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Interstage Job Workload Server V9.2.0 リファレンス

2.23 btfwjobinfo(ジョブ情報の表示)

名前

btfwjobinfo - ジョブ情報の表示

形式

一覧表示
btfwjobinfo [-q ジョブキュー名] [-s ジョブ状態] [-u ユーザ名] [-j ジョブ名] [-n ジョブ表示件数] [ジョブ番号]

詳細表示
btfwjobinfo -l [-q ジョブキュー名] ジョブ番号

機能説明

バッチ受付サービスから投入したジョブ状態などの情報を表示します。表示形式には以下の種類があります。

表示対象のジョブは本コマンドの実行ユーザにより異なります。

ユーザ

対象ジョブ

システム管理者(SolarisおよびLinuxの場合はスーパユーザ、Windows(R)の場合はAdministratorsグループに所属するユーザ)

すべてのジョブ


Interstage運用者

バッチシステム利用者が投入したジョブおよび本コマンドの実行ユーザと同じユーザが投入したジョブ

バッチシステム利用者

本コマンドの実行ユーザと同じユーザが投入したジョブ

検索条件として以下が指定できます。

検索条件

説明

一覧表示

詳細表示

ジョブ番号

指定したジョブを表示します。
指定可能な個数は以下のとおりです。
一覧表示:0~1(省略可)
詳細表示:1(必須)

指定可

指定可

ジョブキュー名

指定したジョブキューに投入されているジョブを表示します。

ジョブキュー名の英字については、すべて小文字で出力されます。

指定可

指定可

ジョブ状態

指定したジョブ状態のジョブを表示します。

指定可

指定不可

ユーザ名

指定したユーザ名のジョブを表示します。

システム管理者(スーパユーザ)またはInterstage運用者が指定できます。

システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)が指定できます。
ドメインユーザではない場合は、コンピュータ名を指定せずにユーザ名のみを指定します。
ドメインユーザの場合は、NetBIOSドメイン名\ユーザ名で指定します。ユーザー・プリンシパル名(UPN形式)で、ユーザ名を指定することはできません。

指定可

指定不可

ジョブ名

指定したジョブ名のジョブを表示します。

指定可

指定不可

ジョブ表示件数

一覧表示でジョブの表示件数を指定します。

指定可

指定不可

指定可:指定値が検索条件に反映されます。
指定不可:本コマンドは異常終了します。

一覧情報の表示項目は以下のとおりです。

表示項目

内容

JobName(Jobno)

対象ジョブのジョブ名およびジョブ番号を以下の形式で表示します。
ジョブ名(ジョブ番号)

JobQueueName

ジョブが投入されているジョブキュー名です。

State

ジョブ状態です。

wait :ジョブは実行待ちです。
exec :ジョブは実行中です。
complete:ジョブは終了処理中です。
hold :ジョブは保留中です。ジョブを保留状態にした場合のみ表示されます。

なお、ジョブがキャンセル中の場合、ジョブの状態の直後に“(c)”を表示します。

また、実行経過時間制限値によるジョブの打ち切り中の場合、ジョブの状態の直後に“(t)”を表示します。


状態の遷移順を以下に示します。

  1. wait (※)

  2. exec

  3. complete

※)ジョブを保留状態にした場合“hold”に遷移します。ジョブを保留解除した場合“wait”に遷移します。

SubmitTime

ジョブの投入日時です。

Priority

ジョブの実行優先順位です。

UserName

ジョブの投入者です。

詳細情報の表示項目は以下のとおりです。

表示項目

内容

Job Name

ジョブ名です。

Job Number

ジョブ番号です。

User Name

ジョブの投入者です。

State

ジョブの詳細状態です。
wait:ジョブは実行待ちです。
start:ジョブは実行開始処理中です。
analyze:ジョブ定義解析中です。
request:ジョブの実行依頼中です。
acquire exclusive lock:ファイルの排他獲得中です。
allocate:ファイルアロケーション中です。
exec:ジョブは実行中です。
terminate:ジョブは実行終了処理中です。
complete:ジョブは終了処理中です。
hold:ジョブは保留状態です。
なお、ジョブがキャンセル中の場合、ジョブの詳細状態の直後に“(cancel)”を表示します。
また、実行経過時間制限値によるジョブの打ち切り中の場合、ジョブの詳細状態の直後に“(time out)”を表示します。


