バッチ業務運用中に、Symfowareシステムが異常停止した場合の対処と再開方法について説明します。
対処とバッチシステムの運用再開
Symfowareシステムが異常停止した場合、以下の手順で、対処とバッチシステムの運用を再開してください。
ジョブスケジューラ製品のSystemwalker Operation Managerの運用停止、開始方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
バッチ受付サービスの状態確認
バッチ受付サービスが稼働しているか状態を確認します。
バッチ受付サービスの状態表示は、以下のコマンドで行います。
btfwacinfo |
btfwacinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
バッチ受付サービスの状態表示の例を、以下に示します。
Batch Acceptor Service State = active Start Mode = - Start Time = 2006/01/30 10:34:51 |
上記の“State”が“active”(稼働) になっている場合には、ジョブキューを実行禁止状態にしてください。
それ以外の場合は、実行中のジョブが終了するのを待ってください。
それぞれの対処方法について、以下に説明します。
ジョブキューを実行禁止状態にする
バッチ受付サービスが稼働している場合には、運用しているすべてのジョブキューを実行禁止状態にします。
ジョブキューを実行禁止状態にするには、“2.1.4.1 ジョブキューを実行禁止状態にする”の手順に従ってください。
実行中のジョブの終了をバッチ実行サービスで待つ
バッチ実行サービスで実行中のジョブが存在する場合は、バッチシステムを運用再開するにあたり、実行中のジョブが終了するのを待ってください。
実行中のジョブの終了を待つには、イニシエータの状態表示で、実行中のジョブの数を確認します。
イニシエータの状態表示は、以下のbtfwiniinfoコマンドで行います。
btfwiniinfo |
btfwiniinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
イニシエータの状態表示の例を以下に示します。
InitiatorName State NumberOfJobs MaxJob --------------------------------------------------------------------------------- que001 active 0 10 que002 active 0 5 |
すべてのイニシエータの“NumberOfJobs”(実行中のジョブ数)が“0” になっていることを確認してください。
バッチ受付サービスの停止
バッチ受付サービスが稼働している場合には、“2.1.2.2.1 バッチ受付サービスの停止”の手順に従ってバッチ受付サービスを停止してください。
バッチ実行サービスの停止
バッチ実行サービスを停止します。
“2.1.2.2.2 バッチ実行サービスの停止”の手順に従って停止してください。
Symfowareシステムの対処と起動
Symfowareシステムが異常停止したときに、システムログに出力されたエラーメッセージの対処を参考に、エラーの原因を取り除いてください。
対処完了後、“D.1.1 バッチジョブ定義データベースの起動”の手順に従って、Symfowareシステムを起動してください。
Symfowareシステムの起動ができない場合には、出力されたエラーメッセージの対処を行ってください。
バッチ実行サービスの開始
“2.1.1.4.1 バッチ実行サービスの開始”の手順に従って行ってください。
バッチ受付サービスの開始
“2.1.1.4.2 バッチ受付サービスの開始”の手順に従って行ってください。
Symfowareシステムが異常停止したときに、バッチ受付サービスが稼働していた場合と、稼働していなかった場合によりジョブの扱いが異なります。
バッチ受付サービスが稼働していた場合
ジョブキューに存在したジョブの、バッチシステム再開後の扱いは、通常通りのジョブの扱いとなります。
運用者は“2.2.3 ジョブの実行結果確認”の手順に従ってジョブの実行結果を確認してください。
バッチ受付サービスが稼働していなかった場合
ジョブキューに存在したジョブの、バッチシステム再開後の扱いは、バッチ受付サービスの異常停止時の“3.3.3.1 ジョブの扱い”と同じです。
運用者は“3.4.1 ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。