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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 クラスタ適用ガイド

2.2.1 AdvancedCopy Managerマネージャー機能のインストール方法

AdvancedCopy Managerマネージャー機能をインストールします。

注意

  • インストール時には、すべてのノードで同一環境(同じローカルドライブ名、同じポート番号、かつ同じインストールディレクトリ)でインストールする必要があります。

  • 共有ディスクにはインストールしないでください。

  • データベース環境の作成はクラスタセットアップコマンドで実施します。このため、インストールの延長で、データベースの環境を作成するか否かの問い合わせには、必ず“いいえ”を応答してください。

  • インストール時に指定する通信サービスのポート番号は、ローカル業務用通信サービスのポート番号です。クラスタ業務用通信サービスのポート番号の設定は、運用方法に従って以下の個所で実施します。
    第4章 Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ」中のクラスタシステムに対応した「カスタマイズ」の手順で実施します。


2.2.1.1 インストールの流れ

インストールの流れを以下に示します。先にインストールする側のノードをプライマリノード、他方をセカンダリノードと呼びます。
カスケード運用の場合、すべてのセカンダリノードでセカンダリノードの手順を実施してください。


2.2.1.2 インストール作業詳細

以下の手順でWindows版AdvancedCopy Managerのマネージャー機能のインストールを行います。

注意

以下のサービスを利用して本処理を実行する場合は注意が必要です。

以下のサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生するため、以下のサービスを利用しないでください。

  • Telnetサーバーサービス


  1. プライマリノードにログオンします。

    プライマリノードにログオンします。ログオンの際は導入する端末のAdministrator権限を持つユーザーでログオンしてください。また、以下の説明で(セカンダリノードの場合)となっている部分は無視してください。

  2. AdvancedCopy ManagerのCD-ROM(マネージャープログラム)をCD-ROMドライブに挿入します。この後、以下の初期画面が出力されます。[ストレージ管理サーバ用機能をインストールする]をクリックします。

  3. 次の画面が出力されますので、表示されている内容を確認の上、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  4. [使用許諾契約]画面で、使用許諾の契約を行います。

    表示されている内容を確認の上、[はい]ボタンをクリックしてください。

  5. [ようこそ]画面で、“デフォルト”または“カスタム”を選択して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    • [デフォルト]を選択した場合

      以下の画面のインストール情報の設定が省略できます。(手順6~手順8の設定不要)

      • [インストール先の指定]画面

      • [スタートアップアカウントの登録]画面

      • [ポート番号の登録]画面

      省略された画面のデフォルトインストール情報については、自動的にエラーチェックが行われます。

      • エラーが検出された場合: 警告ダイアログが表示され、本画面に戻ります。

      • エラーが検出されなかった場合: 警告ダイアログが表示され、[ファイルコピーの開始]画面が表示されます。

      デフォルトインストール情報およびエラーチェックの内容については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』で、「マネージャーのインストール」の「Windows版の場合」の「インストール」を参照してください。

    • [カスタム]を選択した場合

      各インストール画面において、インストール情報の設定が必要です。

      手順6以降の表示画面に従って、必要な情報を入力してください。

  6. インストール先の指定を行います。

    • (プライマリノードの場合)

      デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は[参照]ボタンをクリックし、インストール先ディレクトリを変更してください。すべてのディレクトリの指定が完了した後、[次へ]ボタンをクリックしてください。インストール先のディレクトリには、空白を含むディレクトリ名(たとえばProgram Filesなど)は指定しないでください。なお、AdvancedCopy Managerは共用ディスク以外のディスクにインストールしてください。

    • (セカンダリノードの場合)

      プライマリノードで指定したドライブおよびディレクトリと同一のドライブ・ディレクトリを指定します。

    [参照]ボタンをクリックした場合は以下の画面が表示されます。

  7. [スタートアップ/認証機構管理者]画面で、サービスのスタートアップアカウントを入力します。

    • (プライマリノードの場合)

      Administratorsグループに所属するアカウントとパスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックしてください。アカウント名とパスワードには、以下の条件があります。

      • オペレーティングシステムで指定できるアカウント名、パスワード

      スタートアップアカウントについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「スタートアップアカウントの決定」を参照してください。

      なお、システムに登録されていないアカウント名を入力した場合は、新規アカウントとしてシステムに登録します。このとき、登録するアカウントに対して、自動的に無期限パスワードを設定し、ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属させます。また、以下のユーザー権限を自動的に設定します。

      • サービスとしてログオン

      • オペレーティングシステムの一部として機能

      • クォータの増加

      • プロセスレベルトークンの置き換え

    • (セカンダリノードの場合)

      アカウント・パスワードについては、プライマリノードで指定した値と同一の値を指定します。

  8. [ポート番号の登録]画面で、サービスに割り当てるポート番号を入力します。

    • (プライマリノードの場合)

      各サービスに割り当てるポート番号を以下の範囲で入力します。

      • 5001以上、65535以下

      最初に表示されている数値は非クラスタ環境での推奨値であり、必ずしも一意ではありません。
      クラスタ運用する場合は、すべてのポート番号を上述の範囲に変更してください。

      すべてのポート番号の入力が完了した後、[次へ]ボタンをクリックしてください。なお、指定したポート番号が他ですでに割り当てられている場合は、再度、本画面が出力されます。

    • (セカンダリノードの場合)

      すべての項目について、プライマリノードで入力した値と同一の値を指定します。

    なお、AdvancedCopy Managerのサービス名を別名(エイリアス)定義している場合は、以下の画面が出力され、上記画面で指定したポート番号は無視されます。インストール処理は継続されます。

    手動でポート番号を設定する場合は、以下のファイルを編集してください。

    C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\Services
  9. [ファイル コピーの開始]画面で、設定内容を確認します。

    設定内容に誤りがなければ、[次へ]ボタンをクリックしてください。設定内容を変更する場合は、[戻る]ボタンをクリックしてください。

  10. コピー処理が開始されます。

    コピー中は、[セットアップステータス]画面により、進行状態が把握できます。

  11. 環境設定の確認を行います。

    以下の[環境設定]画面が表示されますので、[いいえ]ボタンをクリックします。

  12. インストールを終了します。

    以下のインストール完了画面が表示されますので、コンピュータを直ちに再起動するかどうかを選択し、インストール処理を完了させるため、[完了]ボタンをクリックします。

  13. セカンダリノードにログオンします。

    セカンダリノードにログオンします。ログオンの際は導入する端末のAdministrator権限を持つユーザーでログオンしてください。

  14. 手順2に戻ります。

    セカンダリノードについて、手順2からプライマリノードと同様のインストール作業を行います。ただし、以降の説明では(プライマリノードの場合)となっている部分は無視してください。