ODBCデータソースの登録をコマンドから行う方法を以下に説明します。
セットアップAPIコマンド(F3CWDELA.EXE)を実行するバッチファイルを作成し、各クライアント環境に配布することによりODBCデータソース登録作業を軽減することができます。
作成したバッチファイルを“Symfoware Server クライアント機能のインストールフォルダ(ドライブ名:\SFWCLNT)\ODOS\BIN”配下以外に格納した場合は、バッチファイルのPath環境変数に“Symfoware Server クライアント機能のインストールフォルダ(ドライブ名:\SFWCLNT)\ODOS\BIN”を指定します。
指定形式
F3CWDELA.EXE /o /sデータソース名 /dデータリソース名 /hホスト名 [/pポート番号] [-l] [-u] [-oオプション名=値[;オプション名=値…]|-oFile=ファイル名] [-y] [-n]
F3CWDELA.EXE /o /sDSN01 /dDB01 /hTESTSV /p26551 - -oCLI_DEFAULT_SCHEMA=SCHEMA01; CLI_ISOLATION_WAIT=(REJECT)
以下の画面と同じ[ユーザー アカウント制御]ダイアログが表示された場合、[続行]ボタンをクリックして、処理を継続してください。
パラメタ・オプション
No | セットアップ情報 | APIパラメタ | 内容 |
---|---|---|---|
1 | ODOSセットアップ | /o | 本パラメタの指定によりODOSのODBCデータソースを作成します。 |
2 | データソース名 | /s | 任意のデータソース名を指定します。 |
3 | データリソース名 (注1) | /d | 接続先データベース名を指定します。 |
4 | ホスト名 (注2) | /h | 接続先ホスト名を18バイト以内で指定します。 |
5 | ポート番号 | /p | 接続先ホストのRDB2-TCPのポート番号を指定します。 |
6 | ローカルデータベース | -l | ローカルデータベースアクセス指定のオプションを指定します。 |
7 | UNICODE | -u | UNICODEドライバ指定のオプションを指定します。 |
8 | ODOSオプション (注3) | -o | ODOS用チューニング情報のオプションを指定します。省略した場合は、チューニングなしとなります。 |
9 | データソース種類 | -y | システムDSNとして登録する際に指定するオプションを指定します。 |
10 | パスワード変更機能 (注4) | -n | パスワード変更機能のオプションを指定します。 |
注1) -lを指定した場合、データリソース名にRDBシステム名.データベース名の形式が指定可能です。
注2) -lを指定した場合、/hは省略可能となります。またこの場合は、/hおよび/pで指定した情報は無視されます。
注3) ODOSオプションに同一のオプション名が複数指定された場合には、より後ろに記述された値が有効になります。
注4) パスワード変更機能の詳細については、“付録G パスワード変更機能”を参照してください。
ODOSオプションは“オプション名=値”の形式で列挙します。オプションの区切りは“;”です。
またファイルでの指定も可能です。その場合は“File=ファイル名”の形式で指定します。ファイル名は絶対パスで指定する必要があります。指定するファイルはTXT形式で以下のフォーマットです。
オプション名=値 オプション名=値 ・ ・
行の先頭が“;”の場合はコメントとみなします。
SQL文でスキーマ名を省略した場合の初期値のスキーマ名を指定します。
CLI_DEFAULT_SCHEMA=(スキーマ名)
スキーマ名
初期値のスキーマ名を指定します。
その他のオプションについては“4.5 アプリケーションのチューニング”を参照してください。
ポイント
コマンドにオプションを列挙した場合、コマンド長の制限を超える可能性があります。また、同一のオプションを指定する場合でも、ODBCデータソースごとに指定する必要があります。このため、ファイルによる指定を推奨します。
復帰値
処理の復帰値は、EXEの終了コード“ERRORLEVEL”で返却します。
正常終了時は0、異常終了時は1以上のエラーコードを返却します。
エラーコード
返却する主なエラーコードとその内容は以下のとおりです。
エラーコード | 内容 |
---|---|
24 | 省略できないパラメタを省略したかまたは、不当なパラメタが指定されました。 |
25 | データソース名の指定に誤りがあります。 |
26 | データリソース名の指定に誤りがあります。 |
27 | ホスト名の指定に誤りがあります。 |
28 | ポート番号の指定に誤りがあります。 |
29 | 不当なパラメタが指定されました。 |
31 | ODBCデータソースの登録に失敗しました。 |
35 | ローカルデータベースオプションの指定に誤りがあります。 |
36 | 不当なパラメタが指定されました。 |
