Windows Server 2008上で運用する際、Windows Server 2008のディスク管理に関する問題により、アプリケーションまたはサービスが使用していないボリュームをロックできなくなる事象が発生する場合があります。
本事象の詳細および修正モジュールが以下のURL(Microsoft社のサポートオンライン、KB952790)で公開されています。
http://support.microsoft.com/kb/952790
AdvancedCopy Managerでは以下のコマンド実行時にボリュームをロックすることがあるため、本事象の影響を受ける場合があります。
本事象による影響発生時には、以下のエラーメッセージが表示されます。
[swst3607またはswsrp3607] ボリュームのロックに失敗しました。ボリュームが他のプロセスによって使用されていないか確認してください。エラーコード=[ERROR]、ボリューム名=[VOLUME NAME] |
このため、エラーメッセージが頻発に出力される場合は、上記のURL(Microsoft社のサポートオンライン、KB952790)から修正モジュールを適応することを推奨します。
また、エラーメッセージのボリューム=[VOLUME NAME]をマウントし直せば、本事象を回避できることがあるため、以下に一時的な対処方法として、ボリュームのマウントを解除する方法を記載します。
なお、マウントを解除したボリュームのマウントは、そのボリュームにアクセスした際にOSによって自動的に実施されます。
コマンドを使用してマウントを解除する方法
以下の手順でマウントの解除を実施してください。
アプリケーションまたはサービスが問題の発生しているボリュームを使用していない事を確認してください。
ボリュームのマウントが解除されると、そのボリュームに対して開いているハンドルは全て無効となります。
ボリュームを使用しているプロセスの特定には、下記URLで公開されているhandle.exeツールを使用してください。
http://www.microsoft.com/technet/sysinternals/utilities/handle.mspx
例えば、E:ドライブを使用しているプロセスを特定する場合、コマンドプロンプトより「handle.exe E:」を実行してください。
以下のコマンドを実行してボリュームのマウントを解除してください。
例えば、問題の発生したボリューム名が"g1d1p1"の場合、コマンドプロンプトより「swstdismount g1d1p1」を実行してください。
ボリュームロック動作指定ファイルに定義してマウントを解除する方法
本事象による影響が頻発する場合、ボリュームロック動作指定ファイルで「LockForceMode=on」を設定し、コピーを実施する前に自動的にボリュームのマウントを解除する運用で回避することも可能です。
この場合、コピーを行う時にアプリケーションまたはサービスがボリュームを使用していないように注意してください。
ボリュームのマウントが解除されると、そのボリュームに対して開いているハンドルは全て無効となります。
ボリュームロック動作指定ファイルの設定については以下を参照してください。
バックアップ管理の場合
※リストア元バックアップボリュームに本事象が発生した場合、上記の「コマンドを使用してマウントを解除する方法」でマウントを解除してください。
レプリケーション管理の場合