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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

13.1.3 CMP定義

CMPのEntity Beanでは、データベースとアクセスするための以下の情報を定義します。
CMP定義を行うことで、CMPのEnterprise Beanにデータベース操作文を記述する必要がなくなります。

定義情報

内容

CMFマッピング定義

Entity Beanの永続化フィールドとデータベースのカラムの対応づけを行います。この永続化フィールドをCMF(Container managed field)と呼びます。

finder定義
(CMP1.1の場合)

finderメソッドの検索条件をSQLのWHERE句の形式で定義します。検索条件は、単一のテーブルを対象とした検索とORDER BY句を使用した検索が利用できます。

CMRマッピング定義
(CMP2.0の場合)

データベースのテーブル間の関連づけを行います。このデータベースのテーブルとテーブルの間の関係を、relationship(リレーション)と呼び、relationshipフィールドをCMR(Container managed relationship)と呼びます。

クエリ定義
(CMP2.0の場合)

FROM句やSELECT句(WHERE句)を使用した、1つまたは複数のEJBオブジェクトを検索する文をEJB QL文として定義できます。

定義する項目

以下に、それぞれ定義する項目について表で示します。


CMFマッピング定義

項目

内容

データソース名

登録してあるデータソース名を指定します。

スキーマ名

使用するデータベースのスキーマ名を指定します。

デーブル名

使用するテーブル名を指定します。

DBカラム名

永続化フィールドと対応付けるDBカラム名を指定します。


finder定義(CMP1.1の場合)

項目

内容

検索条件

finderメソッドの検索条件を指定します。


CMRマッピング定義(CMP2.0の場合)

項目

内容

スキーマ名

リレーションが1:多、多:多の場合に使用するJoinテーブルのスキーマ名を指定します。

テーブル名

リレーションが1:多、多:多の場合に使用するJoinテーブル名を指定します。

カラム名

リレーションのあるEJBアプリケーションの外部キーと対応付けるDBカラム名を指定します。


クエリ定義(CMP2.0の場合)

項目

内容

検索メソッド名

検索するメソッドの(finder/select)を指定します。

検索メソッドパラメータ

クエリ内のパラメタの型を指定します。

返却EJBオブジェクト型

ejbSelectメソッドが返すオブジェクト(LocalまたはRemote)を指定します。デフォルト値はLocalです。

EJB QL文

検索メソッドに対応するEJB QL文を指定します。


定義方法

CMP1.1の場合

CMP定義は、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [EJBアプリケーション] > [アプリケーション環境定義]の[CMFマッピング定義]と[finder定義]で設定します。

設定方法の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

Interstage Studioを使用してEJBアプリケーションの開発を行う場合、EJB Deployment Descriptorエディタを使用して定義できます。

詳細については、“Interstage Studio プログラマーズガイド”を参照してください。

CMP2.0の場合

CMP定義は、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [EJBアプリケーション] > [アプリケーション環境定義]の[CMFマッピング定義]と[CMRマッピング定義]で設定します。
クエリ定義はEJBアプリケーション作成時にあらかじめ定義しておいてください。

設定方法の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。