以下の手順で、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。
アプリケーションの状態を示すコードを設定します。
以下のファイルを開き、MonitorProgramで決められているアプリケーションの状態を示すコードを設定します。状態を示すコードは、お使いのVERITAS Cluster Serverのマニュアルで確認してください。
ファイル名 | 設定するコード |
---|---|
/opt/FJSVswstf/cluster/smgr_vstart_OK | ONLINEを示すコード |
/opt/FJSVswstf/cluster/smgr_vstop_OK | OFFLINEを示すコード |
例
VERITAS Cluster Server 5.0での設定例
ファイル名 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
/opt/FJSVswstf/cluster/smgr_vstart_OK | exit 1 | exit 110 |
/opt/FJSVswstf/cluster/smgr_vstop_OK | exit 0 | exit 100 |
ポイント
クラスタセットアップを実施する、プライマリノードおよびセカンダリノードの全ノードに対して実施してください。
システムを再起動します。
プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合は、次の手順に進みます。
事前準備の確認をします。
設定するサービスグループについて、「3.3 項目の確認」の各項目を確認します。
プライマリノードで共有ディスクをマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。
業務を停止します。
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のサービスグループに追加する場合、該当サービスグループを停止します。
ユーザーサービスグループの停止方法は、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。
# hagrp -offline ユーザーサービスグループ -sys システム名 |
システム名は、ユーザーサービスグループが起動されているノード名
ポート番号を登録します。
事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。
業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名
注意
プライマリノード、すべてのセカンダリノードで同じポート番号を登録してください。
プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Manager リポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr |
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service |
コマンドの詳細は、「8.2.2 stgclset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境設定コマンド)」を参照してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
Storage管理サーバ業務の場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Primary IP Address : 10.10.10.10 Mount point : /STGMGRDISK Node name : nodemgr Service : STGMGRSRV Function : Management Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
Storageサーバ業務の場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Primary Mount point : /STGAGTMNT Node name : nodeAGT Service : agent_service Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
Storage管理サーバ業務の場合、手順9に進みます。
Storageサーバ業務の場合、手順14に進みます。
Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。
共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、“y”を入力してEnterキーを押します。
+----------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。 | | | | [注意] | | 処理を開始する前に以下のディレクトリを用意して下さい。 | | ============================================================== | | | | 1) DBファイル用ディレクトリ | | 2) RDBディクショナリ用ディレクトリ | | 3) RDBログファイル用ディレクトリ | | 4) リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ | | | +----------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリを設定します。
以下の画面が表示されます。[注意]にしたがってDBファイル用ディレクトリ名を入力後、Enterキーを押します。
-----------------------< DB用デバイス設定 >----------------------- DBファイル用ディレクトリ名を入力してください。 [注意] ディレクトリ名は絶対パスで入力してください。 Enter ==> /ACMMnt/Vol202/DBFile |
RDBディクショナリ用ディレクトリ名、RDBログファイル用ディレクトリ名、リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名についても同様の設定画面が表示されます。順次、ディレクトリ名を入力し、Enterキーを押します。
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名設定後にリポジトリデータのサイズの設定画面が表示されます。リポジトリデータのサイズを入力し、Enterキーを押します。
Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリの設定を確認します。
手順10で設定した4つのディレクトリ名とリポジトリデータ容量が表示されます。表示された内容を確認の上、“y” を入力してEnterキーを押します。
==================================================================== DBファイル用ディレクトリ名 ...................../ACMMnt/Vol202/DBFile RDBディクショナリ用ディレクトリ名 ............../ACMMnt/Vol203/DBDic RDBログファイル用ディレクトリ名 ................/ACMMnt/Vol204/DBLog リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名 ./ACMMnt/Vol205/DBSpa リポジトリデータ容量 ...........................65MB ==================================================================== これでよろしいですか? [y/n] ==> y |
Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。
処理の継続確認の画面が表示されますので、“y”を入力してEnterキーを押します。
+--------------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。 | | | | ================================================================== | | | | 処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリアクセスの設定を行います。
AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザー名とパスワードを順次入力して、Enterキーを押します。
ポイント
セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。
AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の ユーザ名とパスワードを入力して下さい。 [注意] root以外の一般ユーザの入力を推奨します。 ユーザ名 : acmuser パスワード : パスワード(再入力) : |
注意
ここで入力して設定したユーザーに対し、OS上で削除する場合やパスワードを変更する場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Solaris版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照し、再設定処理を行ってください。
プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ ノードのクラスタ環境を作成してください。 # |
プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。
セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。
セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK |
コマンドの詳細は、「8.2.2 stgclset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境設定コマンド)」を参照してください。
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
Storage管理サーバの場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary IP Address : 10.10.10.10 Mount point : /STGMGRDISK Node name : nodemgr Service : STGMGRSRV Function : Management Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
Storageサーバの場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGAGTMNT AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary Mount point : /STGAGTMNT Node name : nodeAGT Service : agent_service Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
Storage管理サーバ業務の場合、手順19に進みます。
Storageサーバ業務の場合、手順20に進みます。
Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。
処理の継続確認の画面が表示されますので、“y” を入力してEnterキーを押します。
+--------------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。 | | | | ================================================================== | | | | 処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。
1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順29に進みます。
カスケード運用の場合、手順22に進みます。
クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順22~手順28の処理をすべてのセカンダリノードBで実施します。
セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。
手順22でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK |
コマンドの詳細は、「8.2.2 stgclset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境設定コマンド)」を参照してください。
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
Storage管理サーバの場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary IP Address : 10.10.10.10 Mount point : /STGMGRDISK Node name : nodemgr Service : STGMGRSRV Function : Management Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
Storageサーバの場合
# /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGAGTMNT AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary Mount point : /STGAGTMNT Node name : nodeAGT Service : agent_service Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
セカンダリノードの追加を確認します。
カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、“y”を入力しEnterキーを押します。
Secondary node is already setup in another node.
The number of secondary nodes : 1
Do you want to setup new secondary node? [default:n] y |
“The number of secondary nodes”には、セットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。
Storage管理サーバ業務の場合、手順26に進みます。
Storageサーバ業務の場合、手順27に進みます。
注意
確認のデフォルト値が“n”(処理のキャンセル)であることに注意してください。
Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。
処理の継続確認の画面が表示されますので、“y”を入力してEnterキーを押します。
+--------------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。 | | | | ================================================================== | | | | 処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順22~手順28を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順22から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順22~手順28)が終了した場合、手順29に進んでください。
サービスグループの作成/登録
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、ユーザーサービスグループを作成し、登録します。
AdvancedCopy Managerのリソースとして以下のタイプを追加してください。
Application
StartProgramには“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStart_論理ノード名”を指定してください。
StopProgramには、“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStop_論理ノード名”を指定してください。
MonitorProgramには、“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsMoni_論理ノード名”を指定してください。
MountPoint
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを登録してください。
Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを登録してください。
IP
AdvancedCopy Manager用の論理IPアドレスを登録してください。すでに業務で使用している論理IPアドレスを使用する場合、新規に登録する必要はありません。
Applicationは、MountPointとIPの後にオンラインになるよう、依存関係を設定してください。
ユーザーサービスグループおよびリソースの作成/登録方法は、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。
VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループおよびリソースの作成/登録例は以下のとおりです。
本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”、運用系ノード名を“node1”、待機系ノード名を“node2”、リソース(アプリケーション)名を“ AdvancedCopy_Manager_appl”とします。
VCS定義ファイルを別名で保存します。(すべてのノードで実行してください)
# mv /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf.bk |
VCSの設定を読込み/書込み可能な状態にします。
# haconf -makerw |
フェイルオーバ時に使われるシステムのリストを設定します。
すでに、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、設定する必要はありません。
以下のコマンドで確認します。
# hagrp -display STGMGRSRV -attribute SystemList # hagrp -display STGMGRSRV -attribute AutoStartList |
ユーザーサービスグループを新規作成します(すでに、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、不要です)。システム優先度は運用系、待機系の順番になります。
# hagrp -add STGMGRSRV # hagrp -modify STGMGRSRV SystemList node1 0 node2 1 # hagrp -modify STGMGRSRV AutoStartList node1 node2 |
アプリケーションを登録します。
