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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

12.5.6 swsrpshadowadm_exchange(Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド)

名前

swsrpshadowadm_exchange - ストレージグループのシャドウコピー


形式

シャドウコピーの状態表示
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange status [-evs Virtual-Server-Name] [-copy | -shadow] -sgname Storage-Group-Name [-copygrp Copyset-Group-Name]
シャドウコピーの削除
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange delete [-evs Virtual-Server-Name] -sgname Storage-Group-Name [-copygrp Copyset-Group-Name]
QuickOPCの停止
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc [-evs Virtual-Server-Name] -sgname Storage-Group-Name [-copygrp Copyset-Group-Name]

機能説明

ストレージグループのシャドウコピーを管理します。

シャドウコピーの状態表示

サブコマンドに"status"を指定し、バックアップサーバのVSSからシャドウコピー状態、ハードウェアプロバイダからアドバンスト・コピー実行状態を取得して表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

表12.27 MSCSを使用したクラスタ運用の場合

タイトル

説明

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“\\?\Volume{GUID}\”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“\\?\Volume{GUID}\”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Latest-Creation-Time

最新のシャドウコピーの作成時刻を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Snapshot-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

SnapshotSet-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーセットID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Type

コピー種別を表示します。

OPC:OPC
QOPC:QuickOPC
EC:EC/REC

Group

コピーセットグループ名を表示します。

Original-Disk

複製元ディスク(LUN)名を表示します。

Replica-Disk

複製先ディスク(LUN)名を表示します。

Status

複製元ディスクから複製先ディスクへのアドバンスト・コピーの実行状態を表示します。

----:コピー未実施
sync:全面コピーまたは差分コピー中
equivalent:等価性維持状態
suspend:サスペンド状態
failed:エラーサスペンド状態
halt(sync):RECのハードサスペンド状態(RECの全面コピー中または差分コピー中に発生)
halt(equivalent):RECのハードサスペンド状態(RECの等価性維持状態中に発生)
halt:ハードサスペンド状態
snap:スナップショット処理中
?????:コピー状況の取得に失敗

Execute

コピー進行率をパーセントで表示します。
Status欄がsync、equivalent、snap以外の場合は"----"を表示します。
コピー未実施の場合は“----”が表示されます。

Trk

トラッキング処理の有無を表示します。

on:トラッキング処理中
off:トラッキング処理中ではない
----:スナップショット処理未実施

Update

Status欄が“----”かつTrk欄が“on”の場合(トラッキング中かつ物理コピーが実施されていない場合)、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。

物理コピー中またはトラッキング中でない場合は、“----”を表示します。


表12.28 WSFCを使用したクラスタ運用の場合

タイトル

説明

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“\\?\Volume{GUID}\”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“\\?\Volume{GUID}\”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Latest-Creation-Time

最新のシャドウコピーの作成時刻を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Snapshot-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

SnapshotSet-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーセットID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は“----”が表示されます。

Type

コピー種別を表示します。

OPC:OPC
QOPC:QuickOPC

Original-Disk

複製元ディスク(LUN)名を表示します。

Replica-Disk

複製先ディスク(LUN)名を表示します。

Status

複製元ディスクから複製先ディスクへのアドバンスト・コピーの実行状態を表示します。

----:コピー未実施
sync:全面コピーまたは差分コピー中
equivalent:等価性維持状態
suspend:サスペンド状態
failed:エラーサスペンド状態
halt(sync):RECのハードサスペンド状態(RECの全面コピー中または差分コピー中に発生)
halt(equivalent):RECのハードサスペンド状態(RECの等価性維持状態中に発生)
snap:スナップショット処理中
?????:コピー状況の取得に失敗

Execute

コピー進行率をパーセントで表示します。
Status欄がsync、equivalent、snap以外の場合は"----"を表示します。

Trk

トラッキング処理の有無を表示します。

on:トラッキング処理中
off:トラッキング処理中ではない
----:スナップショット処理未実施

Update

Status欄が“----”かつTrk欄が“on”の場合(トラッキング中かつ物理コピーが実施されていない場合)、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。

物理コピー中またはトラッキング中でない場合は、“----”を表示します。

シャドウコピーの削除

サブコマンドに"delete"を指定し、バックアップサーバのVSSからシャドウコピーを削除します。
シャドウコピーの削除では以下の処理が行われます。

  • バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントを削除します。

  • OPC物理コピーが実行されている場合は、ハードウェアプロバイダによってOPC物理コピーを停止します。なお、シャドウコピーを削除しても同期処理やQuickOPCの停止は行いません。

なお、Windows Server 2008とExchange Server 2007の組合せでは、以下の処理となります。

  • バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントを削除します。

  • シャドウコピーを削除してもQuickOPCのトラッキング処理は停止されません。再び同じボリュームへコピーを行う場合は、「QuickOPCトラッキング停止機能」を使用してトラッキング処理を停止してから実施してください。

  • なお、シャドウコピー削除時にOPC物理コピーが実行されている場合もコピー処理は停止されません。同じボリュームへコピーを行う場合でもOPC物理コピーを停止する必要はありません。

QuickOPC停止機能

サブコマンドに"stopqopc"を指定し、QuickOPC処理(物理コピーおよびトラッキング処理)を停止します。コピー種別がQOPCの場合だけ使用できます。

  • シャドウコピーが存在している場合に物理コピー中のQuickOPCを停止することはできません。物理コピー中のQuickOPCを停止する場合には、事前にシャドウコピーを削除しておく必要があります。なお、トラッキング中のQuickOPCはシャドウコピーの有無に関わらず停止できます。


オプション

-sgname Storage-Group-Name

ストレージグループ名を指定します。
スペースを含むストレージグループ名は、二重引用符(" ")をつける必要があります。

-evs Virtual-Server-Name

クラスタ運用を行っている場合、Exchange仮想サーバ(EVS)の名前を指定します。
クラスタ運用を行っていない場合は、指定の必要はありません。

-copygrp Copyset-Group-Name

コピーセットグループ名を指定します。
本オプションを省略した場合、コピーセットグループ名はデフォルトのコピーセットグループ:“BkupGroup”になります。
本オプションは、Windows Server 2008とExchange Server 2007を組み合わせた環境では、未サポートです。

シャドウコピーの状態表示(status指定)に指定できるオプション
-shadow

シャドウコピーの状態表示(status)で、シャドウコピーの状態のみを表示します。

-copy

シャドウコピーの状態表示(status)で、アドバンスト・コピーの実行状態のみを表示します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項