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Symfoware Server V10.0.0 トラブルシューティング集

14.2.1 エラーメッセージ

Symfoware/RDBが異常や内部矛盾を検出すると、エラーメッセージが出力されます。メッセージの内容を元に、異常の内容、原因、対処方法を特定します。

エラーメッセージは、エラーの内容や使用するアプリケーションにより出力先が異なります。エラーの出力状況は、以下の3つに分類できます。

なお、エラーメッセージの対処方法については、“付録A エラーメッセージの対処”を参照してください。

C/COBOL埋込みホストプログラムおよびRDBコマンドの場合

C/COBOL埋込みホストプログラム、およびRDBコマンドの場合のエラーメッセージは、以下の箇所に出力されます。

メッセージ種別

内容

出力先

SQLMSG

SQL文実行時の異常

アプリケーションプログラムのホスト変数SQLMSGとして出力

コマンド標準異常出力

RDBコマンド実行時の異常

コマンド標準異常出力として出力

RDBREPORT

Symfoware/RDBで発生した異常をロギング

RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定したディレクトリ配下に、以下のファイル名で出力

  • RDBシステム名を付けた運用の場合

    • RDBシステム名.log

    • RDBシステム名.old

  • RDBシステム名をつけない運用の場合

    • rdbreport.log

    • rdbreport.old

コンソール

OSおよび各種ソフトウェアの異常をロギング

SolarisSolarisの場合

  • ../var/adm/messages

  • ../var/adm/messages.0

LinuxLinuxの場合

  • /var/log/messages

WindowsWindowsの場合

  • イベントログ

  • アプリケーションログ

JDBC連携の場合

JDBC連携を使用している場合、使用するアプリケーションの形態によりエラーメッセージの出力先が異なります。

形態ごとの出力先を以下に示します。

アプリケーションの形態

出力先

Javaアプリケーション

標準出力

EJB

  • EJBのコンソールファイル

  • メッセージログ

WindowsWindowsの場合

  • イベントログ

サーブレット

サーブレットのログファイル

ポイント

RDA-SV連携時は、RDA-SVのメッセージが、イベントログまたはメッセージログに出力される場合があります。

エラーメッセージの取得方法

データベース関連のエラーメッセージを取得するには、アプリケーションでSQLException発生時に以下の記述が必要となります。

種類

メソッド名

備考

SQLSTATE値

GetSQLState

Symfoware/RDBまたはJDBCが設定

エラーメッセージ

GetMessage

Symfoware/RDBまたはJDBCが設定

エラーコード

GetErrorCode

Symfoware/RDBまたはJDBCが設定

備考)アプリケーションで上記の記述がない場合は、実行トレースに情報が出力されるため、実行トレースを採取して確認します。
実行トレースについては、“14.2.3 アプリケーションの実行トレース”を参照してください。

ポイント

JavaVMが出力するエラーについては、アプリケーションでの記述は必要ありません。
JavaVMでは、以下のようなエラーが出力されます。

  • java.lang.NullPointerException

  • java.lang.NoClassDefFoundError

  • java.lang.OutOfMemoryError

ODBC連携の場合

ODBC連携アプリケーションを作成する場合、ISV製品を利用するのが一般的です。

ISV製品を利用してデバッグする方法については、各ISV製品のマニュアルを参照してください。