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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.1 インストールガイド

D.3.8 退避した設定・ログファイルの移行

セットアップの延長で再起動した ESC マネージャ・クライアント環境で、退避したファイルを移行します。


Windows マネージャの場合

参考

以下の説明で、$INS_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
$ENV_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です。
$TMP_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。

どのディレクトリも、デフォルトは C:\Program Files\ETERNUS-SSC です。

  1. ESC マネージャ、クライアントを停止します。

    9.3.1 マネージャの停止」に従って、ESC マネージャを停止してください。ESC クライアントが起動している場合は、終了してください。

  2. D.3.3 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを、以下のとおり移行します。

    • bcm.conf

      $ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。

    • sanma.conf

      退避した sanma.conf のパラメーター設定を、$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf に反映します。

      参照

      sanma.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.2 sanma.confパラメーター説明」を参照してください。

    • ssmgr.conf

      退避した ssmgr.conf のパラメーター設定を、$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\ssmgr.conf に反映します。

      参照

      ssmgr.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.3 ssmgr.confパラメーター説明」を参照してください。

    • manager.ini

      退避した manager.ini のパラメーター設定を、$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\manager.ini に反映します。以下のように、SSC のデフォルト値(140)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(512)に反映します。

      設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値
      ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値

      SSC manager.ini の設定値を 300 していた場合

      300(設定値)- 140(SSCのデフォルト値)= 160(差分の値)
      512(ESCのデフォルト値)+ 160(差分の値)= 672(反映する値)

      上記の計算から、以下のように設定します。

      MAXMEMORY=672

      参照

      manager.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。

    • trapop.bat

      $ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。本バッチの処理は必要に応じて修正してください。例えば、インストールディレクトリを意識した処理がある場合、SSC と ESC のインストールディレクトリが異なるため、修正が必要です。

    • 障害監視 XML ファイル

      退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ($INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ($ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth)にコピーします。

      退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズ XML 用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。

      参照

      障害監視 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。

    • 装置ポーリング設定 XML ファイル

      退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ($INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ($ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling)にコピーします。

      退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズ XML 用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。

      参照

      装置ポーリング設定 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。

    • イベントログファイル

      退避した systemevent.csv を、$TMP_DIR\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。


Solaris OS マネージャの場合

  1. ESC マネージャ、クライアントを停止します。

    9.1.1 マネージャの停止」に従って、ESC マネージャを停止してください。ESC クライアントが起動している場合は、終了してください。

    ただし、クラスタ環境のマネージャの場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止後、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。

  2. D.3.3 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを、以下のとおり移行します。

    • bcm.conf

      /etc/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。

      以下のコマンドで退避先からコピーしてください。

      # cp -p 退避場所/bcm.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current
    • sanma.conf

      退避した sanma.conf のパラメーター設定を、/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf に反映します。

      参照

      sanma.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.2 sanma.confパラメーター説明」を参照してください。

    • ssmgr.conf

      退避した ssmgr.conf のパラメーター設定を、/etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf に反映します。

      参照

      ssmgr.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.3 ssmgr.confパラメーター説明」を参照してください。

    • manager.ini

      退避した manager.ini のパラメーター設定を、/opt/FJSVssmgr/bin/manager.ini に反映します。クラスタ環境の場合は、退避したクラスタノードごとに反映します。

      以下のように、SSC のデフォルト値(140)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(512)に反映します。

      設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値
      ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値

      SSC manager.ini の設定値を 300 していた場合

      300(設定値)- 140(SSCのデフォルト値)= 160(差分の値)
      512(ESCのデフォルト値)+ 160(差分の値)= 672(反映する値)

      上記の計算から、以下のように設定します。

      MAXMEMORY=672

      参照

      manager.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。

    • trapop.sh

      /etc/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。本スクリプトの処理は必要に応じて修正してください。

      以下のコマンドで退避先からコピーしてください。

      # cp -p 退避場所/trapop.sh /etc/opt/FJSVssmgr/current
    • 障害監視 XML ファイル

      退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/snmpth)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth)にコピーします。

      # cd /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth
      # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth

      退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。

      参照

      障害監視 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。

    • 装置ポーリング設定 XML ファイル

      退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling)にコピーします。

      # cd /opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling
      # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling

      退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。

      参照

      装置ポーリング設定 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。

    • イベントログファイル

      退避した systemevent.csv を、/var/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。

      以下のコマンドで退避先からコピーしてください。

      # cp -p 退避場所/systemevent.csv /var/opt/FJSVssmgr/current

クライアントの場合

参考

以下の説明で、$INS_DIR は、ESC クライアントをインストールした時の「インストール先のフォルダ」です。
デフォルトは、C:\Program Files\ETERNUS-SSC です。

  1. ESC クライアントが起動している場合は終了します。

  2. D.3.3 設定・ログファイルの退避」で client.ini を退避している場合は、そのパラメーター設定を\INS_DIR\Client\bin\client.ini に反映します。

    以下のように、SSC のデフォルト値(192)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(256)に反映します。

    設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値
    ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値

    SSC client.ini の設定値を 320 していた場合

    320(設定値)- 192(SSCのデフォルト値)= 128(差分の値)
    256(ESCのデフォルト値)+ 128(差分の値)= 384(反映する値)

    上記の計算から、以下のように設定します。

    MAXMEMORY=384

    参照

    client.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。