名前
rdbrls -- 利用規定の解除
形式
rdbrls { -z [ -r {[ w | rw ]} | -n ]} | { -i データベース名.DSI名 [ -r {[ w | rw ]} | -n]} | { -p データベース名.データベーススペース名 [ -r {[ w | rw ]} ]}
形式(ファイル指定の場合)
rdbrls -f { ファイル名 | - }
機能説明
指定されたSymfoware/RDB資源に対して、リカバリレベルの切換えや更新抑止および参照更新抑止などの利用規定を解除します。
オプション
RDBディクショナリの利用規定を解除する場合に指定します。
利用規定を解除するDSI名を指定します。
利用規定を解除するデータベーススペース名を指定します。
-rwオプションを指定すると、利用規定の登録の際に抑止したデータの更新が可能になります。
-rrwオプションを指定すると、利用規定の登録の際に抑止したデータの参照および更新が可能になります。
省略した場合は-rwオプションが指定されたものとみなされます。
本オプションと-nオプションの両方を省略した場合は、-rwオプションが指定されたものとみなされます。
利用規定の登録の際に抑止したリカバリ機能を、リカバリありの状態に戻す場合に指定します。
なお、本オプションは、-pオプションと同時に指定することはできません。
複数の利用規定を記述したファイル名を絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
“-”を指定すると、標準入力からの読込みとなります。
以下に、利用規定の解除を定義するファイル内の形式を説明します。
# コメント
データベース名.DSI名[ r | rw | n ]
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
各行の処理中に、指定形式の誤りなど、継続可能なエラーが検出された場合は、メッセージが表示され次の行から処理が継続されます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合は、その時点で処理が中止されます。
この場合は、エラー検出までに行われた処理は有効となります。
利用規定を解除するDSI名を指定します。
利用規定の登録の際に抑止したデータの更新を可能にする場合に指定します。
本オプションを省略した場合は、“r”が指定されたものとみなされます。
利用規定の登録の際に抑止したデータの参照更新を可能にする場合に指定します。
利用規定の登録の際に抑止したリカバリ機能をリカバリありの状態に戻す場合に指定します。
使用例
RDBディクショナリの更新抑止を解除します。
rdbrls -z -rw
在庫管理DBに属する在庫表DSIをリカバリありの状態に戻します。
rdbrls -i 在庫管理DB.在庫表DSI -n
ファイル指定により複数の利用規定を解除します。
rdbrls -f c:\rdb\rls.txt
在庫管理DB.在庫表DSI n 在庫管理DB.関西発注表DSI rw
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
指定したSymfoware/RDB資源を占有しているトランザクションがある場合は、利用規定は登録できません。
システムダウンの後、Symfoware/RDBを再開した場合でも、本コマンドで登録した利用規定は継続されます。
他のプロセスによって、閉塞情報登録中およびその削除中、または利用規定情報登録中およびその削除中の場合は、処理を行うことはできません。その場合にはコマンドを再実行してください。
標準入力からの読込みを指定した場合は、EOF(End Of File :ファイルの終端)となるまで読込みが続けられます。標準入力が端末となっている場合に入力を終了するためには、一般的に行頭でEOF文字を入力する必要があります。通常の設定であれば、EOF文字はCTRLキー+ Zを同時に押すことによって入力することができます。