RDBのリソースを登録します。
RDBのリソースの登録は、rdbhsrscコマンドのaオプションによって行います。rdbhsrscコマンドのnオプションに、登録するノードのノード識別名を指定することによって、他ノードにリソースを登録することもできます。
参照
rdbhsrscコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
rdbhsrscコマンドは、Administratorsグループに属するユーザ権限のみ実行可能です。
Node1上で、RDBのリソース登録を行う場合(ホットスタンバイ機能を利用した運用の場合)
登録したRDBのリソース名は、以下のようになります。
運用形態 | リソース名 |
---|---|
RDBシステム名をつける運用 | RDBシステム名 |
RDBシステム名をつけない運用 | RDBII |
RDBシステム名をつける運用では、RDBシステム名は、環境変数RDBNAMEで指定されたものを使用します。環境変数RDBNAMEで指定したRDBシステム名が正しいことを確認してから、リソースの登録、変更および削除を行ってください。
リソースを表示させたときの画面表示
> rdbhsrsc -p RDBII rdbhsrsc DATE:2007/04/20 TIME:20/47/42 Resource Node Interval TimeOut RDA/SV Mode ChkTimes Action RDBSYS1 Node1 10 0 OFF Hotstandby 6 message RDBSYS1 Node2 10 0 OFF Hotstandby 6 message …
タイムアウト時間、チェック回数とプロセス監視間隔の見積りと設定
リソース登録時にiオプションでプロセス監視間隔、tオプションでタイムアウト時間、rオプションでタイムアウトチェック回数、fオプションで無応答検出時のアクションの設定を行うことができます。
Symfoware Serverではタイムアウト時間内にサーバプロセスからのレスポンスがなかった場合やSymfowareプロセスダウンなどを検出するために、Symfoware Serverのサーバプロセスを監視するプロセスが、プロセス監視間隔ごとにチェックを行います。タイムアウトとは、タイムアウト時間内にサーバプロセスから応答がない状態です。このタイムアウトがrオプションで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。無応答を検出すると、設定したタイムアウト時間内に正常なレスポンスを保証できなかったと判断し、メッセージ出力にてユーザに伝えるか、クラスタ切替えを行います。これらを踏まえてタイムアウト時間の見積りをしてください。
以下にタイムアウト時間の見積式を示します。なお、一時的な高負荷処理の誤検出を防ぐために、チェック回数はデフォルト値にすることを推奨します。
タイムアウト時間 = 1SQL文の最大レスポンス時間 × (多重度 / CPU数)
(単位:秒)
各オプションを省略したときの値は次のとおりです。
プロセス監視間隔(i) Interval : 3(秒) タイムアウト時間(t) TimeOut : 0(監視しない) チェック回数(r) ChkTimes : 6(回) 無応答検出時のアクション(f) Action : message
注意
クラスタサービスが起動している状態では、rdbstartコマンドおよびrdbstopコマンドによるRDBシステムの起動および停止は行わないでください。
無応答時のアクションについて
リソース登録時に、fオプションで無応答検出時のアクションの設定を行うことができます。fオプションの指定による動作の違いを以下に示します。
qdg13960wのメッセージを出力し、タイムアウト時間内にレスポンスを保証できなかったことを通知します。
qdg12673uのメッセージを出力し、クラスタ切替えを行います。