SNMP トラップデーモンについて
マネージャを運用するサーバでは、Linux 標準の SNMP トラップデーモンを使用できません。
また、この SNMP トラップデーモンを利用するアプリケーションも使用できません。
"PRIMERGY サーバ管理ソフトウェア ServerView for Linux" をインストールしている場合は、AlarmService の利用に注意してください。
AlarmService を利用しない場合は、以下の手順で、AlarmService をアンインストールしてください。
AlarmService を利用する場合は、ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)が必要です。詳細は、「ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)について」を参照してください。
以下の手順で、AlarmService をアンインストールしてください。
ServerView のアラーム設定の再定義
ServerView Linux のエージェント側でアラーム設定を行っている場合、ServerView コンソールで、それぞれのサーバで定義していた設定を、再度、定義してください。
参照
アラーム設定の定義方法の詳細は、『ServerView ユーザーズガイド』を参照してください。
ServerView Linux の SNMP トラップ送信先の追加、および変更
ServerView のアラーム設定を利用している場合は、SNMP トラップ送信先を ServerView コンソールに設定してください。
参照
ServerView Linux の SNMP トラップ通知先の追加、および変更方法の詳細は、『ServerView ユーザーズガイド』を参照してください。
AlarmService のアンインストール
Linux サーバ上の ServerView の "AlarmService" をアンインストールします。
ServerView が動作している Linux サーバ上で以下のコマンドを実行してください。
# rpm -e AlarmService
AlarmService 以外に、Linux 標準の SNMP トラップデーモンを利用しているアプリケーションはアンインストールするか、または動作しないように設定変更してください。
Linux 標準の SNMP トラップデーモンが自動起動するように設定されている場合は、自動起動しないように設定変更してください。
以下の手順で、SNMP トラップデーモンの自動起動を抑止してください。
スーパーユーザーでログインし、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/setup
(setup コマンドは Red Hat 専用のコマンドです。)
メニュー画面が表示されます。
"System service" を選択し、Enter キーを押します。
サービス画面が表示されます。
"snmptrapd" の項目に付いている "*" を外します。
"*" を外すには、項目にカーソルを合わせ、Space キーを押します。
Tab キーで "OK" にカーソルを合わせ、Enter キーを押します。
Tab キーで "停止" にカーソルを合わせ、Enter キーを押します。
setup が終了します。
ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)について
マネージャをインストールしたサーバにおいて、ServerView の AlarmService を使用する場合には、SNMP Trap を転送する ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)が必要です。
ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)は、UDP ポート 162 番で受信した SNMP Trap を複数の他 UDP ポート番号に転送することを目的としたプログラムです。
ServerView トラップ転送プログラム(trpsrvd)の入手方法は、当社技術員にお問い合わせください。
インストール後の注意事項
本製品をインストールした後、以下の点に注意してください。
本製品は、同一サーバ上で以下の製品と混在して使用できますが、これらの製品をアンインストールすると、SNMPトラップデーモンが停止する場合があります。
Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ
Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ
混在環境から上記の製品をアンインストールした場合は、以下を実施してください。
以下のコマンドを実行して、nwsnmp-trapd が動作しているか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd
nwsnmp-trapd が動作していない場合は、システムを再起動するか、または、以下を実行してください。
PRIMEQUEST 環境の場合
# /etc/init.d/sw-trapd restart
PRIMEQUEST 環境以外の場合
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop # /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start