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ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド

8.6.1 動作確認と準備

以下の順序で、事前定義した管理対象サーバの定義ファイル内容を実際に設定して動作を確認したあと、配付準備のためクローニングマスタの採取を行います。

  1. ネットワークパラメタ設定コマンドの手動実行

    事前定義を行った管理対象サーバ上でネットワークパラメタ設定コマンドを実行し、正しく設定が行えることを確認してください。

    コマンドの実行

    クローニングマスタの採取を行う場合は、採取前に定義ファイルの設定誤りがないことを確認するため、以下に示すコマンドを管理対象サーバ上で実行し、ネットワークパラメタの設定を行います。クローニングマスタを採取したあと、2台目以降のクローニングマスタの配付では、自動的にネットワークパラメタの設定を行います。

    【Windows】

    >"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" lanctl set <RETURN>

    【Linux】

    # /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm lanctl set <RETURN>

    コマンドについては、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.5 rcxadm lanctl」を参照してください。

    設定内容の確認(LAN冗長化無)

    インタフェース(冗長化無)の設定が正しく行われているかは、OSが提供しているコマンド(ipconfig【Windows】、ifconfig【Linux】)で確認します。

    設定内容の確認(LAN冗長化有)【Linux】

    インタフェース(冗長化有)の設定が正しく行われているかは、以下の方法で確認できます。

    • /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanetコマンドを実行した場合

      # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet <RETURN>
      [IPv4,Patrol]
       Name       Status   Mode CL  Device
      +----------+--------+----+----+------------------------------------------------+
       sha0       Active    e   OFF  eth0(ON),eth1(OFF)
       sha2       Active    p   OFF  sha0(ON)
       sha1       Active    e   OFF  eth2(ON),eth3(OFF)
      [IPv6]
       Name       Status   Mode CL  Device
      +----------+--------+----+----+------------------------------------------------+

      確認事項

      - 仮想インタフェースの運用状態(Status)がActive(活性状態)になっていること。

      - 待機パトロール設定(Modeが"p")時は、待機パトロール用の仮想インタフェースの運用状態(Status)がActive(活性状態)になっていること(上記の出力例のsha2)。

    • /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppollコマンドを実行した場合

      # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppoll <RETURN>
      
       Polling Status    =  ON
       interval(idle)    =   5( 60)
       times             =   5
       repair_time       =   5
       link detection    =  NO
       FAILOVER Status   = YES
      
       Status  Name  Mode Primary Target/Secondary Target             HUB-HUB
      +------+------+----+-------------------------------------------+-------+
         ON   sha0    e   192.168.1.101(ON)/192.168.1.102(WAIT)        ACTIVE
         ON   sha1    e   192.168.1.101(ON)/192.168.1.102(WAIT)        ACTIVE

      確認事項

      - 監視状態(Polling Status)がON(監視動作中)になっていること。

      - 監視先を1つ設定した場合は、その監視先の状態(Primary Target)がON(監視中)になっていること。

      - 監視先を2つ指定した場合は、プライマリ監視先の状態(Primary Target)がON(監視中)、セカンダリ監視先の状態(Secondary Target)がWAIT(待機中)になっていること。

      - HUB-HUB間監視をONに設定した場合は、状態(HUB-HUB)がACTIVE(監視動作中)になっていること。

    正しく設定されていない場合は、rcxadm lanctl unsetコマンドで設定を解除し、定義ファイルを修正したあと、再度rcxadm lanctl setコマンドを実行してください。
    正しく設定しても確認事項の状態にならない場合は、ネットワークの経路、および監視先の状態を確認し、適切な対処を行ってください。

    また、動作確認として、実際通信を行っているNICに対応するLANスイッチブレードのポートを非活性にするか、LANスイッチブレードの外部ポートからケーブルを抜き、NICの切替えが行われるかを確認してください。待機パトロール機能を設定している場合は、ポートの状態、または抜いたケーブルを元に戻した際に待機側NICの状態が"WAIT"になるかを確認してください。

  2. クローニングマスタの採取

    手順1.で確認を行った管理対象サーバからクローニングマスタを採取してください。

    クローニングマスタの採取方法については、「8.2 採取」を参照してください。

    注意

    【Linux】
    クローニングマスタの採取を実行すると、管理対象サーバ上の、すべてのLAN冗長化の設定が解除され、採取が完了すると業務LANだけネットワークパラメタの再設定が行われます。管理LANにLAN冗長化を設定している場合、再度LAN冗長化の設定を手動で行ってください。