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Interstage Job Workload Server V9.2.0 セットアップガイド

G.3.1 設計時の留意点

スレッドモードでNetCOBOLの小入出力機能を使用する場合は、必ず以下の構成でジョブの実行環境を作成してください。

詳細を以下に説明します。

小入出力機能で使用できるファイル数

スレッドモードでは、ファイルを使った小入出力機能で使用できるファイルの数は、ジョブの実行環境あたり、入力ファイルにつき1種類、出力ファイルにつき1種類です。
その他のファイルを使用する場合は、DISPLAY文・ACCEPT文は使用せず、必ずファイル操作処理(OPEN文)でアクセスしてください。

ジョブの実行環境(ジョブキュー、イニシエータ)

ファイルを使った小入出力を行うジョブの実行環境(ジョブキュー、イニシエータ)は、必ずファイルを使った小入出力機能専用にしてください。
入出力先がファイル以外のDISPLAY文およびACCEPT文のアプリケーションと、ファイルを使った小入出力を行うアプリケーションの混在はできません。
混在した場合、バッチワークユニットのプロセスにおいて、最初に実行されたアプリケーションの翻訳時の指定が有効になり、2回目以降のアプリケーションの指定は無効になります。

イニシエータの多重度

ファイルを使った小入出力を行うジョブの実行環境のイニシエータの多重度は、必ず“1”にしてください。
バッチサーバ環境のセットアップ時に、バッチセットアップ情報ファイル内に指定する、ファイルを使った小入出力を行うジョブの実行環境に関する情報の「実行多重度」を“1”に設定して、セットアップコマンドを実行してください。
イニシエータの多重度が“2”以上の場合、2回目のCOBOLアプリケーションのDISPLAY文がエラーになります。