リソース(アプリケーション)をユーザーサービスグループに登録します。
# hares -add AdvancedCopy_Manager_appl Application STGMGRSRV |
リソースをEnableにします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl Enabled 1 |
StartProgram, StopProgram, MonitorProgramを起動させるスーパーユーザー(root)を設定します。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl User root |
起動用アプリケーションを設定します。
論理ノード名がnodemgrの場合、起動用アプリケーションのパスは“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStart_nodemgr”になります。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl StartProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStart_nodemgr |
停止用アプリケーションを設定します。
論理ノード名がnodemgrの場合、停止用アプリケーションのパスは“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStop_nodemgr”になります。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl StopProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStop_nodemgr |
監視用アプリケーションを設定します。
論理ノード名がnodemgrである場合、監視用アプリケーションのパスは“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsMoni_nodemgr”になります。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl MonitorProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsMoni_nodemgr |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウント情報を登録します。本例では、リソース(マウント)名を“AdvancedCopy_Manager_mount”、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントを“/STGMGRDISK”とします。
リソースをユーザーサービスグループに登録します。
# hares -add AdvancedCopy_Manager_mount Mount STGMGRSRV |
リソースをEnableにします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount Enabled 1 |
リソースにマウントポイントを設定します。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount MountPoint /STGMGRDISK |
マウントするブロックデバイスを設定します。本例では、共有ディスクのブロックデバイスを“/dev/dsk/c2t0d0s4”とします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount BlockDevice /dev/dsk/c2t0d0s4 |
共有ディスクのファイルシステムタイプを設定します。本例では、ファイルシステムタイプをvxfsとします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount FSType vxfs |
Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリのマウント情報を登録します。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクをAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクで代替した場合、本操作は必要ありません。本例では、リポジトリ用の全ディレクトリを1つの共有ディスクに作成することとし、その共有ディスクのリソース(マウント)名を“AdvancedCopy_Manager_DB”とします。なお、リポジトリ用ディレクトリとして複数用意した場合は、すべての共有ディスクについて同様の作業を行ってください。
リソースをユーザーサービスグループに登録します。
# hares -add AdvancedCopy_Manager_DB Mount STGMGRSRV |
リソースをEnableにします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB Enabled 1 |
リソースのマウントポイントを設定します。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB MountPoint /ACMDB |
マウントするブロックデバイスを設定します。本例では、共有ディスクのブロックデバイスを“/dev/dsk/c2t0d1s4”とします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB BlockDevice /dev/dsk/c2t0d1s4 |
共有ディスクのファイルシステムタイプを設定します。本例では、ファイルシステムタイプを“vxfs”とします。
# hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB FSType vxfs |
論理アドレスを登録します。
すでに、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、設定する必要はありません。
本例では、リソース(IPアドレス)名を“sybase_ip”とします。
リソースをユーザーサービスグループに登録します。
# hares -add sybase_ip IP STGMGRSRV |
リソースをEnableにします。
# hares -modify Sybase_ip Enabled 1 |
デバイスを設定します。
本例では、デバイスをhme0とします。
# hares -modify Sybase_ip Device hme0 |
アドレスを設定します。本例では、IPアドレスを“10.10.10.10”とします。
# hares -modify sybase_ip Address "10.10.10.10" |
リソースの依存関係を指定します。
# hares -link AdvancedCopy_Manager_appl AdvancedCopy_Manager_DB # hares -link AdvancedCopy_Manager_appl AdvancedCopy_Manager_mount # hares -link AdvancedCopy_Manager_appl sybase_ip |
VCSの設定設定を反映し、読取り専用に設定します。
# haconf -dump -makero |
業務とAdvancedCopy Managerを起動します。
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、新規に作成したユーザーサービスクループまたは手順5で停止したユーザーサービスグループを起動します。
ユーザーサービスグループの起動方法は、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。
VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループの起動例は以下のとおりです。本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”、運用系ノード名を“node1”とします。
# hagrp -online STGMGRSRV -sys node1 |
環境のバックアップを行います。
不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。
データベース
Storage管理サーバ業務の場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Solaris版)』の「データベースの退避方法」を参照し、作成したデータベース領域のバックアップを行ってください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上のデータ
OSのcpコマンドなどを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上の以下のディレクトリをバックアップしてください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/etc
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/var
Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。
AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。
Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。
注意
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Solaris版)』を参照し、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成してください。