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Symfoware Server V10.0.0 インストールガイド(サーバ編)

A.3.4 環境の作成

環境の作成作業について説明します。

以下の手順で作業を行ってください。

1. 環境変数の設定

環境変数を設定してください。

  • Bシェル、Kシェルの場合

    $ LANG=ja_JP.UTF-8 ; export LANG (注1)
    $ PATH=/opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH ; export PATH
    $ LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH
    $ RDBNAME=rdbsys1 ; export RDBNAME (注2)
    $ MANPATH=/opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH ; export MANPATH

    注1) ここでは、Symfoware/RDBのロケールとして“ja_JP.UTF-8”を設定しています。実際に設定するときは、対象となる環境に合わせて設定してください。

    注2) ここでは、RDBシステム名として“rdbsys1”を設定しています。実際に設定するときは、対象となるRDBシステムのRDBシステム名を設定してください。

  • Cシェルの場合

    % setenv LANG ja_JP.UTF-8 (注1)
    % setenv PATH /opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH
    % setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    % setenv RDBNAME rdbsys1 (注2)
    % setenv MANPATH /opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH

    注1) ここでは、Symfoware/RDBのロケールとして“ja_JP.UTF-8”を設定しています。実際に設定するときは、対象となる環境に合わせて設定してください。

    注2) ここでは、RDBシステム名として“rdbsys1”を設定しています。実際に設定するときは、対象となるRDBシステムのRDBシステム名を設定してください。

2. /opt/FJSVrdb2b/etc配下のファイルのリカバリ

以下の表に示すファイルをリカバリしてください。

表A.8 リカバリが必要な/opt/FJSVrdb2b/etc配下のファイル

ファイル名

リカバリ方法

システム名.env

バックアップしていたファイルを複写

システム名/rdbbuf

rdblogmanage

rdbsysconfig

編集していた箇所を新しいファイルで再編集

fssqlenv

fxmlenv (注)

注) XMLアダプタを利用している場合のみリカバリしてください。

3. RDBディクショナリのレベルアップ

利用する機能によってRDBディクショナリのレベルアップが必要となる場合があります。必要に応じてRDBディクショナリのレベルアップを行ってください。レベルアップの必要性と手順の詳細については、“B.1 rdbludic”を参照してください。

4. 監査ログ表の再作成

監査ログとしてSQL文に関する情報を新たに取得する場合は、以下の手順で監査ログ表の再作成を実施してください。

注意

本作業は、監査ログの新機能を利用する場合に必要な作業です。監査ログの新機能を利用しない場合は、行う必要はありません。

  1. 既存の監査ログのバックアップ

    rdbauditコマンドのlオプション指定で監査ログエレメントの状態を調べ、StatusがUSEDのエレメントについて、rdbunladtコマンドを実行し監査ログのバックアップを取得します。

    StatusがCURRENT USEのエレメントについて、rdbauditコマンドのeオプション指定で強制切替えを行い、rdbunladtコマンドで監査ログのバックアップを取得します。

  2. 監査ログ表の削除

    rdbauditコマンドのdオプション指定で古い形式の監査ログ表を削除します。

  3. 監査ログ表の作成

    rdbauditコマンドのcオプション指定で新しい形式の監査ログ表を作成します。作成時のエレメント数、容量は新たに取得する監査ログ量の見積りに応じて変更してください。

  4. 監査ログのバックアップデータ連携先の変更

    新しい形式の監査ログ表を作成することで、以降取得する監査ログのバックアップデータの形式が従来の形式から変更されます。そのためバックアップした監査ログデータをいろいろな参照手段と連携して使用している場合は連携先を新しい監査ログのバックアップデータの形式に合わせて変更してください。

    たとえば、バックアップした監査ログデータを別の表に格納して検索する運用を実施している場合は、現在の表を削除し新しい形式の表を定義します。新しい形式の表、ビュー表の定義は、以下に格納されているひな型を使用して定義してください。

    /opt/FJSVrdb2b/demo/audittable_version1.ddl

監査ログ表を再作成する場合のコマンド例を以下に示します。

# rdbaudit -l
Audit log space information
No.1
 Device        : /dev/raw/raw43
 Allocate size : 1024M
 Used rate     : 100%
 Status        : USED
 Record span   : 2007-04-16 12:21:35 - 2007-04-17 01:02:54

No.2
 Device        : /dev/raw/raw43
 Allocate size : 1024M
 Used rate     : 85%
 Status        : CURRENT USE
 Record span   : 2007-04-17 01:02:54 - 2007-04-18 15:32:05

No.3
 Device        : /dev/raw/raw43
 Allocate size : 1024M
 Used rate     : 0%
 Status        : NEXT USE
 Record span   :


#rdbunladt -mc -o 1 /home/rdb2/audit20070416_1.dat
#rdbaudit -e
#rdbunladt -mc -o 2 /home/rdb2/audit20070417_1.dat
#rdbaudit -d
#rdbaudit -c -n 1 -s 2048M -r /dev/raw/raw46
#rdbaudit -a -n 1 -r /dev/raw/raw47
#rdbaudit -a -n 1 -r /dev/raw/raw48
5. 監査ログの参照先の変更

監査ログのセションに関する情報とアクセスに関する情報を参照する場合で、9.0.0で追加された3階層システムのWebサーバ接続情報を参照する場合は以下のビュー表を使用するように変更してください。

注意

本作業は、9.0.0で追加された3階層システムのWebサーバ接続情報を参照しない場合は、行う必要はありません。

情報種別

従来のビュー表

追加情報参照時のビュー表

セションに関する情報

AUDIT_SESSION

AUDIT_TRAIL_SESSION

アクセスに関する情報

AUDIT_ACCESS

AUDIT_TRAIL_ACCESS

6. namespace.serのリカバリ

JDBCドライバを利用している場合は、“A.3.2 ファイルのバックアップ”でバックアップした、以下のファイルを<JDBCドライバインストール先ディレクトリ>/fjjdbc/etc/ディレクトリに格納してください。

  • namespace.ser