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Interstage Job Workload Server V9.2.0 運用ガイド

2.2.3 ジョブの実行結果確認

ジョブの実行が終了したことを確認したあと、ジョブの実行結果を確認します。
バッチ実行基盤で実行したジョブの実行結果は、ジョブログで確認します。
ただし、ジョブの種類によって確認の方法が異なります。

2.2.3.1 スケジュールジョブの実行結果確認

スケジュールジョブの場合、Systemwalker Operation Managerクライアントの以下の画面よりジョブの状態および、ジョブの実行結果の概要を確認することができます。


各画面の説明については、“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

ジョブの実行状況を監視するための代表的な画面である、[ジョブネットの監視]ウィンドウでは、以下のように、ジョブの実行結果の概要が色分け(正常終了:青、異常終了:赤、強制終了:黄 など)され、かつジョブの終了コードも表示されます。


バッチ実行基盤で実行したジョブのジョブ終了コードは、Systemwalker Operation Managerクライアントの「ジョブの終了コード」に表示されます。
ジョブのジョブ終了コードが255を超えた場合、Systemwalker Operation Managerクライアントの「ジョブの終了コード」には255と表示されます。


バッチ実行基盤のジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
Systemwalker Operation Managerのジョブの終了コードについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

したがって、実際のジョブの終了コードを確認したい場合には、ジョブログを確認してください。

ジョブログは、Systemwalker Operation Manager クライアントの以下の画面から確認することができます。


Systemwalker Operation Manager クライアントについては、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。

スケジュールジョブの[前回履歴]シートの表示例を示します。(例でのパス名などは、SolarisおよびLinuxの形式で記載しています。)

[前回履歴]シートには、ジョブの開始・終了日時、終了コード(Systemwalker Operation Managerが扱うジョブの終了コード)、およびジョブログの内容が表示されます。
ジョブログの出力先/出力内容については、“付録B ジョブログ”を参照してください。
ジョブログの確認方法については、“2.2.3.3 ジョブログの確認方法”を参照してください。


ジョブをキャンセルした場合、[前回履歴]シートなどには、ジョブログは表示されません。
このように、Systemwalker Operation Manager クライアントの画面よりジョブログが確認できない場合には“B.1 ジョブログの出力と管理”に記載されている場所に出力されたジョブログを確認してください。

2.2.3.2 デマンドジョブの実行結果確認

デマンドジョブの場合、ジョブログは、ジョブの投入コマンド(btfwsubjobコマンド)のジョブログファイル名(-oオプション)の指定したファイルまたは、ジョブログスプールに格納されます。


btfwsubjobコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

格納先より対象のジョブログのファイルを、テキストエディタで表示して確認してください。
ジョブログの出力先/出力内容については、“付録B ジョブログ”を参照してください。
ジョブログの確認方法については、“2.2.3.3 ジョブログの確認方法”を参照してください。

2.2.3.3 ジョブログの確認方法

対象ジョブのジョブログをもとに、ジョブの実行結果を確認します。
ジョブログの出力先/出力内容については、“付録B ジョブログ”を参照してください。


対象ジョブのジョブログか再確認

参照しているジョブログファイルが対象ジョブのジョブログか再度確認します。

ジョブログの「ジョブ情報」内の以下の情報を確認して、対象ジョブと一致しているか確認してください。

ジョブ終了コードの確認

ジョブ終了コードには、実行したジョブの結果を示すコードが出力されます。
ジョブ終了コードは、「ジョブ情報」内の以下に出力されます。


ジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してコードの意味を確認してください。

ジョブ終了コードの意味を確認後、以下のようにジョブがどのような状態で終了したのか確認してください。


ジョブ終了コードが“0x60000999 (バッチシステム内でエラーを検出しました。)”になった場合には、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力されたメッセージを確認して、原因を特定してください。


実行したジョブステップの動作確認

ジョブが実行されると、“付録B ジョブログ”の“B.2.4 バッチ実行サービスが出力したジョブメッセージ”内に、ジョブの実行過程におけるジョブステップの開始/終了や、資源の獲得/解放などの情報がメッセージとして出力されます。
出力されるメッセージのラベルはすべて”FSP_INTS-JOB_BTFW”です。
実行されたジョブステップごとに、必ずジョブステップ開始時のメッセージと、終了時のメッセージが出力されます。

ジョブステップ開始/終了時に出力するメッセージの出力例を以下に示します。

FSP_INTS-JOB_BTFW: INFO: 50101: Started jobstep. : JOBSTEPNO='1' JOBSTEPNAME='step1' WUNAME='que001_CWU' PID='24433'
FSP_INTS-JOB_BTFW: INFO: 50102: Terminated jobstep. : CODE='0x00000000'

実行したすべてのジョブステップに対して、上記メッセージおよび、ジョブステップ開始から終了までの間に出力される、資源の獲得/解放などのメッセージをもとにして、以下のようにジョブステップの走行結果を確認してください。

さらに、“B.2.5 バッチアプリケーションの出力情報”に出力されている、各ジョブステップで出力した標準出力/標準エラー出力の情報が正しいか確認してください。

ジョブログの削除

ジョブログの確認が完了した後、不要となったジョブログは削除してください。