Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド |
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第5章 リポジトリの作成 |
Oracleデータベースを使用するリポジトリの作成方法を説明します。
サーバを構築するマシンのInterstage管理コンソールを使用します。Interstage管理コンソールの操作方法はInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
[簡易設定]
リポジトリを識別するリポジトリ名を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
作成するリポジトリを管理するための管理者のDN(識別名)をDN形式で指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
作成するリポジトリを管理するための管理者のパスワードを指定します。
作成するリポジトリを管理するための管理者のパスワードを再入力します。
リポジトリを公開するトップエントリをDN(識別名)形式で指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
“Oracle”を選択します。事前にRDB環境を作成する必要があります。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
Oracleデータベースへ接続する際のネット・サービス名を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
Oracleデータベースのインストール時に設定した、Oracleホームのディレクトリを指定します。
Windows Server(R) x64 Editionsで、Interstageディレクトリサービスを使用する場合、Interstageディレクトリサービスをインストールするマシンには、32-bit(x86) Oracle Database Clientをインストールしてください。
Oracleホーム・ディレクトリには、32-bit(x86) Oracle Database ClientのOracleホーム・ディレクトリを指定してください。
リポジトリ用データベース接続ユーザを指定します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとして、Oracleデータベースに登録したユーザアカウントを指定してください。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
リポジトリ用データベース接続ユーザのパスワードを指定します。データベース接続ユーザとして、Oracleデータベースに登録したユーザアカウントのパスワードを指定してください。本項目の値で、Oracleデータベースに登録されているパスワード情報を書き換えることはありません。
[詳細設定]接続設定
非SSL通信で使用するポート番号を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
SSL通信を行うかどうかを指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
SSL通信で使用するポート番号を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
SSL通信で使用するSSL定義を決定します。
その他の項目については、設定されている初期値を、通常変更する必要はありません。必要に応じて変更してください。
各項目の値に指定できる文字、文字数、範囲など定義詳細はInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
リポジトリの作成が完了すると、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)に作成したリポジトリが追加されます。
作成したリポジトリは、下記の名前でWindows(R)のサービスにも追加されます。
Interstage Directory Service(リポジトリ名) |
リポジトリ作成時に、[公開ディレクトリ]に指定したトップエントリ配下に初期ツリーが作成されています。各サービスで共通に使用できる初期のツリー構造です。
初期のツリー構造は、以下のサービスで使用できます。
公開ディレクトリに“ou=interstage,o=fujitsu,dc=com”(初期値)が指定された場合に作成される初期ツリーは以下のようになります。[公開ディレクトリ]を初期値から変更した場合は“ou=interstage,o=fujitsu,dc=com”の部分が指定されたディレクトリとなります。
作成されるツリー(DN形式) |
用途 |
---|---|
ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
各サービス向けユーザ情報格納用ツリー |
ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
Interstageシングル・サインオン向けアクセス制御情報格納用ツリー |
ou=Resource,ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
Interstageシングル・サインオン向け保護リソース格納用ツリー |
ou=Role,ou=SSO ACI,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
Interstageシングル・サインオン向けロール定義格納用ツリー |
リポジトリの作成には数分程度の時間が必要です。リポジトリ内部で使用するデータベース情報の作成が含まれます。作成に要する時間はマシン性能により多少異なります。
運用を開始したあとは、パスワード暗号化方式を変更することはできません。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
リポジトリからRDBへの最大コネクション数は、irepadminコマンドを使用して設定します。初期値は「16」です。OracleデータベースをインストールしたサーバのCPU数×4の値を推奨します。
設定方法の詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
また、リポジトリからRDBへの最大コネクション数の設定に応じて、データベース側の最大コネクション数を設定、または変更する必要があります。
データベース側の最大コネクション数は、以下のデータベース初期化パラメタで指定します。パラメタの指定値は、Interstage ディレクトリサービスの使用時に必要となるコネクション数(リポジトリからRDBへの最大コネクション数 + 1)を考慮し、Oracleデータベースのマニュアルを参照して算出してください。
または、
リポジトリの作成直後、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されていますが、リポジトリを正常に起動するためには、リポジトリよりも先にOracleデータベースを起動しておく必要があります。リポジトリ、およびOracleデータベースの自動起動の設定は、“リポジトリの自動起動”を参照してください。
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