セットアップの延長で再起動した ESC マネージャ・クライアント環境で、退避したファイルを移行します。
Windows 版マネージャの場合
参考
以下の説明で、$INS_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
$ENV_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です。
$TMP_DIR は、ESC マネージャをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。
どのディレクトリも、デフォルトは C:\Program Files\ETERNUS-SSC です。
ESC マネージャ、クライアントを停止します。
「9.3.1 マネージャの停止」に従って、ESC マネージャを停止してください。ESC クライアントが起動している場合は、終了してください。
「D.3.3 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを、以下のとおり移行します。
bcm.conf
$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。
sanma.conf
退避した sanma.conf のパラメーター設定を、$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf に反映します。
参照
sanma.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.2 sanma.confパラメーター説明」を参照してください。
ssmgr.conf
退避した ssmgr.conf のパラメーター設定を、$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\ssmgr.conf に反映します。
参照
ssmgr.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.3 ssmgr.confパラメーター説明」を参照してください。
manager.ini
退避した manager.ini のパラメーター設定を、$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\manager.ini に反映します。以下のように、SSC のデフォルト値(140)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(512)に反映します。
設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値 ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
例
SSC の manager.ini の設定値を 300 にしていた場合
300(設定値)- 140(SSCのデフォルト値)= 160(差分の値) 512(ESCのデフォルト値)+ 160(差分の値)= 672(反映する値)
上記の計算から、以下のように設定します。
MAXMEMORY=672
参照
manager.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。
trapop.bat
$ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。本バッチの処理は必要に応じて修正してください。例えば、インストールディレクトリを意識した処理がある場合、SSC と ESC のインストールディレクトリが異なるため、修正が必要です。
障害監視 XML ファイル
退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ($INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ($ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth)にコピーします。
退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズ XML 用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
参照
障害監視 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
装置ポーリング設定 XML ファイル
退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ($INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ($ENV_DIR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling)にコピーします。
退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズ XML 用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
参照
装置ポーリング設定 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
イベントログファイル
退避した systemevent.csv を、$TMP_DIR\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current ディレクトリにコピーします。
Solaris OS 版マネージャの場合
ESC マネージャ、クライアントを停止します。
「9.1.1 マネージャの停止」に従って、ESC マネージャを停止してください。ESC クライアントが起動している場合は、終了してください。
ただし、クラスタ環境のマネージャの場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止後、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。
「D.3.3 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを、以下のとおり移行します。
bcm.conf
/etc/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。
以下のコマンドで退避先からコピーしてください。
# cp -p 退避場所/bcm.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current
sanma.conf
退避した sanma.conf のパラメーター設定を、/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf に反映します。
参照
sanma.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.2 sanma.confパラメーター説明」を参照してください。
ssmgr.conf
退避した ssmgr.conf のパラメーター設定を、/etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf に反映します。
参照
ssmgr.conf ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.3 ssmgr.confパラメーター説明」を参照してください。
manager.ini
退避した manager.ini のパラメーター設定を、/opt/FJSVssmgr/bin/manager.ini に反映します。クラスタ環境の場合は、退避したクラスタノードごとに反映します。
以下のように、SSC のデフォルト値(140)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(512)に反映します。
設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値 ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
例
SSC の manager.ini の設定値を 300 にしていた場合
300(設定値)- 140(SSCのデフォルト値)= 160(差分の値) 512(ESCのデフォルト値)+ 160(差分の値)= 672(反映する値)
上記の計算から、以下のように設定します。
MAXMEMORY=672
参照
manager.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。
trapop.sh
/etc/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。本スクリプトの処理は必要に応じて修正してください。
以下のコマンドで退避先からコピーしてください。
# cp -p 退避場所/trapop.sh /etc/opt/FJSVssmgr/current
障害監視 XML ファイル
退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/snmpth)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth)にコピーします。
# cd /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth
退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
参照
障害監視 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
装置ポーリング設定 XML ファイル
退避した XML ファイルと同名のファイルを、デフォルト XML 用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling)からカスタマイズ XML 用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling)にコピーします。
# cd /opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling
退避した XML ファイルの内容を、カスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
参照
装置ポーリング設定 XML ファイルは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
イベントログファイル
退避した systemevent.csv を、/var/opt/FJSVssmgr/current ディレクトリにコピーします。
以下のコマンドで退避先からコピーしてください。
# cp -p 退避場所/systemevent.csv /var/opt/FJSVssmgr/current
クライアントの場合
参考
以下の説明で、$INS_DIR は、ESC クライアントをインストールした時の「インストール先のフォルダ」です。
デフォルトは、C:\Program Files\ETERNUS-SSC です。
ESC クライアントが起動している場合は終了します。
「D.3.3 設定・ログファイルの退避」で client.ini を退避している場合は、そのパラメーター設定を\INS_DIR\Client\bin\client.ini に反映します。
以下のように、SSC のデフォルト値(192)からの差分の値を、ESC のデフォルト値(256)に反映します。
設定値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値 ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
例
SSC の client.ini の設定値を 320 にしていた場合
320(設定値)- 192(SSCのデフォルト値)= 128(差分の値) 256(ESCのデフォルト値)+ 128(差分の値)= 384(反映する値)
上記の計算から、以下のように設定します。
MAXMEMORY=384
参照
client.ini ファイルのパラメーターは、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「C.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。