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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

3.4.10 監査ログデータベースのセットアップ

監査ログを取得するための監査ログデータベースをセットアップします。

以下の手順で監査ログデータベースのセットアップを行ってください。

  1. 監査ログデータベースのログ管理ファイルの作成

  2. 監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成

  3. 監査ログデータベースの作成

  4. 監査ログの取得範囲の選択

3.4.10.1 監査ログデータベースのログ管理ファイルの作成

監査ログデータベースのログ管理ファイルを作成します。

ログ管理ファイルの作成は、rdblogコマンドのIオプションおよびgオプションで行います。

ロググループ名には“#RDBII_ADTLOG#”を指定してください。

監査ログデータベースのログ管理ファイルを作成する例を以下に示します。

RHEL-AS4の場合

監査ログデータベースのログ管理ファイルを、ローデバイス/dev/raw/raw31に作成する場合

$ rdblog -I -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/raw/raw31
RHEL5の場合

監査ログデータベースのログ管理ファイルを、ローデバイス/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0031に作成する場合

$ rdblog -I -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0031

3.4.10.2 監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成

監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成について説明します。

監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成はrdblogコマンドのGオプション、tオプションおよびgオプションで行います。

ロググループ名には“#RDBII_ADTLOG#”を指定してください。

監査ログデータベースのテンポラリログファイルを作成する例を以下に示します。

RHEL-AS4の場合

BIログ域10メガバイト、AIログ域10メガバイト、トランザクションエントリ数10およびログインデックス域、BIログ域およびAIログ域を、ローデバイス/dev/raw/raw32に作成する場合

$ rdblog -G -t -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/raw/raw32 -in -in 10M 10M 10
RHEL5の場合

BIログ域10メガバイト、AIログ域10メガバイト、トランザクションエントリ数10およびログインデックス域、BIログ域およびAIログ域を、ローデバイス/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0032に作成する場合

$ rdblog -G -t -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0032 -in -in 10M 10M 10

3.4.10.3 監査ログデータベースの作成

監査ログを取得するための監査ログデータベースを作成します。

以下の手順で作業を行います。

  1. Symfoware/RDBの起

  2. 監査ログデータベースの作成

  3. Symfoware/RDBの停

1) Symfoware/RDBの起

rdbstartコマンドにより、Symfoware/RDBを起動します。

$ rdbstart

2) 監査ログデータベースの作成

監査ログデータベースの作成は、rdbauditコマンドのcオプション、nオプション、sオプションおよびrオプションで行います。

監査ログデータベースを作成する例を以下に示します。

RHEL-AS4の場合

エレメント数3、エレメントサイズ200メガバイト、ローデバイス/dev/raw/raw33に作成する場合

$ rdbaudit -c -n 3 -s 200M -r /dev/raw/raw33
RHEL5の場合

エレメント数3、エレメントサイズ200メガバイト、ローデバイス/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0033に作成する場合

$ rdbaudit -c -n 3 -s 200M -r /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0033

注意

監査ログデータベースを1つのディスクに作成すると、監査ログデータベースにディスク入出力障害が発生した場合に監査ログ運用が続行できなくなります。このため、監査ログエレメントの追加操作により、あらかじめ複数のディスクに監査ログエレメントを分散配置することをお勧めします。

また、監査ログエレメントの追加は、rdbauditコマンドのaオプション、nオプション、rオプションで行います。

監査ログエレメントを追加する例を以下に示します。

RHEL-AS4の場合

追加エレメント数2、ローデバイス/dev/raw/raw34に追加する場合

$ rdbaudit -a -n 2 -r /dev/raw/raw34
RHEL5の場合

追加エレメント数2、ローデバイス/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0034に追加する場合

$ rdbaudit -a -n 2 -r /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0034

参照

rdbauditコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

3) Symfoware/RDBの停

rdbstopコマンドにより、Symfoware/RDBを停止します。

$ rdbstop

3.4.10.4 監査ログの取得範囲の選択

監査ログの取得範囲や監査ログデータベースが満杯時の対処方法を、SET SYSTEM PARAMETER文でチューニングします。

参照

監査ログの取得範囲の選択については、“セットアップガイド”を参照してください。