Entity BeanのEJBアプリケーションは、以下の6つのクラスファイルから成り立っています。
それぞれのクラス名はユーザの任意の名前を付けることができます。
下表1~4のクラスファイルはEnterprise Beanを使用するためのインタフェースです。
| 
 | クラスファイル名 | 内容 | 
|---|---|---|
| 1 | Homeインタフェース | EJB objectの生成・検索を行うインタフェースを定義します。 | 
| 2 | LocalHomeインタフェース | 同一JavaVM上で、EJB objectの生成を行うインタフェースを定義します。 | 
| 3 | Remoteインタフェース | ユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。 | 
| 4 | Localインタフェース | 同一JavaVM上で、ユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。 | 
| 5 | Enterprise Beanクラス | サーバで実際に処理を行うクラスで、ユーザの開発するメソッドを実装します。 | 
| 6 | Primary Keyクラス | EJB objectの一意性を表すためのクラスです。 | 
相関図
以下に例として、クラスファイルとクライアントアプリケーションの相関図を示します。

[図の説明]
HomeインタフェースはEJB objectを作成するためのcreateメソッド、EJB objectまたはEJB objectのコレクションを検索するためのfinderメソッドを定義します。
クライアントより、createメソッドを呼び出すと、EJB objectを作成し、同じ形式で記述されているEnterprise BeanクラスのejbCreateメソッド、続いて、ejbPostCreateメソッドを呼び出します。
クライアントより、finderメソッドを呼び出すと、対応するEnterprise BeanクラスのejbFind<METHOD>を呼び出し、その検索結果より、EJB objectまたはEJB objectのコレクションを返却します。
Remoteインタフェースは、Enterprise Beanクラスのビジネスメソッドを使用するためのインタフェースを定義します。
インタフェースで定義するビジネスメソッドの形式は、Enterprise Beanクラスに実装されるビジネスメソッドと同じ形式にしてください。
Entity Beanクラスを実装するクラスであり、ejbCreateメソッド、ejbFind<METHOD>メソッドおよびビジネスメソッドを実装します。
CMPのEntity Beanでは、6つのクラスファイルを作成するほかに、データベースとアクセスするための情報を定義してください。これをCMP定義と呼びます。
CMP定義の詳細については、“13.1.3 CMP定義”を参照してください。