名前
rdbludic -- RDBディクショナリのレベルアップ
形式
rdbludic [-c]
機能説明
RDBディクショナリのレベルアップを行います。
利用する機能とRDBディクショナリのレベルの関係を以下の表に示します。必要に応じてRDBディクショナリのレベルアップを行ってください。
利用する機能 | 現在のRDBディクショナリのレベル (注) | ||
---|---|---|---|
6 | 7 | 8 | |
| ○ | ○ | ○ |
| - | ○ | ○ |
| - | - | ○ |
○:現在のRDBディクショナリのレベルで機能を利用可能です。
-:機能を利用するためにRDBディクショナリのレベルアップが必要です。
注) 現在のRDBディクショナリのレベルは、rdbludicコマンドのcオプション指定で確認することができます。
Symfoware Serverのバージョンレベル | RDBディクショナリのレベル |
---|---|
7.x系 | 6 |
8.x系 | |
9.x系 | 7 |
V10.0.0 | 8 |
オプション
RDBディクショナリのレベルアップが必要かどうかの情報を出力します。
cオプションを指定し、かつ、RDBディクショナリのレベルアップが必要な場合は、以下の情報を出力します。
現在のRDBディクショナリのレベル
RDBディクショナリの所有者のユーザID
RDBディクショナリのレベルアップに必要なサイズの未割付け領域が、存在するか否か
未割付け領域が存在する場合、現在の未割付け領域のサイズと、レベルアップ時に割り付ける領域のサイズの情報を出力します。
未割付け領域が存在しない場合、現在の未割付け領域のサイズと、不足分のサイズの情報を出力します。
cオプションを指定しない場合は、RDBディクショナリのレベルアップを行います。レベルアップが不要な場合は、その旨をメッセージで通知します。
注意
RDBディクショナリのレベルアップを行う場合は、レベルアップの前に必ずRDBディクショナリバックアップを行ってください。なお、cオプションを指定して行う場合は、バックアップの必要はありません。
RDBディクショナリのレベルアップは、RDBディクショナリの所有者のみ実行可能です。所有者以外のユーザIDで実行した場合は、エラーとなります。
RDBディクショナリのレベルアップを行うと、データベース資源は機密保護されます。RDBディクショナリのレベルアップ以前に定義している資源は、そのまま利用できますが、新規にデータベース資源を定義すると、定義者のみに権限が付与されます。
必要に応じて、資源の定義者はGRANT文を使用して、権限の付与を行ってください。
RDBディクショナリのレベルアップを行うと、RDBディクショナリまたはRDBディレクトリファイルに異常が発生した環境では、レベルアップ以前に採取したRDBディクショナリのバックアップを使用したFWモードでのリカバリができなくなります。このため、RDBディクショナリのレベルアップ後、必ずRDBディクショナリのバックアップを行ってください。
標準運用を使用していた場合は、レベルアップ後も標準運用となり、標準セキュリティ運用への変更はできません。標準セキュリティ運用を使用していた場合は、レベルアップ後も標準セキュリティ運用となり、標準運用には変更できません。運用を変更したい場合、Symfoware Serverのインストール時に運用種別を選択し、RDBディクショナリを再作成する必要があります。