40 | ODOSチューニング情報に誤りがあります。 |
41 | ODOSチューニング情報の登録に失敗しました。 |
42 | ODOSチューニング情報のファイル名に誤りがあります。 |
43 | このプラットホームでは実行できません。 |
45 | ODOSがインストールされていません。 |
46 | ODOSのODBCデータソースを作成する場合には /oを指定してください。 |
52 | パラメタの組み合わせが正しくありません。 |
53 | Symfoware ODOSがインストールされていません。 |
54 | Symfoware ODOS(Unicode)がインストールされていません。 |
55 | F3CWDELP.EXEの起動に失敗しました。 |
254 | 内部エラー |
ERRORLEVELの取得方法について説明します。
以下の例をバッチファイルとしてコピーし、実行することによりERRORLEVELが取得できます。
echo off rem **** start /wait はWIN9x使用時にERRORLEVELを取得する際に必要です **** rem **** ERRORLEVEL は数字の大きいものから順番に判定しなければなりません **** start /wait f3cwdela.exe /o /sDSN01 /dDB01 /hTESTSV -oCLI_DEFAULT_SCHEMA=SCHEMA01 if ERRORLEVEL 254 goto END254 if ERRORLEVEL 55 goto END55 if ERRORLEVEL 54 goto END54 if ERRORLEVEL 53 goto END53 if ERRORLEVEL 52 goto END52 if ERRORLEVEL 46 goto END46 if ERRORLEVEL 45 goto END45 if ERRORLEVEL 43 goto END43 if ERRORLEVEL 42 goto END42 if ERRORLEVEL 41 goto END41 if ERRORLEVEL 40 goto END40 if ERRORLEVEL 36 goto END36 if ERRORLEVEL 35 goto END35 if ERRORLEVEL 31 goto END31 if ERRORLEVEL 29 goto END29 if ERRORLEVEL 28 goto END28 if ERRORLEVEL 27 goto END27 if ERRORLEVEL 26 goto END26 if ERRORLEVEL 25 goto END25 if ERRORLEVEL 24 goto END24 if ERRORLEVEL 0 goto END0 goto END_OTHER :END0 echo 正常に終了しました goto END :END24 echo 省略できないパラメタを省略したかまたは、不当なパラメタが指定されました goto END :END25 echo ODBCのデータソース名の指定に誤りがあります goto END :END26 echo データリソース名の指定に誤りがあります goto END :END27 echo ホスト名の指定に誤りがあります goto END :END28 echo ポート番号の指定に誤りがあります goto END :END29 echo 不当なパラメタが指定されました goto END :END31 echo ODBCデータソースの登録に失敗しました goto END :END35 echo ローカルデータベースオプションの指定に誤りがあります goto END :END36 echo 不当なパラメタが指定されました goto END :END40 echo ODOSチューニング情報に誤りがあります goto END :END41 echo ODOSチューニング情報の登録に失敗しました goto END :END42 echo ODOSチューニング情報のファイル名に誤りがあります goto END :END43 echo このプラットホームでは実行できません goto END :END45 echo ODOSがインストールされていません goto END :END46 echo ODOSのODBCデータソースを作成する場合には /oを指定してください goto END :END52 echo パラメタの組み合わせが正しくありません goto END ‘ :END53 echo Symfoware ODOSドライバがインストールされていません goto END :END54 echo Symfoware ODOS(Unicode)ドライバがインストールされていません goto END :END55 echo F3CWDELP.EXEの起動に失敗しました goto END :END254 echo 内部エラー goto END :END_OTHER echo その他のエラー goto END :END pause