Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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付録G CORBAワークユニットの活性変更

G.2 活性変更で変更可能なワークユニット定義

 活性変更により変更可能なワークユニット定義情報は以下の通りです。
 なお、“Application Program”セクションの追加/削除はできません。追加/削除を行う場合は、ワークユニットを停止して、ワークユニット定義の再登録を行ってください。
 また、インプリメンテーションリポジトリ登録されたCORBAサーバアプリケーションの定義情報は変更できません。これを変更する場合にも、ワークユニットを停止して再登録してください。

セクション名

定義項目名

設定内容

変更

可否

WORK UNIT

Name
(ワークユニット名)

ワークユニット名を設定します。
ワークユニット名は変更できません。

×

Kind
(ワークユニット種別)

CORBAアプリケーションの場合に“CORBA”と設定します。
ワークユニット種別は変更できません。

×

Control Option

Path
(アプリケーションパス)

実行可能ファイルが格納されているフォルダのパスを設定します。
アプリケーションを入れ替える場合は、修正されたモジュールが格納されているディレクトリパスを指定してください。

注)
必ず、現在動作中のモジュールが格納されているディレクトリとは別のディレクトリに修正モジュールを格納してください。

Current Directory
(カレントディレクトリ)

アプリケーションカレントディレクトリを作成するためのパスを設定します。

Application Retry Count
(連続異常終了回数)

自動再起動不可となるまでのアプリケーションの連続異常終了回数を設定します。

Path for Application
(アプリケーション使用パス)

アプリケーションが動作時に使用するパス(環境変数PATH)を設定します。

Library for Application
(アプリケーション使用ライブラリパス)

アプリケーションが動作時に使用するライブラリパス(環境変数LD_LIBRARY_PATH)を設定します。
アプリケーションのサブプログラムが、アプリケーションの実行可能ファイルとは別ディレクトリに格納されている場合、修正されたモジュールが格納されているディレクトリパスを指定してください。

注)
必ず、現在動作中のモジュールが格納されているディレクトリとは別のディレクトリに修正モジュールを格納してください。

Environment Variable
(環境変数)

アプリケーションが動作時に使用する環境変数を設定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値を設定します。

WorkUnit Exit Program
(ワークユニット出口プログラム名)

ワークユニット起動時と終了時に、1回ずつ発行される出口プログラムの名前を設定します。

注)
活性変更の新環境への切り替え(change)フェーズ以降は、変更されたワークユニット出口プログラムが有効になります。
活性変更の準備(prepare)フェーズでワークユニットが停止した場合は、変更前のワークユニット出口プログラムが有効です。

Executable File of Exit Program for Salvage
(プロセス回収出口プログラム実行モジュール名)

ワークユニット出口プログラム、プロセス回収出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

注)
旧環境のプロセス回収時には、変更前の値が有効となり、新環境の回収時には、変更後の値が有効となります。

Request Assignment Mode
(要求メッセージ振り分け方式)

要求メッセージ振り分け方式

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Traffic Director Monitor Mode
(Traffic Director連携時の監視有無)

Traffic Director連携時に、本ワークユニットをダウン監視対象とするか否かを設定します。
運用中に監視対象のワークユニットを変更することはできません。

×

Output of Stack Trace

(スタックトレースの取得)

スタックトレースを取得するかどうかを指定します。

Startup Time
(ワークユニット起動待ち時間)

ワークユニットの起動が完了するまでの監視時間を指定します。

注)
活性変更の準備(prepare)フェーズにおいて、プロセス起動の時間を監視します。

Shutdown Time
(プロセス強制停止時間)

ワークユニットの強制停止が完了するまでの監視時間(秒)を設定します。

注)
活性変更の旧環境削除または復元(commit or rollback)フェーズで、プロセス停止の時間を監視します。

Start Log
(プロセス起動ログ採取)

CORBAワークユニットのプロセス起動時のログを採取します。

Process Degeneracy
(プロセス縮退運用)

アプリケーションの自動再起動失敗時に、ワークユニットの運用を継続するかどうか指定します。

Number of Revision Directories
(カレントディレクトリの退避世代数)

