以下の手順で、Storage管理サーバのIPアドレスを変更します。
Storage管理サーバを論理IPアドレスで運用しており、物理IPアドレスのみが変更になる場合は、手順6以降を行ってください。それ以外の場合はすべての手順を行ってください。
変更対象のStorage管理サーバ業務がStorageサーバ業務を兼ねているか確認します。
Storageサーバ業務を兼ねている場合、かつレプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、「8.6.2 複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
Storage管理サーバで、システムのIPアドレスの変更を行います。
Storage管理サーバで、AdvancedCopy Managerの各種サービスを再起動します。再起動の方法については、「第2章 サービスの起動と停止」を参照してください。
なお、手順2でシステムを再起動している場合は、実施する必要はありません。
Storage管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成後、サーバ情報変更コマンドを-fオプション付きで実行してIPアドレスの変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細については、「12.3.5 stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
Storage管理サーバでAdvancedCopy Managerの各種サービスを再起動します。再起動の方法については、「第2章 サービスの起動と停止」を参照してください。
環境情報表示コマンドを使用してGUI接続用IPアドレスが正しいか確認します。必要であれば、GUI接続情報設定コマンドを使用してGUI接続用IPアドレスの変更を行います。
環境情報表示コマンド、GUI接続情報設定コマンドの詳細については、「12.3.12 stgenvdisp(環境情報表示コマンド)」、「12.3.3 stgguiipset(GUI接続情報設定コマンド)」を参照してください。
レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します(「8.4.5 複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください)。
ポイント
手順6で、GUI接続用IPアドレスの変更が必要となる場合は、以下となります。
Storage管理サーバに複数のネットワークカードが装着されており、Storageサーバと通信するIPアドレス(Storage管理サーバ導入時のデータベース作成時に指定したIPアドレス)とGUIクライアント使用時に指定するIPアドレスを分けて運用している場合。
上記以外の場合でも、12.3.3 stgguiipset(GUI接続情報設定コマンド)を実行してGUI接続用IPアドレスを明示的に設定している場合。
参照
クラスタ運用での変更については、「11.5.8.1 Storage管理サーバ業務のIPアドレスの変更」を参照してください。