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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

12.6.2 レプリケーション管理機能のコマンド

レプリケーション管理機能によるSQL Serverのバックアップ運用ではswsrpbackup_sqlとswsrprestore_sqlを使用します。

12.6.2.1 swsrpbackup_sql(SQL Serverバックアップ実行コマンド)

名前

swsrpbackup_sql - SQL Serverのバックアップ


形式

プログラムディレクトリ\bin\swsrpbackup_sql  [-Xserver Server-Name] [-Xinstance Instance-Name] -Xdevmap Device-Map-File [-m] [-t] [-T] DB-Name-1 DB-Name-2…DB-Name-i

機能説明

SQL Serverのデータベースバックアップを行います。本コマンドは、SQL Serverと連携して、swsrpmake(複製作成コマンド)を実行することによって対象データベースボリュームのデータをバックアップボリュームにコピーします。データベースのバックアップ履歴情報はSQL Serverのmsdbに記録されます。


オプション

-Xserver Server-Name

クラスタ運用の場合、接続するSQL Serverの仮想サーバ名を指定します。
クラスタ運用でない場合は、本オプションを指定する必要はありません。

-Xinstance Instance-Name

接続インスタンスを指定します。オペランドにはインスタンス名を指定します。
このオプションを指定しない場合は、既定のインスタンスに接続します。

-Xdevmap Device-Map-File

出力先バックアップボリュームを指定してバックアップを行うことを指定します。
オペランドには、データベースボリュームとバックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細については、「4.4.10 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。デバイスマップファイル名は絶対パスで指定してください。

-m

バックアップサーバ運用(サーバ間レプリケーション)の場合、バックアップサーバ(非操作サーバ)との通信処理を行わないことを指定します。本オプションを指定した場合、バックアップボリュームに対するボリューム状態確認処理、前後処理は行われません。
本オプションは、バックアップサーバ運用時のみ有効です。

-t

バックアップボリューム(コピー先ボリューム)への前後処理を実行しないことを指定します。
複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合に限り、本オプションを使用してください。

-T

差分スナップショット処理を起動することを指定します。
同期処理が行われている場合は本オプションを指定することはできません。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合のみ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型レプリケーションの場合、通常のスナップショット処理(QuickOPC機能を利用しないOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したレプリケーション運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。


オペランド

DB-Name-1…DB-Name-i(i=1,2,...,64)

データベース名を指定します。複数のデータベースを指定する場合はデータベース名を半角空白またはタブ文字で区切って指定してください。65個以上のデータベース名を指定することはできません。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項

12.6.2.2 swsrprestore_sql(SQL Serverリストア実行コマンド)

名前

swsrprestore_sql - SQL Serverのリストア


形式

プログラムディレクトリ\bin\swsrprestore_sql [-Xserver Server-Name] [-Xinstance Instance-Name] [-Xnolog] -Xmeta Meta-File-Name DB-Name

機能説明

SQL Serverのデータベースリストアを実行します。swsrpmake(複製作成コマンド)を使ってデータベースファイルの復元を実施した後、本コマンドを投入してください。本コマンドは、復元したデータベースファイルよりデータベースの再作成を実施します。リカバリを実施する場合は、本コマンドを実行後、Enterprise Manager/Management StudioまたはTransact-SQLを使用してログを適用してください。


オプション

-Xserver Server-Name

クラスタ運用の場合、接続するSQL Serverの仮想サーバ名を指定します。
クラスタ運用でない場合は、本オプションを指定する必要はありません。

-Xinstance Instance-Name

接続インスタンスを指定します。オペランドにはインスタンス名を指定します。このオプションを指定しない場合は、規定のインスタンスに接続します。

-Xnolog

ログの適用をせず、バックアップ時点までDBを復元することを指定します。このオプションを指定しない場合、DBはバックアップ時点までリストアされますが、ログの適用を完了するまで使用することはできません。ログの適用はEnterprise Manager/Management StudioまたはTransact-SQLを使用して実施してください。

-Xmeta Meta-File-Name

メタデータファイル名を指定します。絶対パスで指定してください。メタデータファイルは、ファイル識別番号(FILE_ID)1のファイルと同一のフォルダに「“DB名”.swsrp-dmp」という名前で保存されています。データベースファイルのファイル識別番号を確認するためには、Transact-SQL文「USE データベース名 EXEC SP_HELPFILE」を使用してください。なお、本コマンドの正常終了後、メタデータファイルは削除されます。


オペランド

DB-Name

データベース名を指定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項