Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編) |
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第3部 J2EE編 | > 第12章 J2EE運用コマンド | > 12.8 isj2eeadmin |
本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用して、定義を新規追加する場合、互換オプションを使用することができます。
以下のいずれかの方法で指定します。
IJServer定義ファイルのVersionタグで指定します。詳細は、“IJServer定義ファイル”を参照してください。
コマンド実行時に、“-v version”(versionには8.0のみ指定できます)を指定します。
本オプションは以下の場合に使用できます。
以下の定義ファイルによって指定します。
【記述形式】
version=バージョン
(バージョンには8.0のみ指定できます)
【記述例】
version=8.0
インストール時、空のisj2eeadmin.confが作成されます。
isj2eeadmin.confが決められたディレクトリに存在しない場合や、項目名(version)に誤りがある場合、定義は無視されます。
互換オプションの優先順位を以下に示します。
IJServer、J2EEリソース、Webサーバコネクタの新規追加の際に、互換オプションを指定すると、互換オプションで指定したバージョン・レベルのデフォルト値が有効になります。
本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用する場合、以前のバージョン・レベルからの既存の定義項目については、定義ファイルの抽出時に値が設定されていますので、本バージョン・レベルでも同等の動作となります。
しかし、本バージョン・レベルで追加された定義項目については、値が設定されていないため、以前のバージョン・レベルと動作が異なることがあります。
互換オプションを指定した場合は、本バージョン・レベルで追加された定義項目についても、以前のバージョン・レベルと同等の動作とすることができます。
本バージョン・レベルで追加され、かつ、デフォルト値が以前のバージョン・レベルの動作と異なるタグは以下です。
互換オプションを指定した場合は、以下のタグのデフォルト値が以前のバージョン・レベルの動作と同等になるように設定されます。
IJServer定義ファイル
タグ名
意味
V9.0の
デフォルト値8.0の動作
<Version>
IJServerバージョン
9.0
8.0
リソース定義ファイル
タグ名
意味
V9.0の
デフォルト値8.0の動作
<Jdbc>
<Symfoware>
<DatasourceKind>Symfoware用JDBCドライバのデータソース種別
ConnectionPoolDataSource
DataSource
<Jdbc>
<Oracle>
<FileSystemServiceProvider>File System Service Providerを使用するかどうか
NO
YES
<Jdbc>
<Sqlserver>
<DatasourceKind>SQL Server用JDBCドライバのデータソース種別
2005
2000
<Jdbc>
<Sqlserver>
<FileSystemServiceProvider>File System Service Providerを使用するかどうか
NO
YES
<Jdbc>
<Postgresql>
<FileSystemServiceProvider>File System Service Providerを使用するかどうか
NO
YES
Webサーバコネクタ定義ファイル
タグ名
意味
V9.0の
デフォルト値8.0の動作
<WebServer>
<Name>Webサーバ名
なし (注)
FJapache
注) V9.0ではデフォルト値が無いため、タグを省略できません。
Versionタグの値に“8.0”が指定された場合、もしくは、互換オプションで“8.0”が有効になった場合、V8.0互換モードのIJServerが作成されます。
V8.0互換モードのIJServerでは、一部を除き、V9.0で追加された機能に関連するタグは無効となります。また、V9.0で設定方法が変更になったため、V8.0互換モードのIJServerでのみ有効となるタグもあります。
V9.0のIJServerとV8.0互換モードのIJServerの機能差異により、サポート状況が異なるタグを以下に示します。
タグ名
意味
V9.0のIJServer
V8.0互換モードのIJServer
<ClassLoader>
<Trace>クラスローダのトレース情報を出力するかどうか
無効 (注1)
有効
<ClassLoader>
<Reload>クラスのオートリロード機能
有効
無効
<Web>
<Connection>
<MaxConnection>Servletコンテナの最大接続数
有効
無効
<Web>
<ThreadConcurrency>
<MinSpareThreads>Servletコンテナ同時処理数の初期値
有効
無効
<Web>
<ThreadConcurrency>
<MaxSpareThreads>Servletコンテナ同時処理数の待機中の最大値
有効
無効
<Web>
<URIEncoding>リクエストURIのエンコーディング
有効
無効
<Web>
<UseBodyEncodingForURI>リクエストボディ処理のエンコーディングをクエリパラメタに使用するかどうか
有効
無効
<Web>
<FileEncoding>静的リソースにディスパッチする際のエンコーディング
有効
無効
<Web>
<JSPReload>JSPのリロード方法
有効
無効
<Web>
<Www>
<VirtualHost>要求を受け付けるバーチャルホスト
無効 (注2)
有効
<Web>
<Www>
<WebServers>IJServerと連携するWebサーバ
有効
無効
<Web>
<Www>
<Timeout>WebサーバコネクタがServletコンテナとの間でデータパケットを送受信するときに待機する最長の時間
有効
無効
<Web>
<Www>
<AllowedMaxConnections>Servletコンテナひとつあたりの最大接続数
有効
無効
<Web>
<Www>
<ClientAuthorization>接続先コネクタの制限
無効 (注3)
有効
<Web>
<Www>
<AllowedClientCertlist>接続を許可するWebサーバコネクタの証明書
無効 (注3)
有効
<Datasources>
<Datasource>
<StatementCacheSize>SQL文のキャッシュサイズ
有効
無効
<Datasources>
<Datasource>
<AutoCloseStatement>ステートメントのクローズをJDBCドライバが自動的に行うかどうか
有効
無効
<Datasources>
<Datasource>
<ConnectionUseTimeout>アプリケーションが使用するコネクションの監視
有効
無効
<Datasources>
<Datasource>
<SqlWaitTimeout>SQL文実行の時間監視
有効
無効
注1) この項目はV9.0のIJServerより設定方法が変更になりました。V9.0のIJServerでの設定方法については、“移行ガイド”の“IJServerの移行について”の“クラスローダのトレース機能”を参照してください。
注2) この項目はV9.0のIJServerより定義位置が変更されました。V9.0のIJServerでの定義位置については、“IJServer定義ファイル”の“<IJServer><Web><Www>タグ”の“WebServer”の<VirtualHost>タグを参照してください。
注3) この項目はV9.0のIJServerより設定方法が変更になりました。V9.0のIJServerでの設定方法については、“移行ガイド”の“Servletサービス(Tomcat 5.5ベースのサーブレット実行環境)への移行”の“接続先コネクタの制限”を参照してください。
V8.0互換モードのIJServerについては、“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer)”の“V8.0互換モードのIJServer”を参照してください。
IJServerのバージョンにより、使用できるJDKのバージョンが決まります。
IJServerとJDKの組み合わせを以下に示します。
IJServerのバージョン
JDK5.0
JDK1.4
V9.0のIJServer
○
×
V8.0互換モードのIJServer
×
○
指定できない組み合わせの場合は、エラーが出力されます。
たとえば、IJSever定義ファイルで、<Version>タグの値を8.0とし、<Common><JavaVersion>タグの値を5.0としてIJServerの作成を行った場合、コマンド実行時にエラーが発生し、IJServerの作成に失敗します。
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