バッチ実行基盤のジョブから、DISPLAY文およびACCEPT文によるファイルの小入出力機能を使用する運用上の注意を説明します。
ジョブの実行
ジョブの投入時にファイルを使った小入出力機能専用のジョブキューを指定して、ジョブを実行します。
ファイルの排他
ファイルを使った小入出力機能専用のジョブの実行環境において、ジョブがファイルを使用していない場合は、他のジョブの実行環境のジョブからもファイルの排他を獲得できますが、COBOLアプリケーションの実行時にオープンエラーになります。
このため、ファイルを使った小入出力機能専用のジョブの実行環境で使用中の小入出力機能の入力ファイルおよび出力ファイルは、バッチワークユニットの運用中は他のプロセスからは使用できません。
小入出力機能のファイルの変更
バッチワークユニットの運用中は、小入出力機能の入力先および出力先のファイルは変更できません。
小入出力機能の入力ファイルおよび出力ファイルを変更したい場合は、一旦ファイルを使った小入出力を行うジョブの実行環境のバッチワークユニットを停止し、再起動します。再起動後に最初に実行したジョブのCOBOLアプリケーションの翻訳オプションで指定した資源名のファイルに変更できます。
ファイルを変更するためには以下の方法があります。
COBOLアプリケーションの翻訳オプションに指定する環境変数情報名を変更する
ファイルを使った小入出力を行うジョブの実行環境で最初に実行するCOBOLアプリケーションを、翻訳オプションで別の環境変数情報名を指定した(別のファイルを使用する)COBOLアプリケーション、または出力先を標準出力に変更する場合は翻訳オプションを指定しないCOBOLアプリケーションに変更して、ジョブを実行します。
資源定義に指定したファイル名を変更する
COBOLアプリケーションの翻訳オプションは変更せずに、資源定義のファイル名を変更して、そのCOBOLアプリケーションで使用するファイル名を変更します。