Interstage Job Workload Server セットアップガイド

4.2.2.2.1 ファイルの事前容量チェック機能を利用する場合

ファイルの事前容量チェック機能を利用する場合の設定について説明します。

ファイルシステム設定ファイルにファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムを指定します。
ファイルシステム設定ファイルを設定しない場合は、ファイル管理機能がサポートするファイルシステムすべてがファイルの事前容量チェック機能の対象となります。

◆ファイルシステム設定ファイルのコピー

ファイルシステム設定ファイルを以下のとおりコピーしてください。

• コピー元
  /opt/FJSVibsbx/sample/filesystem.conf
• コピー先
  /etc/opt/FJSVibsbx/filesystem.conf

◆ファイルシステム設定ファイルの編集

ファイルシステム設定ファイルには、ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムを、マウントポイントのディレクトリ名で指定します。

以下に3つのファイルシステムを設定する例を示します。（太字が設定するマウントポイントのディレクトリ名です）

# ==============================================================================
# Interstage Job Workload Server
#  batch executor service - file manager
#
#     File System Configuration File
#
#  Format
#      describe a mount point directory on one line. 
#
# All rights reserved. Copyright (C) Fujitsu Ltd. 2006
# ==============================================================================
# for example. 
#/export/home
#/export/home2
#
/export/home2
/develop
/test

# : コメント行

◆ファイルシステム設定ファイルの記述形式

• ディレクトリ名には、ファイルシステムのマウントポイントのディレクトリ名を記述してください。
• ディレクトリ名は、1行に1つだけ記述してください。
• ディレクトリ名の前後に空白が指定されている場合は、空白を無視します。
• 空行が指定された場合は無視します。
• 記述できるディレクトリ名は、最大は1024個です。

• 同じディレクトリ名が重複している場合は、バッチ実行サービスの開始およびbtfwrefreshdiskinfコマンドの実行時に警告メッセージを出力します。そのファイルシステムは、ファイルの事前容量チェック機能の対象となります。
• マウントポイントではないディレクトリ名やマウントされていないディスクを指定した場合は、バッチ実行サービスの開始およびbtfwrefreshdiskinfコマンドの実行時に警告メッセージを出力します。この場合、そのファイルシステムまたはディレクトリは、ファイルの事前容量チェック機能の対象となりません。
• 以下の場合は、バッチ実行サービスの開始が失敗します。または、btfwrefreshdiskinfコマンドが異常終了します。
  • ファイルシステム設定ファイルに何も設定されていない場合（0バイトファイル）
  • ファイルシステム設定ファイルに設定された値がすべて無効（マウントポイントのディレクトリ名以外）の場合

• ファイルシステム設定ファイルの設定内容は、バッチ実行サービスの開始または、btfwrefreshdiskinfコマンドの実行で、有効となります。
• マウントされているディレクトリの情報は、以下に記載されている情報に基づいてチェックします。
  
  /etc/mnttab
  
  /etc/mtab

• ファイル管理機能がサポートするファイルシステムについては、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“ファイル管理機能”を参照してください。
• btfwrefreshdiskinfコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。