Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド |
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付録I トランザクションアプリケーションのワークユニット機能 | > I.3 アプリケーションプロセスの多重度 |
複数のクライアントから、1つのアプリケーションに同時に要求が出された場合に、実行単位(プロセス)を複数にして、同時に処理できるプロセス多重度を設定することができます。
プロセス多重度については、1処理あたりの処理時間とクライアントへのレスポンス時間および時間あたりの要求数により決定してください。
なお、クライアントへのレスポンス時間等の情報は、性能監視機能を使用することで採取できます。性能監視機能についての詳細は、“運用ガイド(基本編)”の“性能監視”を参照してください。
また、必要以上にプロセス多重度を大きくすると、メモリなどシステム資源に影響があるため、妥当な多重度に設定を行う必要があります。なお、トランザクションアプリケーションのワークユニットでは、サーバアプリケーションは1プロセス=1スレッドで動作します。サーバアプリケーションを複数スレッドで動作させることはできません。
プロセス多重度は、ワークユニット定義で設定します。
ワークユニット定義では“Concurrency(プロセス多重度)”にプロセス多重度を設定します。以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“ワークユニット定義”を参照してください。
ワークユニット定義
[Application Program] |
isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。
isaddwudef -o ISSAMPLE1 |
起動できるワークユニット数、オブジェクト数およびプロセス数は以下の条件式を満たす必要があります。
(ワークユニット数×2)+(オブジェクト総数×m)+(プロセス総数×n)+1 ≦ 2010
この条件式を超えてワークユニットを起動する場合は、大規模システム用環境定義ファイルをコピーする必要があります。大規模システム用環境定義ファイルについては、“チューニングガイド”の“ワークユニット数、オブジェクト数、プロセス数のチューニング”を参照してください。
大規模システム用環境定義ファイルを使用した場合、以下の条件式まで起動できるワークユニット数、オブジェクト数およびプロセス数が拡張されます。
(ワークユニット数×2)+(オブジェクト総数×m)+(プロセス総数×n)+1 ≦ 6030
条件式のオブジェクト総数とは、ワークユニット定義の[Application Program]セクションの総数です。
条件式のm、nについては、m=1、n=2を基準値とし、以下に該当する場合は、変更してください。
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