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Symfoware Server V10.0.0 インストールガイド(サーバ編)

A.2.2 ファイルのバックアップ

ファイルのバックアップ作業について説明します。

以下の手順で作業を行ってください。

なお監査ログ運用をしている場合は、監査ログ用ロググループについてスケーラブルログ運用の手順で実施してください。

1. 資源のバックアップ

移行作業中における資源の破壊に備えるため、以下の資源をrdbcprawコマンドでバックアップしておいてください。
なお、監査ログ運用をしている場合は、監査ログ用ロググループについてスケーラブルログ運用の手順で実施してください。
また、クラスタシステムの場合、共用ディスク上に配置しているSymfoware/RDBの資源は運用ノードでバックアップしてください。

  • RDBディクショナリ

  • RDBディレクトリファイル

  • データベーススペース

  • ログ管理ファイル

  • テンポラリログファイル

  • アーカイブログファイル(アーカイブログ運用時)

  • インダウトログファイル(ロードシェア運用時)

スケーラブルログ運用を行っている場合は、以下の資源もバックアップしておいてください。

  • ロググループ管理ファイル

  • ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル

  • ユーザロググループ用のログ管理ファイル

  • ユーザロググループ用のテンポラリログファイル

  • ユーザロググループ用のアーカイブログファイル(アーカイブログ運用時)

  • ユーザロググループ用のインダウトログファイル(ロードシェア運用時)

監査ログ運用を行っている場合は、以下の資源もバックアップしておいてください。

  • 監査ログデータベース

  • ロググループ管理ファイル

  • 監査ログデータベースのログ管理ファイル

  • 監査ログデータベースのテンポラリログファイル

2. ログファイルの削除

ログファイルを削除してください。

  • スケーラブルログ運用を実施していない場合

    • アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。

    • テンポラリログファイルを削除してください。

    ログファイルの作成先を、旧バージョンのログファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。

    # rdblog -D -a  /dev/raw/raw45
    # rdblog -D -t
  • スケーラブルログ運用を実施している場合

    全ユーザロググループに対して以下の処理を実施してください。

    • アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。

    • テンポラリログファイルを削除してください。

    システムロググループに対して以下の処理を実施してください。

    • アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。

    • テンポラリログファイルを削除してください。

    ログファイルの作成先を、旧バージョンのログファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。

    # rdblog -D -a -g group1 /dev/raw/raw45
    # rdblog -D -t -g group1
    # rdblog -D -a -g group2 /dev/raw/raw46
    # rdblog -D -t -g group2
    # rdblog -D -a /dev/raw/raw47
    # rdblog -D -t
3. ログ管理ファイルの削除

ログ管理ファイルを削除してください。

  • スケーラブルログ運用を実施していない場合

    RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。

    注意

    ログ管理ファイルが一般ファイルに作成されている時のみ、当処理を実施してください。

  • スケーラブルログ運用を実施している場合

    全ユーザロググループのログ管理ファイルに対して、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。

    RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。

    注意

    ログ管理ファイルが一般ファイルに作成されている時のみ、当処理を実施してください。

    ログ管理ファイルの作成先を、旧バージョンのログ管理ファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログ管理ファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。

    # rdblog -V -I
    loggroup    status    tmpstatus  arcstatus    indstatus  logmanage-path
    system      avail     avail      avail/on     ----     /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage
    group1      avail     avail      avail/on     ----     /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage
    group2      avail     avail      avail/on     ----     /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage
    
    # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage
    # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage
    # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage
4. /opt/FJSVrdb2b/etc配下のファイルのバックアップ

以下の表に示すファイルをバックアップしてください。

表A.5 バックアップが必要な/opt/FJSVrdb2b/etc配下のファイル

ファイル名

リカバリ方法

システム名.env

バックアップしていたファイルを複写

システム名/rdbbuf

rdblogmanage

rdbsysconfig

編集していた箇所を新しいファイルで再編集

fssqlenv

fxmlenv (注)

注) XMLアダプタを利用している場合のみバックアップしてください。

5. namespace.serのバックアップ

JDBCドライバを利用している場合は、<JDBCドライバインストール先ディレクトリ>/fjjdbc/etc配下のnamespace.serをバックアップしてください。

注意

JDBCドライバインストール先ディレクトリは、設定済みのCLASSPATH情報から確認することができます。アプリケーションごとに、CLASSPATH情報の確認方法を以下に説明します。

  • Interstage Application Serverを使用する場合

    Interstage 管理コンソール“クラスパス”から確認することができます。以下のように設定されていた場合は、“/opt/FJSVsymjd”がJDBCドライバインストール先ディレクトリとなります。

    CLASSPATH for Application:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar
  • Javaアプリケーションの場合

    環境変数の“CLASSPATH”から確認することができます。以下のように設定されていた場合は、“/opt/FJSVsymjd”がJDBCドライバインストール先ディレクトリとなります。

    CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar