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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

11.3 EJBアプリケーションの開発

EJBアプリケーションの開発は、以下の手順で行います。

  1. Home/LocalHome/Remote/Localインタフェース、Enterprise Bean/Primary Keyクラスの開発

  2. deployment descriptorの編集

  3. ソースコードのコンパイル

  4. EJBアプリケーションのパッケージ化



Interstage Studioを利用してEJBアプリケーションを開発する場合の詳細は、“Interstage Studio プログラマーズガイド”を参照してください。
他社の開発ツールを利用して開発する場合は、利用する開発ツールのマニュアルを参照してください。

クラスファイル

以下にSession Bean、Entity Bean、Message-driven Beanを構成する各クラスファイルについて説明します。

Homeインタフェース(Message-driven Beanでは不要)

Session Bean、Entity Beanへのアクセスインタフェースです。
EJBアプリケーションの生成の制御手段を定義します。

LocalHomeインタフェース(Message-driven Beanでは不要)

Session Bean、Entity Beanへのアクセスインタフェースです。
EJBアプリケーションの生成の制御手段を定義します。
同一JavaVM内で呼び出されるインタフェースです。

Remoteインタフェース(Message-driven Beanでは不要)

Session Bean、Entity Beanへのアクセスインタフェースです。
ユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。

Localインタフェース(Message-driven Beanでは不要)

Session Bean、Entity Beanへのアクセスインタフェースです。
EJBアプリケーションの生成の制御手段を定義します。
同一JavaVM内で呼び出されるインタフェースです。

Enterprise Beanクラス

目的とする処理を実行するサーバプログラムです。
ユーザの業務用メソッド(ビジネスメソッド)を実装します。

Primary Keyクラス(Session Bean, Message-driven Beanでは不要)

Entity Beanクラスのインスタンスの一意性を表すためのクラスです。
EJBアプリケーションの作成にあたって、当社の統合開発支援ツールInterstage Studioを使用すると、EJBアプリケーションを構成する各クラスファイルのひな形が自動生成され、ビジネスメソッドの処理を記述するだけで、EJBアプリケーションが完成します。

プログラムとして作成した以下のクラスファイルは、jarファイルに格納しパッケージ化します。このjarファイルが最小の流通単位となります。

jarファイルは、さらに以下のファイルを含みます。これらはEJBアプリケーション作成時にInterstage Studioにより自動的に作成されます。

注意

  • EJBアプリケーションをサーバ間で連携する場合は、サーバごとにEJBアプリケーションをパッケージ化してください。

  • Message-driven Beanとその他のEnterprise Beanを使用する場合で、IJServerを複数プロセスで起動して運用したい場合には、以下を別々にパッケージ化してください。

    • Message-driven BeanとMessage-driven Beanからのみ呼び出されるEnterprise Bean(1プロセスでのみ運用)

    • 上記以外(複数プロセスで運用)

  • EJBアプリケーションのdeployment descriptorの情報が定義されているファイル(ejb-jar.xml)は、XML形式で記述する必要があります。このため、ejb-jar.xmlを編集する場合は、XML形式の仕様に従ってください。
    特に以下の文字については、定義済み実体参照(暗黙定義エンティティ)で記述してください。

    編集する文字

    定義済み実体参照

    <

    &lt;

    >

    &gt;

    &

    &amp;

    '

    &apos;

    "

    &quot;

    名前空間プレフィックスつきのタグは指定しないでください。
    指定した場合、配備に失敗したり、名前変換機能が使用できなくなることがあります。
      例:<pfx:session>