状態の遷移順を以下に示します。

  1. wait (※1)

  2. start

  3. analyze

  4. request

  5. exec (※2)

  6. terminate

  7. complete

※1)ジョブを保留状態にした場合“hold”に遷移します。ジョブを保留解除した場合“wait”に遷移します。

※2)ジョブでファイルの排他獲得処理を実行中の場合、“acquire exclusive lock”に遷移します。ファイルの排他獲得処理が完了した場合、“exec”に遷移します。
また、ジョブでファイルアロケーション処理を実行中の場合、“allocate”に遷移します。ファイルアロケーション処理が完了した場合、“exec”に遷移します。

Submit Time

ジョブの投入日時です。

Start Time

ジョブの実行開始日時です。
ジョブが実行されていない場合は、数字の部分を“-”に置き換えて表示します。

Jobstep Number

ジョブの実行中ステップ番号およびジョブの総ステップ数です。
ジョブの詳細状態がallocateまたはexecの場合、かつ、ジョブがジョブステップとして実行されている場合に表示します。(ジョブステップ開始前やジョブステップ終了から次のジョブステップが開始するまでの間はジョブステップとして実行されていません。)

上記の状態以外の場合には、数字の部分を“-”に置き換えて表示します。

  • カスケードジョブの場合は、ジョブステップ単位で“Process Number”の下に表示されます。

  • カスケードジョブの場合、カスケード実行マネージャが動作するステップは、総ステップ数に含まれません。

Jobstep Name

実行中のジョブステップ名です。
ジョブの詳細状態がallocateまたはexecの場合、かつ、ジョブがジョブステップとして実行されている場合に表示します。(ジョブステップ開始前やジョブステップ終了から次のジョブステップが開始するまでの間はジョブステップとして実行されていません。)

上記の状態以外の場合には、“-”1文字を表示します。

  • カスケードジョブの場合は、ジョブステップ単位で“Process Number”の下に表示されます。

  • カスケード実行マネージャが動作している場合は、カスケード実行マネージャの名前が表示されます。

Priority

ジョブの実行優先順位です。

Time Limit

ジョブの実行経過時間制限値です。単位は秒です。
ジョブ投入時に実行経過時間を指定されていない、かつジョブキューに定義されていない場合は“-”を1文字表示します。

Completion Code

ジョブの終了コードの種別です。
max :実行したジョブステップの終了コードのうち、最大のものをジョブの終了コードとします。
last:最後に実行したジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとします。

Joblog File Name

ジョブ終了時にジョブログを出力するファイルです。

Job Definition Name

ジョブ定義名です。

Jobqueue Name

ジョブが投入されているジョブキュー名です。

Initiator Name

ジョブを実行しているバッチ実行サービス上のイニシエータ名です。
ジョブが実行されていない場合は“-”1文字を表示します。

イニシエータ名の英字については、すべて小文字で出力されます。

Batch Workunit Name

ジョブを実行しているバッチ実行サービス上のイニシエータに関連付けられたワークユニット名です。
ジョブが実行されていない場合は“-”1文字を表示します。

Process Number

カスケードジョブのプロセス数です。
ジョブが実行されていない場合は“-”1文字を表示します。

Process ID

ジョブを実行しているプロセスIDです。
ジョブの詳細状態がallocateまたはexecの場合、かつ、ジョブがジョブステップとして実行されている場合に表示します。(ジョブステップ開始前やジョブステップ終了から次のジョブステップが開始するまでの間はジョブステップとして実行されていません。)

上記以外の場合には、数字の部分を“-”に置き換えて表示します。

ジョブの投入日時、ジョブの開始日時の形式は以下のとおりです。

YYYY/MM/DD hh:mm:ss

YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒

オプション

-l

表示の種類を指定します。
本オプション指定時は詳細表示となります。
本オプション省略時は一覧表示となります。

-q ジョブキュー名

検索対象のジョブキュー名を指定します。
本オプション省略時は、すべてのジョブキューが対象となります。

-s ジョブ状態

検索対象のジョブ状態を指定します。
本オプション省略時は、すべてのジョブ状態が対象となります。
表示対象のジョブ状態として以下の表に示す“w”、“x”、“h”を1個ずつ組合わせます。
複数指定時のジョブ状態は順不同です。

指定値

ジョブ状態

w

実行待ち状態のジョブ(wait)

x

実行中状態のジョブ(exec)

h

保留中状態のジョブ(hold)

