ファイルのバックアップ作業について説明します。
以下の手順で作業を行ってください。
なお監査ログ運用をしている場合は、監査ログ用ロググループについてスケーラブルログ運用の手順で実施してください。
移行作業中における資源の破壊に備えるため、以下の資源をrdbcprawコマンドでバックアップしておいてください。
なお、監査ログ運用をしている場合は、監査ログ用ロググループについてスケーラブルログ運用の手順で実施してください。
また、クラスタシステムの場合、共用ディスク上に配置しているSymfoware/RDBの資源は運用ノードでバックアップしてください。
RDBディクショナリ
RDBディレクトリファイル
データベーススペース
ログ管理ファイル
テンポラリログファイル
アーカイブログファイル(アーカイブログ運用時)
インダウトログファイル(ロードシェア運用時)
スケーラブルログ運用を行っている場合は、以下の資源もバックアップしておいてください。
ロググループ管理ファイル
ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル
ユーザロググループ用のログ管理ファイル
ユーザロググループ用のテンポラリログファイル
ユーザロググループ用のアーカイブログファイル(アーカイブログ運用時)
ユーザロググループ用のインダウトログファイル(ロードシェア運用時)
監査ログ運用を行っている場合は、以下の資源もバックアップしておいてください。
監査ログデータベース
ロググループ管理ファイル
監査ログデータベースのログ管理ファイル
監査ログデータベースのテンポラリログファイル
ログファイルを削除してください。
スケーラブルログ運用を実施していない場合
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。
テンポラリログファイルを削除してください。
ログファイルの作成先を、旧バージョンのログファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。
# rdblog -D -a /dev/raw/raw45 # rdblog -D -t
スケーラブルログ運用を実施している場合
全ユーザロググループに対して以下の処理を実施してください。
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。
テンポラリログファイルを削除してください。
システムロググループに対して以下の処理を実施してください。
アーカイブログ運用を行っている場合は、アーカイブログファイルを削除してください。
テンポラリログファイルを削除してください。
ログファイルの作成先を、旧バージョンのログファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。
# rdblog -D -a -g group1 /dev/raw/raw45 # rdblog -D -t -g group1 # rdblog -D -a -g group2 /dev/raw/raw46 # rdblog -D -t -g group2 # rdblog -D -a /dev/raw/raw47 # rdblog -D -t
ログ管理ファイルを削除してください。
スケーラブルログ運用を実施していない場合
RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。
注意
ログ管理ファイルが一般ファイルに作成されている時のみ、当処理を実施してください。
スケーラブルログ運用を実施している場合
全ユーザロググループのログ管理ファイルに対して、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。
RDB構成パラメタファイルで、RDBLOGMANAGEパラメタを設定している場合は、ログ管理ファイルをrmコマンドで削除してください。
注意
ログ管理ファイルが一般ファイルに作成されている時のみ、当処理を実施してください。
ログ管理ファイルの作成先を、旧バージョンのログ管理ファイルと同一にする場合は、旧バージョンのログ管理ファイルを削除する前に、作成先を確認しておいてください。
# rdblog -V -I loggroup status tmpstatus arcstatus indstatus logmanage-path system avail avail avail/on ---- /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage group1 avail avail avail/on ---- /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage group2 avail avail avail/on ---- /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP1_rdblogmanage # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/GRP2_rdblogmanage # rm /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage
以下の表に示すファイルをバックアップしてください。
ファイル名 | リカバリ方法 |
---|---|
システム名.env | バックアップしていたファイルを複写 |
システム名/rdbbuf | |
rdblogmanage | |
rdbsysconfig | 編集していた箇所を新しいファイルで再編集 |
fssqlenv | |
fxmlenv (注) |
注) XMLアダプタを利用している場合のみバックアップしてください。
JDBCドライバを利用している場合は、<JDBCドライバインストール先ディレクトリ>/fjjdbc/etc配下のnamespace.serをバックアップしてください。
注意
JDBCドライバインストール先ディレクトリは、設定済みのCLASSPATH情報から確認することができます。アプリケーションごとに、CLASSPATH情報の確認方法を以下に説明します。
Interstage Application Serverを使用する場合
Interstage 管理コンソール“クラスパス”から確認することができます。以下のように設定されていた場合は、“/opt/FJSVsymjd”がJDBCドライバインストール先ディレクトリとなります。
CLASSPATH for Application:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar
Javaアプリケーションの場合
環境変数の“CLASSPATH”から確認することができます。以下のように設定されていた場合は、“/opt/FJSVsymjd”がJDBCドライバインストール先ディレクトリとなります。
CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar