環境の作成作業について説明します。
以下の手順で作業を行ってください。
メモリ使用量が増加しています。以下のパラメタでチューニングを行っていた場合は、設定値の変更をお勧めします。
OPL_BUFFER_SIZE : 旧バージョン運用時の2倍 SORT_MEM_SIZE : 旧バージョン運用時の1.2倍
環境変数を設定してください。
Bシェル、Kシェルの場合
$ LANG=ja_JP.UTF-8 ; export LANG (注1) $ PATH=/opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH ; export PATH $ LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH $ RDBNAME=rdbsys1 ; export RDBNAME (注2) $ MANPATH=/opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH ; export MANPATH
注1) ここでは、Symfoware/RDBのロケールとして“ja_JP.UTF-8”を設定しています。実際に設定するときは、対象となる環境に合わせて設定してください。
注2) ここでは、RDBシステム名として“rdbsys1”を設定しています。実際に設定するときは、対象となるRDBシステムのRDBシステム名を設定してください。
Cシェルの場合
% setenv LANG ja_JP.UTF-8 (注1) % setenv PATH /opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH % setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH % setenv RDBNAME rdbsys1 (注2) % setenv MANPATH /opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH
注1) ここでは、Symfoware/RDBのロケールとして“ja_JP.UTF-8”を設定しています。実際に設定するときは、対象となる環境に合わせて設定してください。
注2) ここでは、RDBシステム名として“rdbsys1”を設定しています。実際に設定するときは、対象となるRDBシステムのRDBシステム名を設定してください。
以下の表に示すファイルをリカバリしてください。
ファイル名 | リカバリ方法 |
---|---|
システム名.env | バックアップしていたファイルを複写 |
システム名/rdbbuf | |
rdblogmanage | |
rdbsysconfig | 編集していた箇所を新しいファイルで再編集 |
fssqlenv | |
fxmlenv (注) |
注) XMLアダプタを利用している場合のみリカバリしてください。
ログ管理ファイルを作成してください。
スケーラブルログ運用を実施していない場合
RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルを作成してください。
# rdblog -I
スケーラブルログ運用を実施している場合
RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルを再作成してください。
全ユーザロググループに対して、ログ管理ファイルを再作成してください。
# rdblog -V -I loggroup status tmpstatus arcstatus indstatus logmanage-path system failure unknown unknown unknown /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage group1 failure unknown unknown unknown /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage group2 failure unknown unknown unknown /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage # rdblog -I # rdblog -I -r -g group1 /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage # rdblog -I -r -g group2 /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage
ログファイルを作成してください。
スケーラブルログ運用を実施していない場合
テンポラリログファイルを作成してください。
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを作成してください。
# rdblog -G -t -c 1M /dev/raw/raw45 /dev/raw/raw45 /dev/raw/raw45 45M 45M 500 # rdblog -G -a /dev/raw/raw46 10M
スケーラブルログ運用を実施している場合
システムロググループに対して以下の処理を実施してください。
テンポラリログファイルを作成してください。
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを作成してください。
全ユーザロググループに対して以下の処理を実施してください。
テンポラリログファイルを作成してください。
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを作成してください。
# rdblog -G -t -c 1M /dev/raw/raw45 /dev/raw/raw45 /dev/raw/raw45 45M 45M 50 # rdblog -G -a /dev/raw/raw46 10M # rdblog -G -t -g group1 -c 1M /dev/raw/raw46 /dev/raw/raw46 /dev/raw/raw46 45M 45M 50 # rdblog -G -a -g group1 /dev/raw/raw47 10M # rdblog -G -t -g group2 -c 1M /dev/raw/raw48 /dev/raw/raw48 /dev/raw/raw48 45M 45M 50 # rdblog -G -a -g group2 /dev/raw/raw48 10M
利用する機能によってRDBディクショナリのレベルアップが必要となる場合があります。必要に応じてRDBディクショナリのレベルアップを行ってください。レベルアップの必要性と手順の詳細については、“B.1 rdbludic”を参照してください。
監査ログとしてSQL文に関する情報を新たに取得する場合は、以下の手順で監査ログ表の再作成を実施してください。
注意
本作業は、監査ログの新機能を利用する場合に必要な作業です。監査ログの新機能を利用しない場合は、行う必要はありません。
既存の監査ログのバックアップ
rdbauditコマンドのlオプション指定で監査ログエレメントの状態を調べ、StatusがUSEDのエレメントについて、rdbunladtコマンドを実行し監査ログのバックアップを取得します。
StatusがCURRENT USEのエレメントについて、rdbauditコマンドのeオプション指定で強制切替えを行い、rdbunladtコマンドで監査ログのバックアップを取得します。
監査ログ表の削除
rdbauditコマンドのdオプション指定で古い形式の監査ログ表を削除します。
監査ログ表の作成
rdbauditコマンドのcオプション指定で新しい形式の監査ログ表を作成します。作成時のエレメント数、容量は新たに取得する監査ログ量の見積りに応じて変更してください。
監査ログのバックアップデータ連携先の変更
新しい形式の監査ログ表を作成することで、以降取得する監査ログのバックアップデータの形式が従来の形式から変更されます。そのためバックアップした監査ログデータをいろいろな参照手段と連携して使用している場合は連携先を新しい監査ログのバックアップデータの形式に合わせて変更してください。
たとえば、バックアップした監査ログデータを別の表に格納して検索する運用を実施している場合は、現在の表を削除し新しい形式の表を定義します。新しい形式の表、ビュー表の定義は、以下に格納されているひな型を使用して定義してください。
/opt/FJSVrdb2b/demo/audittable_version1.ddl
監査ログ表を再作成する場合のコマンド例を以下に示します。
# rdbaudit -l Audit log space information No.1 Device : /dev/raw/raw43 Allocate size : 1024M Used rate : 100% Status : USED Record span : 2007-04-16 12:21:35 - 2007-04-17 01:02:54 No.2 Device : /dev/raw/raw43 Allocate size : 1024M Used rate : 85% Status : CURRENT USE Record span : 2007-04-17 01:02:54 - 2007-04-18 15:32:05 No.3 Device : /dev/raw/raw43 Allocate size : 1024M Used rate : 0% Status : NEXT USE Record span : #rdbunladt -mc -o 1 /home/rdb2/audit20070416_1.dat #rdbaudit -e #rdbunladt -mc -o 2 /home/rdb2/audit20070417_1.dat #rdbaudit -d #rdbaudit -c -n 1 -s 2048M -r /dev/raw/raw46 #rdbaudit -a -n 1 -r /dev/raw/raw47 #rdbaudit -a -n 1 -r /dev/raw/raw48
監査ログのセションに関する情報とアクセスに関する情報を参照する場合で、9.0.0で追加された3階層システムのWebサーバ接続情報を参照する場合は以下のビュー表を使用するように変更してください。
注意
本作業は、9.0.0で追加された3階層システムのWebサーバ接続情報を参照しない場合は、行う必要はありません。
情報種別 | 従来のビュー表 | 追加情報参照時のビュー表 |
---|---|---|
セションに関する情報 | AUDIT_SESSION | AUDIT_TRAIL_SESSION |
アクセスに関する情報 | AUDIT_ACCESS | AUDIT_TRAIL_ACCESS |
JDBCドライバを利用している場合は、“A.2.2 ファイルのバックアップ”でバックアップした、以下のファイルを<JDBCドライバインストール先ディレクトリ>/fjjdbc/etc/ディレクトリに格納してください。
namespace.ser