カスケードモードは、ジョブステップ間のファイル入出力による処理時間の増大を解決するために、ジョブステップ間のデータを一時ファイルによる受け渡しから名前付きパイプの通信にすることで、ジョブステップを効率良く同時に実行し高速化する機能です。
カスケードモードのイメージを以下に示します。
カスケードモードの使用方法
バッチジョブ定義で“カスケード開始節”と“カスケード終了節”を指定することにより、カスケードモードで動作させるジョブステップの範囲を設定します。
ジョブの投入については通常のジョブと同様に、バッチジョブ定義の登録、バッチアプリケーションの配備などを行い、ジョブ投入コマンド、またはSystemwalker Operation Managerから行います。
カスケードジョブで使用する名前付きパイプは、カスケードジョブステップが動作する直前にカスケード実行マネージャにより一括で作成され、ジョブの終了時に一括して削除されます。
カスケードモードを使用するための名称について以下に説明します。
カスケード開始節とカスケード終了節が指定されたジョブです。
カスケード開始節が指定されたジョブステップと、カスケード終了節が指定されたジョブステップを含む、両者間のジョブステップです。
カスケード開始節が指定されたジョブステップと、カスケード終了節が指定されたジョブステップを含む、両者間のジョブステップの数です。
カスケード開始節からカスケード終了節までのジョブステップ全体を指します。
カスケードジョブステップが動作するために必要なパイプの作成を事前に行う機能です。また、ジョブ終了時に、パイプを一括して削除します。
カスケード実行マネージャは、カスケードジョブステップの直前にジョブステップとして実行されます。
カスケード実行マネージャのジョブステップ名は以下となります。
“先頭のカスケードジョブステップ名@CEM”
カスケード実行マネージャを実行するジョブステップは、1つのジョブ内に指定できるジョブステップ数として扱われません。(上限値のチェック対象外です。)
カスケード節の実行中は、カスケード結合数のジョブの多重度(プロセス数)が必要です。
1つのカスケードジョブステップに指定できるジョブステップの最大数は、当該ジョブの実行環境で動作するジョブの多重度(プロセス数)になります。
ジョブの多重度については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブの実行環境の情報”を参照してください。