Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド |
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第6章 アプリケーションの開発 |
認証に成功した利用者の情報を業務サーバで運用しているCGIなどのWebアプリケーションで利用することができます。業務サーバは、ユーザ情報をHTTPリクエストヘッダに付加することでWebアプリケーションへ通知しますので、Webアプリケーションはそれぞれのインタフェースを通じてHTTPリクエストヘッダを参照することでユーザ情報を取得できます。たとえば、CGIならば環境変数より取得できます。
以下にWebアプリケーションが取得できるユーザ情報を示します。
ユーザ情報 |
説明 |
通知例 |
利用者のDN |
SSOリポジトリ内のユーザ情報に格納されている利用者のエントリをDNで通知します。 |
cn=tarou,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
ロール名 |
SSOリポジトリ内のユーザ情報に格納されている利用者のエントリに設定されているロール名を通知します。 |
Admin,General,Leader |
ロール名の数 |
通知したロール名の数を通知します。 |
3 |
認証方式 |
認証に成功した利用者の認証方式を通知します。通知する認証方式は、“basicAuth”、“certAuth”、“basicAuthAndCertAuth”のどれか1つです。 |
basicAuth |
利用者のユーザID |
パスワード認証時に利用者が提示するユーザIDを通知します。 |
tarou |
クライアントのIPアドレス |
認証時に使用したクライアントのIPアドレスを通知します。 |
xxx.xxx.xxx.xxx |
認証時刻 |
利用者が認証された時刻をグリニッジ標準時(YYYYMMDDHHMMSSZ)で通知します。 |
20030901151118Z |
再認証時刻 |
再認証が必要となる時刻をグリニッジ標準時(YYYYMMDDHHMMSSZ)で通知します。 |
20030901154118Z |
認証情報の有効範囲 |
認証情報の有効範囲を通知します。 |
www.fujitsu.com |
前回サインオン日時(注) |
ユーザが前回サインオンした日時をグリニッジ標準時(YYYYMMDDHHMMSSZ)で通知します。 |
20050713000000Z |
注)セションの管理を行う場合だけ通知することができます。
ユーザ情報をWebアプリケーションに通知する場合は、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]をクリックし、[Webアプリケーションとの連携]の[ユーザ情報の通知]を“通知する”に設定してください。
ユーザ情報は以下の環境変数名、およびHTTPリクエストヘッダで通知されます。なお、通知される値はUTF8エンコードされています。
ユーザ情報 |
環境変数名 |
HTTPリクエストヘッダ |
利用者のDN |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_DN |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-DN:値 |
ロール名 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_ROLELIST |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-ROLELIST:値 |
ロール名の数 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_ROLECOUNT |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-ROLECOUNT:値 |
認証方式 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_AUTHMETHOD |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-AUTHMETHOD:値 |
利用者のユーザID |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_UID |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-UID:値 |
クライアントのIPアドレス |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_IPADDRESS |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-IPADDRESS:値 |
認証時刻 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_FIRSTACCESS |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-FIRSTACCESS:値 |
再認証時刻 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_EXPIRATION |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-EXPIRATION:値 |
認証情報の有効範囲 |
HTTP_X_FJ_SSO_CREDENTIAL_DOMAIN |
X-FJ-SSO-CREDENTIAL-DOMAIN:値 |
前回サインオン日時(注3) |
HTTP_X_FJ_SSO_SSOLASTSIGNONTIME |
X-FJ-SSO-SSOLASTSIGNONTIME:値 |
注1)WebサーバにInterstage HTTP Serverを使用している場合だけ通知されます。業務サーバの環境設定を変更することにより、本環境変数にユーザ情報を通知しないようにすることができます。詳細については、“移行ガイド”の“Interstage運用操作、環境の移行”−“Interstage シングル・サインオンの移行”を参照してください。
注2)Interstage HTTP Serverの認証機能を併用している場合は、本環境変数にInterstage HTTP Serverの認証機能で認証された利用者の認証方式、およびユーザIDが格納されます。
注3)セションの管理を行う場合だけ通知することができます。
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