AdvancedCopy Managerでは、以下の単位でVxVM配下のボリュームをバックアップ/レプリケーションすることができます。
ディスクグループを構成する物理ディスク
VxVM配下のボリュームのレプリケーション運用については、「7.9 VxVMボリュームの運用」を参照してください。
注意
HP-UX 11i v3から、新しいデバイス名がサポートされました。詳細については、「1.5.1 通常デバイス」を参照してください。VxVMを構成する物理ディスクは、従来形式のデバイス(/dev/(r)dsk/c#t#d#)のみが使用でき、新形式のデバイス(/dev/(r)disk/disk#)は使用できません。そのため、VxVMを使用する場合、AdvancedCopy Managerの情報取得モードは、従来形式のデバイスに設定する必要があります。情報取得モードの詳細は、9.3.16 stgxfwcmsetmode(情報取得モード設定コマンド)を参照してください。
通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、AdvancedCopy Managerの情報取得モードと同じ形式のデバイスで設定する必要があります。
[例]
AdvancedCopy Managerの情報取得モードが“従来形式のデバイス”の場合、通常デバイス、LVMを構成する物理ディスク、VxVMを構成する物理ディスクは、すべて従来形式のデバイスである必要があります。
AdvancedCopy Managerでは、2TBを超えるサイズのディスクは使用できません。そのため、2TB未満のディスクで運用してください。
論理ボリュームが使用しているサブディスクが存在するVMディスク(物理ディスク)を管理単位とします。
図1.7 VxVMの構成例
AdvancedCopy Managerは、VMディスク全体をコピーするため、サブディスクとなる共有領域だけでなく、VxVMの内部構成情報が格納されている占有領域もコピーされます。
したがって、レプリケーションを行う際には、VxVMの構成情報の整合性を保ってコピーを行う必要があります。
AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、以下の形式です。
/dev/vx/dmp/c#t#d# |
注意
VxVMにおけるエンクロージャに基づく命名規則の運用下での動作はサポートしていません。
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、ディスクグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUS ディスクアレイのディスクも同じである必要があります。