指定例)実行されていないジョブ(実行待ち、保留中)を表示する場合

-s wh

-u ユーザ名

検索対象のユーザ名を指定します。

本オプションは、システム管理者(スーパユーザ)またはInterstage運用者が指定できます。指定可能なユーザ名は、コマンドを実行したユーザにより、以下のとおり異なります。

  • システム管理者  :すべてのユーザ

  • Interstage運用者:バッチシステム利用者または本コマンドの実行ユーザ


本オプションは、システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)が指定できます。
ユーザ名は、以下の型式で指定します。

  • ドメインユーザではない場合(ローカルコンピュータのユーザの場合)は、ユーザ名のみを指定します。

  • ドメインユーザの場合は、“NetBIOSドメイン名\ユーザ名”の形式で指定します。

ユーザー・プリンシパル名(UPN形式)で、ユーザ名を指定することはできません。

-j ジョブ名

検索対象のジョブ名を指定します。

-n 表示ジョブ件数

表示対象ジョブの件数を1~999の範囲で指定します。
本オプション省略時は、100となります。

オペランド

ジョブ番号

対象のジョブ番号を1~99,999の範囲で指定します。指定可能なジョブ番号の最大個数は1です。なお、-lオプション指定時、ジョブ番号は必須です。

実行可能ユーザ


システム管理者(スーパユーザ)、Interstage運用者またはバッチシステム利用者

システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)またはバッチシステム利用者

使用例


例でのパス名などは、SolarisおよびLinuxの形式で記載しています。

特定のジョブキューに投入されているジョブの一覧を表示します。

$ btfwjobinfo -q queue1
  JobName(Jobno)
    JobQueueName     State        SubmitTime           Priority
    UserName
 ------------------------------------------------------------------------------
  job_A1000(2455)
    queue1           exec         2006/03/14 14:17:22        32
    mcbtuser
  job_A1001(2457)
    queue1           exec         2006/03/14 14:18:25        32
    mcbtuser
  job_A1002(2462)
    queue1           wait         2006/03/14 15:53:22        32
    mcbtuser
  job_A829(2295)
    queue1           hold         2006/03/13 13:22:33        32
    mcbtuser

特定のジョブキューに投入されている、実行待ちおよび保留中のジョブの一覧を表示します。

$ btfwjobinfo -q queue1 -s wh
  JobName(Jobno)
    JobQueueName     State        SubmitTime           Priority
    UserName
 ------------------------------------------------------------------------------
  job_A1002(2462)
    queue1           wait         2006/03/14 15:53:22        32
    mcbtuser
  job_A829(2295)
    queue1           hold         2006/03/13 13:22:33        32
    mcbtuser

特定のジョブの詳細情報を表示します。

$ btfwjobinfo -l 2462
 Job Name            = job_A1002
 Job Number          = 2462
 User Name           = mcbtuser
 State               = wait
 Submit Time         = 2006/03/14 15:53:22
 Start Time          = ----/--/-- --:--:--
 Jobstep Number      = - / -
 Jobstep Name        = -
 Priority            = 32
 Time Limit          = 600
 Completion Code     = max
 Joblog File Name    = /home/mcbtuser/joblog/job_A001
 Job Definition Name = jobsample00
 Jobqueue Name       = queue1
 Initiator Name      = -
 Batch Workunit Name = -
 Process ID          = -

カスケードジョブの詳細情報を表示します。

$ btfwjobinfo -l 2462
 Job Name            = jobx
 Job Number          = 2462
 User Name           = mcbtuser
 State               = exec
 Submit Time         = 2006/03/14 15:53:22
 Start Time          = 2006/03/14 15:56:33
 Priority            = 32
 Time Limit          = 600
 Completion Code     = max
 Joblog File Name    = /home/mcbtuser/joblog/job_A001
 Job Definition Name = jobsample00
 Jobqueue Name       = queue1
 Initiator Name      = queue1
 Batch Workunit Name = GYOUMU1_CWU
 Process Number      = 2
--------------------------------
Jobstep Number      = 2 / 4
 Jobstep Name        = stepB
 Process ID          = 3624
--------------------------------
Jobstep Number      = 3 / 4
 Jobstep Name        = stepC
 Process ID          = 3626
--------------------------------

コマンドの復帰コード

0:正常終了
1:警告終了
上記以外:異常終了

注意事項