Symfoware Serverは運用単位であるRDBシステムを、リソースとしてクラスタシステムに登録します。
そのため、Symfoware ServerはRDBシステムの監視機構として、専用のリソースモニタを用意しています。Symfoware Serverのリソースモニタは、クラスタシステムのサービス配下で動作しているRDBシステムの状態監視を行っています。状態監視には以下があります。
RDBシステムのダウン監視
RDBシステムの停止(ダウンなど)を検出すると、リソース(RDBシステム)の異常を、クラスタシステムに通知します。RDBシステムが停止(ダウンなど)すると、データベースにアクセスができないため、業務が停止してしまいます。このため、RDBシステムの停止(ダウンなど)を1回でも検出すると、リソース(RDBシステム)の異常をクラスタシステムに通知します。
RDBシステムの無応答監視
Symfoware Serverが新規にSQL文やRDBコマンドを受け付けられない状態(無応答状態)かどうかを監視します。rdbhsrscコマンドによりタイムアウト時間、タイムアウトチェック回数、プロセス監視間隔および無応答検出時のアクションを設定することができます。監視プロセスは、タイムアウト時間ごとにタイムアウトチェックを行い、タイムアウトチェック回数分続けてタイムアウトが発生した場合に、無応答と判断します。また、タイムアウトが発生した時点で原因調査用の資料採取を開始します。RDB構成パラメタファイルのRDBCOREで指定したディレクトリに、以下のファイル名で出力します。
timeout.YYYYMMDDhhmmss_nn (nnは通番)
RDBシステムの状態監視は、次の4つをチューニングできます。
監視の時間間隔
タイムアウトと判断するまでの時間
タイムアウトから無応答と判断するまでの回数
無応答発生時のアクション
これらの詳細については、“3.4.14 RDBのリソースの登録”を参照してください。