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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

9.2.1 環境定義系コマンド

バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。

9.2.1.1 swstsvrset(Storageサーバ構成情報設定コマンド)

名前

swstsvrset - Storageサーバ構成情報の設定


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset 
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-h Server-Name] 

機能説明

Storageサーバの構成情報を設定します。

本コマンドを実施することで、コマンドを実施したStorageサーバが、バックアップ運用を行うサーバである旨の宣言をします。


オプション

-h Server-Name

バックアップ運用を行うStorageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項

9.2.1.2 swstsvrdisp(Storageサーバ構成情報表示コマンド)

名前

swstsvrdisp - Storageサーバ構成情報の表示


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-h Server-Name] 

機能説明

swstsvrset(Storageサーバ構成情報設定コマンド)で設定したStorageサーバ構成情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Storage-Server

Storageサーバ名を表示します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


9.2.1.3 swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)

名前

swstdevinfoset - 業務ボリューム、またはバックアップボリュームの設定


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t | -b | -o Device-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset [-h Server-Name] -t | -b | -o Device-Name

機能説明

ETERNUS ディスクアレイに割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。

業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。

バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するボリュームのことを表します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

-t

指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。
-b、-oオプションと同時に指定することはできません。

-b

指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。
-t、-oオプションと同時に指定することはできません。

-o

指定したデバイスが業務ボリューム、もしくはバックアップボリュームとして登録されていた場合、それらを登録から削除します。
-t、-bオプションと同時に指定することはできません。


オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項

9.2.1.4 swstdevdisp(デバイス使用状況表示コマンド)

名前

swstdevdisp - デバイス情報の表示


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-t] [-b[-u]] [-o] [Device-Name]
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-h Server-Name] [-t] [-b[-u]] [-o] [Device-Name]

機能説明

swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)で設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

Storageサーバ名を表示します。

Device

デバイス名を表示します。

Size

デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。

ボリュームグループの場合も論理ディスクを構成する物理ディスクサイズが表示されます。

Device-Mode

デバイスを区別する文字列を表示します。

"Transaction":業務ボリュームを表します。
"Backup":バックアップボリュームを表します。
"Other":業務ボリューム、バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。

バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、"Backup (used)" と表示します。未使用の場合は、"Backup (free)" と表示します。サスペンド指定バックアップあるいは差分スナップショット型バックアップを実行した場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。

-uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは"Backup(used-S)"と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは"Backup(used-T)"と表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。

Backup-Engine

運用種別を表示します。

“AdvancedCopy”:AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

-t

業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

-b

バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。

-u

Device-Mode欄の表示形式を変更します。

-o

業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。

t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。


オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。

省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

9.2.1.5 swstbkpolset(バックアップポリシー設定コマンド)

名前

swstbkpolset - バックアップポリシーの設定


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-h Server-Name][-i Interval-Days] [-s Save-Number] [Device-Name]

機能説明

保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。
保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

-i Interval-Days

間隔日数を指定します。
設定できる範囲は1~366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

-s Save-Number

保存世代数を指定します。
設定できる範囲は1~31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。
更新時に省略した場合は既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。


オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


注意事項

9.2.1.6 swstbkpoldisp(バックアップポリシー表示コマンド)

名前

swstbkpoldisp - バックアップポリシーの表示


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [Device-Name]
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [-h Server-Name] [Device-Name]

機能説明

業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

Storageサーバ名を表示します。

Device

デバイス名を表示します。

Interval-Days

間隔日数を表示します。

Save-Number

保存世代数を表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。


オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。

省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


9.2.1.7 swstbkpoldel(バックアップポリシー削除コマンド)

名前

swstbkpoldel - バックアップポリシーの削除


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel Device-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel [-h Server-Name] Device-Name

機能説明

設定されているバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除した後、本コマンドを実行してください。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。


オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


注意事項