Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集 |
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第5章 Interstage運用時の異常 |
Interstageを運用中に、“メモリ不足が発生しました”というメッセージが表示されることがあります。
通常は、しばらくしてから再度処理を実行してください。
このようなメッセージが、頻繁に出力される場合は、“チューニングガイド”を参考に、Interstageを運用するために必要なメモリ量を再見積もりし、メモリが十分に用意されているか確認してください。
/var/log/messagesに以下のメッセージが出力されている場合、システムのメモリ不足により、なんらかのプロセスが強制終了された可能性があります。
Out of Memory: Killed process %s1(%s2). |
Interstageの必要とするメモリ量に対して、メモリが十分に用意されている場合には、他のアプリケーションの使用メモリ量が不足していることが考えられます。同一マシン上で運用している他のアプリケーションについても再見積もりを実施し、メモリ量が適当か調査してください。
再見積もりの結果、メモリ量が不足していることが確認された場合には、システム管理者に連絡してください。システム管理者は、メインメモリの増設または、スワップ領域の拡張を行ってください。
以下を確認してください。
システムのファイアウォールの状態および、“使用上の注意”の“使用するポート番号の設定”で示しているサービスのファイアウォール設定
Interstageの各パッケージの再インストールを行った直後に、Interstageの動作が不安定な場合、前回のアンインストール時に削除されなかったファイルが悪影響をおよぼしている場合があります。
この場合は再度アンインストールを行い、以下のディレクトリが残留していた場合は削除してください。削除が終了したら、再度インストールを行って、操作を続行してください。
/etc/opt/PKGNAME
/var/opt/PKGNAME
/opt/PKGNAME
PKGNAME:アンインストールしたパッケージ名
Interstageをインストールしたマシンのディスプレイで、モニタの画面の色が適切に設定されていない場合、スタートメニューから機能を選択し実行しても、起動直後に異常終了する場合があります。
詳細については、“使用上の注意”の“モニタの画面の色について”を参照してください。
Interstageを停止後、Interstage管理コンソールにあるリポジトリの環境設定画面を使用してリポジトリの最大使用量を増加もしくは無制限にしてください。
バージョン7から、各サービスが提供するコマンド、DLLファイルの格納先が変更されています。そのため、旧バージョンで使用していたバッチファイルを使用した場合、バッチで記載しているフォルダ配下に該当のコマンドなく、異常となる場合があります。
この場合、新格納先にあわせてバッチファイルを修正していただく必要があります。
また、issetcompatiblepathコマンドを使用することで、旧バージョンでのコマンド、DLLファイルの格納先を復元することができます。
コマンド、DLLファイルの新格納先については、“移行ガイド”を参照してください。
issetcompatiblepathコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
Interstageのコマンド実行中に「Ctrl+Z」キーを押下、または"kill -s SIGSTOP プロセスID"を行った場合、そのコマンドは停止します。コマンドの排他処理で停止している場合、コマンドが再開または終了するまで同じ排他資源を使用しているコマンドは実行することができません。コマンドが停止しているかどうか調べるには以下のコマンドを実行します。
# jobs [1] + Suspended OD_or_adm |
# jobs [1]+ Stopped OD_or_adm |
# ps -elf F S UID PID PPID C PRI NI ADDR SZ WCHAN STIME TTY TIME CMD : x T root xxxxx xxxxx x xx x - xxxx finish xx:xx pts/x 00:00:00 OD_or_adm |
jobsコマンド、またはpsコマンドのプロセスの状態コードが"T"の場合において、Interstageのコマンド名が表示された場合停止状態であるため、bgまたはfgコマンドを実行してコマンドを再開します。コマンドの詳細については各OSのコマンドを参照してください。
Windows Server 2003 for Itanium-based SystemsのシステムでInterstageインストール後に、“Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ”を削除すると、Interstageの運用操作ができなくなる場合があります。この場合、再頒布可能パッケージを再度インストールしてください。
Interstageの資源のリストアを行った直後に、Interstageの動作が不安定な場合、正しいリストア手順でリストアが行われなかった可能性があります。
リストアは、Interstageのインストールディレクトリ、J2EE共通ディレクトリ、インストールドライブ(Windows (R)の場合)やリストア対象とならないすべての資源(Interstageの運用時に使用するユーザ資源、ユーザアプリケーションなど)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されているなどの注意が必要です。
バックアップとリストアの手順については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
Interstageを運用中にオープンしているファイル数が多すぎるため使用しているサービスもしくはアプリケーションで異常が発生する場合があります。ファイルディスクリプタは一般的に以下の場合に使用されます。
ファイルディスクリプタ不足で異常が発生した場合には不要なアプリケーションもしくはInterstageに対する操作を終了し、システムで使用できるファイルディスクリプタ数を増やしてください。
ulimitコマンドもしくは/etc/systemファイルの定義値で利用できるファイルディスクリプタを増加させることも可能です。ファイルディスクリプタのチューニング方法については、使用している基本ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
このファイルはJavaアプリケーションが動作する際、Java VMが作成する一時ファイルです。バックアップ対象からはずしてください。
またJavaアプリケーション動作中に削除または移動をすると、Javaを使用したシステム動作に影響を与えますので、Javaアプリケーション動作中は、削除または移動を行わないでください。
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