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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

1.3.3 リソースと状態遷移

クラスタシステムには、ノード監視、装置監視、プロセス監視などの監視機構があります。しかし、これだけでは、Symfoware ServerのRDBシステム空間内で無応答などの状態が発生した場合に、異常を検出することができません。そこで、Symfoware Serverでは、監視機構として、Symfoware Serverのリソースを監視する、“Symfoware Serverの監視機構”を用意することにより、無応答などの異常の発見を可能にしています。

クラスタシステムおよびSymfoware Serverの監視機構により、異常を検知した場合、“Symfoware Serverの状態遷移プロシジャ”が、クラスタシステムからの状態遷移指示を受け取り、リソースの活性または非活性を制御します。さらに、状態遷移プロシジャに、“サブプロシジャ”を登録することにより、状態遷移時に、作業用ファイルの削除、共用バッファの開設、DSIと共用バッファの対応づけおよびDSIのメモリ常駐化が自動的に行われ、データベースを利用可能な状態にすることができます。

Symfoware Serverの監視機構およびSymfoware Serverの状態遷移プロシジャは、インストール時に自動的に登録され、クラスタサービスの起動や状態遷移時に自動的に起動します。