以下の順序で、事前定義した管理対象サーバの定義ファイル内容を実際に設定して動作を確認したあと、配付準備のためクローニングマスタの採取を行います。
ネットワークパラメタ設定コマンドの手動実行
事前定義を行った管理対象サーバ上でネットワークパラメタ設定コマンドを実行し、正しく設定が行えることを確認してください。
クローニングマスタの採取を行う場合は、採取前に定義ファイルの設定誤りがないことを確認するため、以下に示すコマンドを管理対象サーバ上で実行し、ネットワークパラメタの設定を行います。クローニングマスタを採取したあと、2台目以降のクローニングマスタの配付では、自動的にネットワークパラメタの設定を行います。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" lanctl set <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm lanctl set <RETURN> |
コマンドについては、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.5 rcxadm lanctl」を参照してください。
インタフェース(冗長化無)の設定が正しく行われているかは、OSが提供しているコマンド(ipconfig【Windows】、ifconfig【Linux】)で確認します。
インタフェース(冗長化有)の設定が正しく行われているかは、以下の方法で確認できます。
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanetコマンドを実行した場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet <RETURN>
[IPv4,Patrol]
Name Status Mode CL Device
+----------+--------+----+----+------------------------------------------------+
sha0 Active e OFF eth0(ON),eth1(OFF)
sha2 Active p OFF sha0(ON)
sha1 Active e OFF eth2(ON),eth3(OFF)
[IPv6]
Name Status Mode CL Device
+----------+--------+----+----+------------------------------------------------+ |
確認事項
- 仮想インタフェースの運用状態(Status)がActive(活性状態)になっていること。
- 待機パトロール設定(Modeが"p")時は、待機パトロール用の仮想インタフェースの運用状態(Status)がActive(活性状態)になっていること(上記の出力例のsha2)。
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppollコマンドを実行した場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppoll <RETURN>
Polling Status = ON
interval(idle) = 5( 60)
times = 5
repair_time = 5
link detection = NO
FAILOVER Status = YES
Status Name Mode Primary Target/Secondary Target HUB-HUB
+------+------+----+-------------------------------------------+-------+
ON sha0 e 192.168.1.101(ON)/192.168.1.102(WAIT) ACTIVE
ON sha1 e 192.168.1.101(ON)/192.168.1.102(WAIT) ACTIVE |
確認事項
- 監視状態(Polling Status)がON(監視動作中)になっていること。
- 監視先を1つ設定した場合は、その監視先の状態(Primary Target)がON(監視中)になっていること。
- 監視先を2つ指定した場合は、プライマリ監視先の状態(Primary Target)がON(監視中)、セカンダリ監視先の状態(Secondary Target)がWAIT(待機中)になっていること。
- HUB-HUB間監視をONに設定した場合は、状態(HUB-HUB)がACTIVE(監視動作中)になっていること。
正しく設定されていない場合は、rcxadm lanctl unsetコマンドで設定を解除し、定義ファイルを修正したあと、再度rcxadm lanctl setコマンドを実行してください。
正しく設定しても確認事項の状態にならない場合は、ネットワークの経路、および監視先の状態を確認し、適切な対処を行ってください。
また、動作確認として、実際通信を行っているNICに対応するLANスイッチブレードのポートを非活性にするか、LANスイッチブレードの外部ポートからケーブルを抜き、NICの切替えが行われるかを確認してください。待機パトロール機能を設定している場合は、ポートの状態、または抜いたケーブルを元に戻した際に待機側NICの状態が"WAIT"になるかを確認してください。
クローニングマスタの採取
手順1.で確認を行った管理対象サーバからクローニングマスタを採取してください。
クローニングマスタの採取方法については、「8.2 採取」を参照してください。
注意
【Linux】
クローニングマスタの採取を実行すると、管理対象サーバ上の、すべてのLAN冗長化の設定が解除され、採取が完了すると業務LANだけネットワークパラメタの再設定が行われます。管理LANにLAN冗長化を設定している場合、再度LAN冗長化の設定を手動で行ってください。