ファイルパスの論理化機能は、ジョブの実行時に、そのジョブで使用するファイルの格納先のディレクトリを論理的なディレクトリ名から絶対パス名に置き換えて処理を行います。
以下にファイルパスの論理化機能を使用した場合の、ファイルの割当ておよび解除の流れを示します。
ファイルパスの論理化機能には、以下の3つの指定方法があります。
論理ディレクトリ
論理ディレクトリは、ファイルの格納先のディレクトリを仮想化した論理的なディレクトリです。バッチジョブ定義の資源定義において、ディレクトリの絶対パスの代わりに指定します。論理ディレクトリは、論理ディレクトリ定義の論理ディレクトリ名の定義にしたがって絶対パス名に置き換えられます。
デフォルト論理ディレクトリ
デフォルト論理ディレクトリは、ファイルの格納先のディレクトリを省略したときにファイルを格納するデフォルトの論理ディレクトリです。デフォルト論理ディレクトリは、論理ディレクトリ定義のデフォルト論理ディレクトリ名の定義にしたがって絶対パス名に置き換えられます。バッチジョブ定義の資源定義のディレクトリ名は省略します。
論理ディレクトリ選択
論理ディレクトリ選択は、ファイルを格納するディレクトリをファイルの命名パターンにしたがって決定する方法です。ファイル名のパターンが一致する、論理ディレクトリ定義の論理ディレクトリ選択の指定にしたがって絶対パス名に置き換えられます。
論理ディレクトリ選択に一致する指定がない場合や論理ディレクトリ選択の指定がない場合は、デフォルト論理ディレクトリの定義が有効になります。
バッチジョブ定義の資源定義は、デフォルト論理ディレクトリを使用する場合と同じ指定方法で指定します。
論理ディレクトリおよびデフォルト論理ディレクトリを使用するイメージを以下に示します。(例での絶対パス名は、SolarisおよびLinuxの形式で記載しています。)
論理ディレクトリ選択を使用するイメージを以下に示します。(例での絶対パス名は、SolarisおよびLinuxの形式で記載しています。)
ファイルパスの論理化機能を使用する場合、あらかじめ論理的なディレクトリ名と絶対パス名との対応を論理ディレクトリ定義に指定します。
論理ディレクトリ定義の詳細は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイル管理機能の設定”を参照してください。
ファイルパスの論理化機能を使用する場合、バッチジョブ定義の資源定義で論理ディレクトリに関する指定を行います。