機能
データ列値式は、文字列値を指定します。
記述形式
参照項番
データ列値関数 → “2.5.3 データ列値関数”
値式一次子 → “2.10 値式”
一般形式
連結の両項のデータ型は文字列型または各国語文字列型で、かつ比較可能であることが必要です。比較可能なデータ型は“表2.52 比較可能なデータ型”を参照してください。
連結は両項の文字列を結合します。
いずれかの項がNULLの場合、結果はNULLになります。
文字列型の演算の場合の連結の結果を“表2.40 文字列型の演算の場合の連結の結果”に、また、各国語文字列型の演算の場合の連結の結果を“表2.41 各国語文字列型の演算の場合の連結の結果”に示します。
| 右項 | ||
---|---|---|---|
CHAR(n2) | VARCHAR(n2) | ||
左項 | CHAR(n1) | CHAR(n1+n2) Nf<n1+n2のときはエラー | VARCHAR(n) n: MIN(Nv,n1+n2) |
VARCHAR(n1) | VARCHAR(n) n: MIN(Nv,n1+n2) |
Nf: CHARのデータの最大長
Nv: VARCHARのデータの最大長
| 右項 | ||
---|---|---|---|
NCHAR(n2) | NCHAR VARYING(n2) | ||
左項 | NCHAR(n1) | NCHAR(n1+n2) Nf<n1+n2のときはエラー | NCHAR VARYING(n) n: MIN(Nv,n1+n2) |
NCHAR VARYING(n1) | NCHAR VARYING(n) n: MIN(Nv,n1+n2) |
Nf: NCHARのデータの最大長
Nv: NCHAR VARYINGのデータの最大長
結果がVARCHARまたはNCHAR VARYINGのときで、連結した長さが最大長を超えた場合は、最大長以降の文字は切り捨てられます。ただし、切り捨てられる文字が空白でない場合は、エラーになります。
連結に動的パラメタ指定が指定された場合のDESCRIBE情報を以下に示します。なお、両項が動的パラメタ指定の場合は、エラーになります。SQL記述子域のTYPEにVARCHARやNCHAR VARYINGの情報が設定されます。SQL記述子域のLENGTHにVARCHARやNCHAR VARYINGの最大文字数が設定されます。
左項(または右項)のデータ型 | DESCRIBE情報 |
---|---|
CHAR(n) | VARCHAR(Nvc) |
VARCHAR(n) | VARCHAR(Nvc) |
NCHAR(n) | NCHAR VARYING(Nvn) |
NCHAR VARYING(n) | NCHAR VARYING(Nvn) |
Nvc: VARCHARのデータの最大長
Nvn: NCHAR VARYINGのデータの最大長
使用例
連結演算子(C1が'ABCDE'の場合)
C1 || 'F' →結果は'ABCDEF'になります。
連結演算子(仕入価格“20000”の先頭に\を結合させる場合)
SELECT 取引製品,'\'|| CAST(仕入価格 AS CHARACTER(5)) FROM 在庫管理.発注表 WHERE 取引先 = 61 →結果は'\20000'になります。