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Systemwalker Centric Manager インターネット適用ガイド DMZ編

4.6.1 サービスの稼働監視

サービスの稼働監視は、運用管理サーバで、サービス監視を行うSystemwalkerスクリプトを起動し、DMZ内の監視対象サーバに対してHTTPポーリングなどを行い、稼働状態を監視します。


サービスの稼働監視を行うための設定手順を以下に示します。

  1. スクリプトファイルを編集します。

    以下のサンプルスクリプトファイルを参照してください。

    なお、サンプルスクリプトのユーザカスタマイズが可能な箇所の詳細は、“サンプルスクリプト(ユーザカスタマイズ可能な部分)”を参照してください。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\snmsmt.swt

    【UNIX版】

    /etc/opt/FJSVssc/sample/snmsmt.swt

    編集可能な項目は以下のとおりです。

    • 監視間隔

    • 被監視ホスト

    • サービス名

    • サービスのポート番号

    • レスポンス時間

    • リトライ回数

    • チューニングパラメタ

    • イベント対処フラグ

    【例】

    被監視ホスト(host1)で動作するSMTPサービスから応答がない場合、運用管理サーバへSMTPサービス停止イベントを通知します。

    修正場所と修正内容を以下に示します。

    [監視間隔(分)]

    set ObservationInterval {5}

    [被監視ホスト、サービス名、サービスのポート番号、レスポンス時間(分)、リトライ回数(回)、チューニングパラメタ、イベント対処フラグ(ON/OFF)]

    lappend {host1, SMTP, 25, 5, 0, subhost, OFF }

  2. 登録する稼働監視スクリプトファイルを、共通管理用ディレクトリにコピーします。登録するスクリプトファイルの格納先は以下のとおりです。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\snmsmt.swt

    【UNIX版】

    /etc/opt/FJSVssc/sample/snmsmt.swt

    上記のスクリプトファイルを以下のディレクトリにコピーします。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\script\common\任意のディレクトリ

    【UNIX版】

    /var/opt/FJSVssc/script/common/任意のディレクトリ

  3. スクリプトを登録します。

    [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  4. [オプション]メニューの[カスタムモード表示]を選択した後、[設定対象]-[スクリプト]-[動作設定]を選択します。

  5. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

  6. [ポリシー名]、[コメント名]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[スクリプト(動作設定)]ダイアログボックスが表示されます。

    スクリプトの登録方法は、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。

  7. スクリプトをポリシー配付します。

    ポリシー配付については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”の“ポリシー配付”を参照してください。

    ポイント

    スクリプトは、mpscsctlコマンドを使用して、登録することも可能です。mpscsctl(スクリプト管理コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

  8. 以下のスクリプト実行コマンドを実行し、スクリプトを起動します。

    swctclsh 登録したスクリプトファイル名

    また、サービスを停止する場合は以下のスクリプト停止コマンドを実行し、スクリプトを停止します。

    stpswctcl 停止するスクリプトファイル名

    stpswctcl(スクリプト停止コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

    なお、スクリプトファイルの起動については、スクリプト実行コマンドを実行する方法以外に、Systemwalkerコンソールでのスクリプト登録時に自動起動で登録する方法もあります。自動起動の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。


注意

  • プロキシサーバを経由し、HTTP、またはHTTPS通信でサービス監視を行うことはできません。

  • サービスの稼働監視を実行する場合は以下の権限が必要になります。

    • Administrator権限(Windows版)

    • スーパーユーザ権限(UNIX版)