ワークユニットのカレントディレクトリの退避世代数を指定します。

注)
活性変更によりカレントディレクトリを変更した場合、変更先にワークユニット名のディレクトリが存在する場合に有効となります。

Application Program

Impl ID
(インプリメンテーションリポジトリID)

ワークユニットで起動するCORBAアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDを指定します。

注)
インプリメンテーションリポジトリIDを変更することはできません。

×

Executable File
(実行ファイル名)

CORBAアプリケーションの実行モジュールを指定します。
アプリケーションを入れ替える場合、実行ファイル名に版数情報を入れて管理したい場合に、“Executable File”に指定する値を変更します。

Concurrency
(プロセス多重度)

アプリケーションのプロセス多重度を設定します。

Maximum Processing Time
(アプリケーション最大処理時間)

アプリケーションの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。

Terminate Process for Time out
(最大処理時間超過時強制停止の有無)

アプリケーションの最大処理時間超過時に、当該アプリケーションが動作しているプロセスを強制停止するかどうかを指定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。

Maximum Queuing Message
(最大キューイング数)

キューに滞留できる最大キュー数を設定します。

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Queuing Message To Notify Alarm
(監視キューイング数)

アラーム通知を行う滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が、この値になるとアラーム通知します。

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Queuing Message To Notify Resumption
(監視再開キューイング数)

アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本設定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視を再開します。

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

CLASSPATH for Application
(アプリケーション使用クラスパス)

アプリケーションが動作時に使用するクラスパスを設定します。
Javaのアプリケーションを入れ替える場合は、修正されたモジュールが格納されているクラスパスを指定してください。

注)
必ず、現在動作中のモジュールが格納されているディレクトリとは別のディレクトリに修正モジュールを格納してください。

Environment Variable
(環境変数)

アプリケーションが動作時に使用する環境変数を設定します。

Exit Program for Process Salvage
(プロセス回収出口プログラム名)

プロセス回収出口プログラム名を設定します。ただし、C言語のプログラム名しか指定できません。

注)
旧環境のプロセス回収時には、変更前の値が有効となり、新環境の回収時には、変更後の値が有効となります。

Executable File of Exit Program for Salvage
(プロセス回収出口プログラム実行モジュール名)

ワークユニット出口プログラム、プロセス回収出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

注)
旧環境のプロセス回収時には、変更前の値が有効となり、新環境の回収時には、変更後の値が有効となります。

Param for Executable File
(起動パラメタ)

アプリケーション起動時に渡すパラメタを設定します。パラメタを複数設定する場合は、当項目を複数設定してください。

注)
活性変更の準備(prepare)フェーズで、新環境のプロセス起動時に有効となります。

Request Assignment Mode
(要求メッセージ振り分け方式)

要求メッセージ振り分け方式

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Buffer Number
(通信バッファ数)

キューのバッファ数を設定します。

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Buffer Size
(通信バッファ長)

1要求に対してキュー操作を行う1データ長を設定します。

注)
キュー関連の定義情報は変更できません。

×

Path
(アプリケーションパス)

アプリケーションプログラムの実行可能ファイルが格納されているディレクトリのパスを設定します。
アプリケーションを入れ替える場合は、修正されたモジュールが格納されているディレクトリパスを指定してください。

注)
必ず、現在動作中のモジュールが格納されているディレクトリとは別のディレクトリに修正モジュールを格納してください。

 インプリメンテーションリポジトリに登録するCORBAサーバアプリケーションの定義情報において、クライアントアプリケーションごとにインスタンスデータを保持する設定(iswitch=ON)の場合、インスタンスデータは旧プロセスから新プロセスへ継承されません。そのため、インスタンスデータが保持されていることを前提としたアプリケーションでは問題が発生する可能性があります。
 活性変更を行う場合は、インスタンスデータが保持されない可能性があることを考慮したアプリケーションを作成する必要があります。

 また、活性変更を実施する場合、あらかじめプロセス最大多重度(proc_conc_max)は、通常運用するプロセス数の2倍の値(プロセス多重度を変更する場合は、旧環境と新環境のプロセス多重度の合計値)を設定してください。活性変更を実施すると、プロセス多重度は一時的に2倍となります。proc_conc_maxの値が小さい場合、活性変更の準備(prepare)フェーズが失敗します。


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