名前
rdbcrbf -- 共用バッファの開設
形式
rdbcrbf [ -a 危険値 ] [ -s 安全値 ] 共用バッファ識別子 ページ長 ページ数
形式(入力ファイル指定の場合)
rdbcrbf -f { ファイル名 | - }
機能説明
指定されたページ長とページ数を持つ共用バッファを開設します。
オプション
バッファ管理デーモンが空きページの確保を開始する使用中ページの割合(%)を指定します。
本オプションを省略した場合は、Symfoware/RDBが自動的に70を設定します。
空きページの確保を開始した共用バッファ管理デーモンが、空きページの確保を停止する際の使用中ページの割合(%)を指定します。
本オプションを省略した場合は、Symfoware/RDBが自動的に50を設定します。
開設する共用バッファを識別するための識別子を指定します。共用バッファ識別子は、英数字と“_”および各国語文字から構成される18文字以内の文字列です。なお、“_”から始まる共用バッファ識別子は、Symfoware/RDBで使用するので使用しないでください。
複数の共用バッファを処理する場合は、-fオプションによるファイル指定をお勧めします。
各共用バッファを1つずつ指定して本コマンドを複数回実行するよりも、それらの共用バッファを記述したファイルを-fオプションに指定して本コマンドを1回実行した方が、高速に処理されます。
共用バッファに開設するバッファのページ長を指定します。
ページ長は、1024、2048、4096、8192、16384、32768のいずれかのバイト単位で指定するか、1K、2K、4K、8K、16K、32Kのいずれかのキロバイト単位で指定します。
1つの共用バッファには、複数のページ長を持つバッファを開設することが可能です。
共用バッファに開設するバッファのページ数を指定します。
複数の共用バッファの開設情報を記述したファイル名を絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
“-”を指定すると、標準入力からの読込みとなります。
以下に、共用バッファの開設を定義するファイル内の形式を説明します。
# コメント
共用バッファ識別子 ページ長 ページ数 [{危険値 | -} [{安全値 | -} ]]
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
各行の処理中に、指定形式の誤り、二重作成、指定値の誤りなど、継続可能なエラーが検出された場合は、メッセージが表示され、次の行から処理が継続されます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合は、その時点で処理が中止されます。
この場合、エラー検出までに行われた処理は有効となります。
開設する共用バッファを識別するための識別子を指定します。
共用バッファに開設するバッファのページ長を指定します。
ページ長は、1024、2048、4096、8192、16384、32768のいずれかのバイト単位で指定するか、1K、2K、4K、8K、16K、32Kのいずれかのキロバイト単位で指定します。
1つの共用バッファには、複数のページ長を持つバッファを開設することが可能です。
共用バッファに開設するバッファのページ数を指定します。
共用バッファ管理デーモンが空きページの確保を開始する使用中ページの割合(%)を指定します。
“-”を指定すると、Symfoware/RDBが自動的に70を設定します。
空きページの確保を開始した共用バッファ管理デーモンが、空きページの確保を停止する際の使用中ページの割合(%)を指定します。
“-”を指定すると、Symfoware/RDBが自動的に50を設定します。
使用例
共用バッファ識別子POOL1を開設します。
rdbcrbf -a 70 -s 50 POOL1 8K 100
ファイル指定により複数の共用バッファを一括して開設します。
rdbcrbf -f c:\rdb\crbf.txt
POOL1 8K 100 70 50 POOL2 16K 80 70 40 POOL3 2K 150 80 50
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドで作成するバッファが、危険値に到達した場合の残りページ枚数が16枚未満の場合は、バッファ枯渇の可能性を警告するメッセージが表示されます。
バッファプール名に“POOL”、ページサイズに“2048”を指定した場合
qdg02630w:バッファプールPOOL(size:2048) はバッファ枯渇の危険があります。
危険値に到達した場合のページ枚数が16枚以上になるよう指定することをお勧めします。
標準入力からの読込みを指定した場合は、EOF(End Of File:ファイルの終端)となるまで読込みが続けられます。標準入力が端末となっている場合に入力を終了するためには、一般的に行頭でEOF文字を入力する必要があります。通常の設定であればEOF文字はCTRLキー+ Zを同時に押すことによって入力することができます。
Symfoware/RDBを停止すると、自動的に共用バッファプールは閉鎖されます。Symfoware/RDBを再起動した場合は、再度、本コマンドにより共用バッファプールを開設してください。