名前
rdbaldic -- RDBディクショナリの追加割当ておよび容量拡張
形式(RDBディクショナリの追加割当て)
rdbaldic -a 追加割付け量
形式(RDBディクショナリの容量拡張)
rdbaldic [ -a 追加割付け量 ] -e { -f ファイル名 -c スペース量 | -r ローデバイス名 }
機能説明
RDBディクショナリの容量不足の可能性がある場合、このコマンドを用いてRDBディクショナリの追加割当てまたは容量拡張を行います。
オプション
-eオプションを指定しなかった場合は、RDBディクショナリの追加割当てを行います。
-eオプションを指定した場合は、RDBディクショナリを新規に割り付けたファイルまたはローデバイスに変更し、拡張します。
指定されたサイズの領域を、システム表の拡張スペースとして使用します。
追加割付け量は、0以上2097151以下の値を、単位の“M”を付加した形式で、メガバイト単位で指定します。
追加割付け量は、RDBディクショナリ内の未割付け量以下であることが必要です。
-eオプションを指定した場合は、本オプションは省略可能であり、本オプションが省略された場合は、追加割付け量が0とみなされます。
データベーススペースの拡張処理を行います。
RDBディクショナリの拡張先のファイル名を絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、255バイトまでです。
拡張先にはNTFSフォーマットの媒体のみ指定できます。
-fオプションが指定された場合、拡張先のスペース量をメガバイト単位で指定します。
スペース量は、拡張前のRDBディクショナリスペース量と追加割付け量を足した値よりも大きく2097151以下の値を、単位の“M”を付加した形式で指定します。
拡張前のRDBディクショナリスペース量は、rdbprdicコマンドを実行して、結果Size(RDBディクショナリ全体サイズ)で確認することができます。
RDBディクショナリの拡張先の媒体を指定します。
拡張先のローデバイスのサイズは、拡張前のローデバイスのサイズと追加割付け量を足した値よりも大きくなければなりません。
使用例
RDBディクショナリの追加割当てを行います。
rdbaldic -a 20M
RDBディクショナリを新しいファイルに変更し、容量拡張を行います。
rdbaldic -a 20M -e -f c:\sfwd\rdb\usr\dic\dictionary_ext -c 50M
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドを実行する場合、Symfoware/RDBは停止している必要があります。
本コマンドを実行する前には、RDBディクショナリを“更新抑止”にし、rdbdmpdicコマンド(-Nオプション指定)を用いてRDBディクショナリの退避データを取得してください。この退避データは、本コマンドが異常終了した場合のリカバリに必要となります。
本コマンドが正常終了すると、それ以前に取得したRDBディクショナリの退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。本コマンドが正常終了したあとには、異常時に備えて、rdbdmpdicコマンド(-Nオプション指定なし)を用いてRDBディクショナリの退避データを取得してください。
拡張前のデバイス名と拡張後のデバイス名は、異なっている必要があります。
拡張前のRDBディクショナリをファイルに作成している場合、拡張後の作成先もファイルである必要があります。
拡張前のRDBディクショナリをローデバイスに作成している場合、拡張後の作成先もローデバイスである必要があります。
本コマンドは、“Administrators”グループに属するユーザのみ実行可能です。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合は、以下のいずれかの方法でコマンドを実行してください。
OSで用意されている管理者(OSのデフォルトはAdministrator)で、“コマンド プロンプト”から実行する。
OSで用意されている管理者以外の“Administrators”グループに属するユーザで、“管理者: コマンドプロンプト”から実行する。
“管理者: コマンドプロンプト”は、[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから[管理者として実行]を選択し、起動してください。