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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

10.1.9 ETERNUS VS900(バーチャリゼーションスイッチ)利用時の注意事項

ETERNUS VS900で作成した仮想ディスクのコピーを行う際の注意事項について説明します。

コピー機能

ETERNUS VS900で使用可能なコピー機能はEC/RECのみです。このため、仮想ディスクのコピーはレプリケーション機能による同期型レプリケーションで実施してください。

なお、ETERNUS VS900ではOPC機能がサポートされないため、(リストア時にOPCを使用する)バックアップ機能を使用することはできません。

RECの動作モード

ETERNUS VS900で使用可能な動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)は以下の通りです。

表10.4 動作モード

動作モード種別

使用可能な動作モード

転送モード

同期モードのみ

Recoveryモード

Manual Recoveryモードのみ

Splitモード

Automatic Splitモードのみ

したがって、9.4.2.1 swsrpstartsync(複製開始コマンド)に指定可能な動作モード関連のオプションは、ETERNUS ディスクアレイとは異なります。

表10.5 転送モード関連オプション

オプション

ETERNUS ディスクアレイ

ETERNUS VS900

-i (Consistencyモード指定)

動作可能

動作不可

-k (Stackモード指定)

動作可能

動作不可

-y (同期モード指定)

動作可能

動作可能(※)

-i、-k、-yオプションのいずれも指定しない

動作可能

(非同期モードで動作)

動作不可

表10.6 Recoveryモード関連オプション

オプション

ETERNUS ディスクアレイ

ETERNUS VS900

-g (Manual Recoveryモード指定)

動作可能

動作可能(※)

-gオプションを指定しない

動作可能

(Automatic Recoveryモードで動作)

動作不可

表10.7 Splitモード関連オプション

オプション

ETERNUS ディスクアレイ

ETERNUS VS900

-a (Automatic Splitモード指定)

動作可能

動作可能

-v (Manual Splitモード指定)

動作可能

動作不可

-a、-vオプションを指定しない

動作可能

(Automatic Splitモードで動作)

動作可能

(Automatic Splitモードで動作)

※ETERNUS VS900では、転送モード・Recoveryモードを明示的に指定する必要があります。

したがって、9.4.2.1 swsrpstartsync(複製開始コマンド)でRECを開始/再開する場合は以下の指定形式で実行してください。"-a"オプションは省略可能です。

/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync -y -a -g From-Volume-Name To-Volume-Name

ただし、ETERNUS VS900で使用できるRECの動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)は固定されているため、9.4.2.5 swsrpchsync(同期処理モード変更コマンド)を使って動作モードを変更することはできません。

EC/RECの反転

ETERNUS VS900ではEC/RECの反転は実施できません。

REC転送バッファの情報表示/情報変更

ETERNUS VS900にはREC転送バッファが存在しません。このため、ETERNUS VS900に対して以下のコマンドを実施することはできません。