条件でイベントを監視する場合の設定方法を説明します。
発生イベント
AP: APL1: INFO: 印刷業務を開始します。 --(1)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。 --(2)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX --(3)
AP: APL1: ERROR: printer error. file=XXXXX --(4)
条件
(1)と(2)のイベントはセットで発生する。
(3)と(4)のイベントはセットで発生する。
(1)と(2)、および(3)と(4)が発生したら、新しいイベントを通知する。
(1)と(2)だけ、または、(3)と(4)だけが発生した場合は、何もしない。
設定手順
[メッセージ特定条件]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-Dと名づけます。
[コリレーションパターン]シートで、(1)と(2)、および(3)と(4)のイベントについてイベントコリレーションパターンを定義します。設定方法は、“イベントコリレーションパターンの定義例”を参考にしてください。
→イベントコリレーションパターンコードを、それぞれ、Patern1、Patern2と名づけます。
[コリレーション処理]で、新しいイベントを通知するためのイベントコリレーション処理を定義します。設定方法は、“イベントコリレーション処理の定義例”の“新しいイベントを通知する”を参照してください。
→イベントコリレーション処理コードを、Action1と名づけます。
[コリレーション監視の条件定義メンテナンス]シートで、以下のように定義します。
分類 | 項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|---|
コリレーション情報 | [コメント] | (任意) | イベントコリレーションのコメントを設定します。 |
監視方法 | [監視方法] | [AND:“かつ”で監視] | 複数のイベントコリレーションパターンのすべてに一致する条件の場合は、[AND:“かつ”で監視]を指定します。 |
コリレーションパターン | [コリレーションパターン] | Patern1 | 関連するイベントコリレーションパターンをすべてイベントコリレーションパターンコードで設定します。(注1) |
[監視のリセット] | [リセット処理] | [NONE:リセットしない] | イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、[NONE:リセットしない]を指定します。 |
[リセットイベント] | - | 設定する必要はありません。 | |
監視間隔 | [監視間隔(秒)] | 120 | イベントの発生間隔を設定します。 |
[コリレーション処理] | [条件成立時] | Action1 | イベントコリレーションの条件が成立した場合に実行するイベントコリレーション処理をイベントコリレーション処理コードで指定します。 |
[条件不成立時] | - | 設定する必要はありません。 |
注1)
イベントコリレーションパターンコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。
イベントコリレーションパターンを、“または”で組み合わせる場合
以下の条件でイベントを監視する場合の設定方法を説明します。
発生イベント
AP: APL1: INFO: サーバAで印刷業務を開始します。 --(1)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。 --(2)
AP: APL1: INFO: サーバBで印刷業務を開始します。 --(3)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。 --(4)
条件
(1)と(2)のイベントはセットで発生する。
(3)と(4)のイベントはセットで発生する。
(1)と(2)、または、(3)と(4)が発生したら、新しいイベントを通知する。
設定手順
[メッセージ特定条件]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-Dと名づけます。
[コリレーションパターン]シートで、(1)と(2)、および(3)と(4)のイベントについてイベントコリレーションパターンを定義します。設定方法は、“イベントコリレーションパターンの定義例”を参考にしてください。
→イベントコリレーションパターンコードを、それぞれ、Patern1、Patern2と名づけます。
[コリレーション処理]で、新しいイベントを通知するためのイベントコリレーション処理を定義します。設定方法は、“イベントコリレーション処理の定義例”の“新しいイベントを通知する”を参照してください。
→イベントコリレーション処理コードを、Action1と名づけます。
[コリレーション監視の条件定義メンテナンス]シートで、以下のように定義します。
分類 | 項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|---|
コリレーション情報 | [コメント] | (任意) | イベントコリレーションの監視条件のコメントを設定します。 |
監視方法 | [監視方法] | [OR:“または”で監視] | 複数のイベントコリレーションパターンのどれかに一致する条件の場合は、[OR:“または”で監視]を指定します。 |
コリレーションパターン | [コリレーションパターン] | Patern1 | 関連するイベントコリレーションパターンをすべてイベントコリレーションパターンコードで設定します。(注1) |
[監視のリセット] | [リセット処理] | [NONE:リセットしない] | イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、[NONE:リセットしない]を指定します。 |
[リセットイベント] | - | 設定する必要はありません。 | |
監視間隔 | [監視間隔(秒)] | 120 | イベントの発生間隔を設定します。 |
[コリレーション処理] | [条件成立時] | Action1 | イベントコリレーションの条件が成立した場合に実行するイベントコリレーション処理をイベントコリレーション処理コードで指定します。 |
[条件不成立時] | - | 設定する必要はありません。 |
注1)
イベントコリレーションパターンコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。
イベントコリレーションパターンを、“または”で組み合わせる場合について
イベントコリレーションパターンの[監視方法]で、[発生回数をカウント]を設定している場合は、他のイベントコリレーションパターンと組み合わせることはできません。