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Interstage Job Workload Server V9.2.0 セットアップガイド

G.3.2 アプリ開発時の留意点

スレッドモードでファイルの小入出力機能を使用する場合、ジョブの開発において以下に留意してください。

ジョブの外部仕様の設計

スレッドモードの場合、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“ジョブの外部仕様の設計”で設計したジョブの外部仕様の設計に加えて以下の点を設計します。

ACCEPT文による小入出力は、ジョブ全体で統一してください。また、ACCEPT文でファイルから入力を行う場合は、入力先のファイルはジョブ実行環境で1つのみです。

DISPLAY文による出力先は、ジョブ全体でどちらかに統一してください。また、DISPLAY文でファイルに出力を行う場合は、出力先のファイルはジョブ実行環境で1つのみです。

ジョブの構成設計


NetCOBOLの翻訳オプションの詳細は、NetCOBOLのマニュアル“使用手引書”を参照してください。

COBOLアプリケーションのコンパイル/リンク

COBOLアプリケーションは、ファイルの小入出力機能を使用する場合の翻訳オプションを指定して作成します。
小入出力機能のデータの入力先をファイルにする場合には、翻訳オプションSSINを指定します。
データの出力先をファイルにする場合には、翻訳オプションSSOUTを指定します。
このほかに、スレッドモードで動作するCOBOLアプリケーションは、翻訳オプションTHREAD(MULTI)を指定する必要があります。


NetCOBOLの翻訳オプションSSIN、SSOUTに指定する「環境変数情報名」には、小入出力機能で使用するファイルの資源名を指定します。

小入出力機能を使ってファイル処理を行うプログラムの記述方法および注意事項の詳細については、NetCOBOLのマニュアル“使用手引書”を参照してください。

バッチジョブ定義の作成

バッチ実行基盤のジョブから、DISPLAY文およびACCEPT文によるファイルの小入出力機能を使用する場合の手順は、プロセスモードの場合と同じです。


1つのジョブ内で複数のジョブステップを実行する場合、ジョブ内のバッチアプリケーションで、DISPLAY文およびACCEPT文を使った小入出力機能で標準出力とファイルのどちらを使用するかを統一してください。
統一されていない場合、バッチワークユニットのプロセスで最初に実行されたCOBOLアプリケーションの翻訳時の指定に依存し、2回目以降のCOBOLアプリケーションの指定は無効になります。

DISPLAY文・ACCEPT文によるファイル入出力拡張機能を使用する場合

バッチ実行基盤のジョブから、DISPLAY文およびACCEPT文によるファイル小入出力拡張機能を使用する場合の手順は、プロセスモードの場合と同じです。
本機能は、必要に応じて指定してください。


スレッドモードの場合、DISPLAY文によるファイル出力の拡張機能およびACCEPT文によるファイル入力の拡張機能は、バッチワークユニットの最初のCOBOLアプリケーションで指定されていた場合に、有効になります。
2回目以降のCOBOLアプリケーションでのファイル小入出力拡張機能の指定は無効になります。