Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド |
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エントリを管理する方法について説明します。
エントリを管理するには、次の3つの方法があります。
本章では、コマンドを使用する方法と、エントリ管理ツールを使用する方法について説明します。SDKを使用する方法については、“アプリケーションの作成(JNDI)”、または“アプリケーションの作成(C API)”を参照してください。
なお、Interstage ディレクトリサービスでは、エントリに対して以下のアクセス制限が設定されています。ただし、管理者用DNは制限を受けません。また、アクセス制御の設定を変更することで、さらに詳細な設定が可能です。
○:操作可能、×:操作不可、-:該当なし
対象属性、エントリ |
アクセス種別 |
認証されたユーザ |
anonymous(匿名)ユーザ |
自分のuserPassword属性 |
更新 |
○ |
- |
参照 |
○ |
- |
|
検索 |
○ |
- |
|
比較 |
○ |
- |
|
他人のuserPassword属性 |
更新 |
× |
× |
参照 |
× |
× |
|
検索 |
× |
× |
|
比較 |
○ |
× |
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自分のエントリ |
更新 |
○ |
- |
参照 |
○ |
- |
|
検索 |
○ |
- |
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比較 |
○ |
- |
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その他の属性、および他のエントリ |
更新 |
× |
× |
参照 |
○ |
○ |
|
検索 |
○ |
○ |
|
比較 |
○ |
○ |
認証(BIND)要求のパラメタで指定するパスワードには、暗号化されていないテキスト形式のパスワードを指定する必要があります。
検索条件に、userPassword属性値を指定する場合は、userPassword属性値が暗号化されていない場合にのみ検索することができます。
コマンド、SDKで、DNに特殊文字を指定するには、その特殊文字の前に「\」(エンマーク)を置いてエスケープするか、または「"」(ダブル引用符)で囲む必要があります。
コマンドで特殊文字を指定するときには、使用するコマンドラインに応じて、シングル引用符とダブル引用符のどちらかで囲んでください。
エスケープが必要な特殊文字を以下に示します。
エスケープが必要な特殊文字を含むDNを指定する場合の例を以下に示します。
cn=a\b,o=Fujitsu, Inc.,c=jp
コマンドの場合
コマンドの場合は、特殊文字をエスケープし、さらに、その特殊文字を含む属性値を引用符で囲む必要があります。cn="a\\b",o="Fujitsu\, Inc.",c=jp
SDK(JNDI)の場合
LDAP、JNDI、Java言語それぞれで、「\」(エンマーク(バックスラッシュ))文字を特殊文字と扱います。String name = "cn=a\\\\\\\\b,o=Fujitsu\\\\, Inc.,c=jp";
SDK(C API)の場合
LDAP、C言語それぞれで、「\」(エンマーク(バックスラッシュ))文字を特殊文字と扱います。char *name = "cn=a\\\\b,o=Fujitsu\\, Inc.,c=jp";
SDKでのエスケープ方法の詳細は、“JNDIの使用方法”-“記号、マルチバイトの扱い”、または“C APIの使用方法”-“アプリケーション作成の前に”を参照してください。
コマンド、エントリ管理ツール、およびSDKでは、DNおよび属性値に日本語を含む文字列を指定することができます。
コマンドの場合
オプションで文字コード系を指定します。
詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
エントリ管理ツールの場合
エントリ管理ツールの[エントリ追加]および[エントリ更新]などの画面上では、入力フィールドに直接、日本語を入力します。
[移入]、[移出]では、画面上の文字コード系を選択するボタンがあります。
詳細は、エントリ管理ツールのヘルプを参照してください。
SDK(JNDI)の場合
特に意識する必要はありません。
SDK(C API)の場合
UTF-8形式に変換するための関数を使用してUTF-8形式に変換する必要があります。
詳細は、“リファレンスマニュアル(API編)”の“Interstage ディレクトリサービスインタフェース”-“コード変換インタフェース”を参照してください。
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