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Interstage Interaction Manager V9.1.1 Interstage Portalworksセットアップガイド

2.1.2 RDBMSのインストール/リポジトリ用RDBの作成

Portalworksでは、管理情報等を管理するためのリポジトリとしてRDBを利用するため、RDBMS製品のインストールが必要です。
詳細は、お使いのRDBMS製品の説明書を参照してください。

リポジトリには利用者の詳細情報や、ロールおよびサービスの管理情報が格納されます。
リポジトリについては、“Portalworks解説書”を参照してください。

Portalworksのリポジトリ用RDBの作成は、以下の手順で行います。

リポジトリ用RDBの作成

Portalworksをインストールする前に、利用するリポジトリ用RDBごとに、必要な作業があります。
ここでは、以下のRDBMS製品について説明します。

  • 以下はSymfowareのサーバ機能がインストールされているマシンで行う作業です。

  • Symfowareをインストールするときにデータベースの文字コード系を「UNICODE」に設定してください(Portalworksでは、データベースでの情報管理をUNICODEで行います)。

Symfoware

操作

  1. カーネル編集(/etc/sysctl.conf)
    以下のようにカーネルパラメータを設定してください。すでにカーネル資源が設定されている場合は、“(最大値)”とあるパラメータについてはすでに設定されている値と比較して大きい方の値を設定し、“(加算)”とあるパラメータについては、すでに設定されている値に加算した値を設定してください。なお、以下のカーネルパラメータで設定が行われていない項目は、Linuxのデフォルト値に対し、比較および加算を行った値を設定してください。Linuxのデフォルト値については、Linuxのsysctlコマンドを利用して参照してください。

    • 共用メモリ資源
      kernel.shmmax = {1024k+(最大接続数*71k+6k)}*1024(最大値)
      リモート接続の場合、最大接続数を20として算出。
      kernel.shmmni = (最大接続数+10)*2(加算値)

    • セマフォ資源
      kernel.sem = para1 para2 para3 para4
      para1 = (最大接続数*2+9)/15(最大値)
      リモート接続の場合、最大接続数を0として算出。
      小数点は切り上げて設定。ただし25未満の場合は25を設定。
      para2 = 400+(最大接続数*2+6)(加算値)
      リモート接続の場合、最大接続数を0として算出。
      para3 = 200(固定値)
      para4 = 300(加算値)

    • メッセージキュー資源
      kernel.msgmax = 128(最大値)
      kernel.msgmnb = 4096(最大値)
      kernel.msgmni = 2(加算値)
      * 各項目の設定がない場合は、Linuxのデフォルト値を元に比較または加算した値で、項目を新規に追加してください。

  2. 環境変数の設定
    下記の環境変数を設定してください。
    PATH=/opt/FJSVrdb2b/bin
    RDBNAME=RDBシステム名(例:pwrdb)
    LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib
    LANG=ja_JP.eucJPまたはja_JP.UTF-8
    ※“ja_JP.UTF-8”以外のロケールを使用する場合は、環境変数LESSCHARSETに“utf-8”を設定してください。
    MANPATH=/opt/FJSVrdb2b/man

  3. ローデバイスの作成
    以下の5つのローデバイスを作成します。本項に記載されている区画サイズは、1000人までの登録利用者でPortalworksを運用する場合の最低必要容量です。それ以上の利用者を登録して運用する場合は、計算式に従って適切な容量を設定してください。

    • RDBディクショナリ用
      サイズ:21MB以上

    • Systemデータベース用
      サイズ:100MB以上
      <計算式>容量(MB) = 40MB + バックアップ対象ファイルサイズ × 2

    • Userデータベース用
      サイズ:300MB以上
      <計算式>1000人以上の場合容量(MB) = 0.3MB × 利用者人数
      ※ 今後利用者数の増加が見込まれる場合には、最大の利用者数に合わせて容量を設定してください。

    • ログ管理用(ログ管理ファイル、テンポラリログファイル)
      サイズ:6 * 最大接続数 * 2.5(3以上を推奨) MB以上(小数点以下切り上げ)

    • アーカイブログファイル用
      サイズ:データベースの更新量、資源のバックアップ周期が関係します。詳細はSymfowareのマニュアルを参照してください。
      ※ 万一のディスククラッシュに対する復旧を確実にするためには、アーカイブログファイル用の区画をSystemおよびUserデータベース用の区画とは別のディスクユニット上に作成することを推奨します。

  4. RDB構成パラメータファイルの編集
    /opt/FJSVrdb2b/etc/RDBSYS.cfgを複写し、作成したテキストファイルに定義します。
    複写名は“RDBシステム名.cfg(例:pwrdb.cfg)”としてください。
    RDBシステム名は2.で設定した環境変数RDBNAMEと同じ名前にしてください。
    ファイルに下記の設定を行ってください。
    RDBDIRSPACE1=任意のディレクトリ
    RDBDIRSPACE2=任意のディレクトリ
    RDBLOG=500, 500
    RDBCORE=任意のディレクトリ
    RDBEXTMEM=2048
    RDBSQLENV=動作環境ファイル名の絶対パス
    RDBLOGMANAGE=ログ管理用ローデバイスまたは任意のディレクトリ
    RDBSYSTEMID=任意の値
    RDBREPORT=任意のディレクトリ
    RDBREPORTSIZE=1048576

    動作環境ファイルの設定
    Symfowareサーバにある“/opt/FJSVrdb2b/etc/fssqlenv”ファイルに、以下の内容を設定します。

    新規追加

    DEFAULT_DSI_NAME = (CODE)

    新規追加

    DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE = (32,6144,6144)

    新規追加

    ARC_FULL=RETURN

    新規追加

    WORK_PATH=作業領域パス名

    JDBCデータソースのプロトコルを“リモート(RDB2-TCP連携)”にした場合、“/opt/FJSVrdb2b/etc/fssqlenv”ファイルに、以下の内容を設定します。

    変更

    MAX_CONNECT_TCP = (<35以上の数値>)

    JDBCデータソースのプロトコルを“ローカル”にした場合、“/opt/FJSVrdb2b/etc/fssqlenv”ファイルに、以下の内容を設定します。

    変更

    MAX_CONNECT_SYS = (<35以上の数値>)

    ※新規にデータベースを構築した場合は、MAX_CONNECT_TCP、MAX_CONNECT_SYSの指定を新規に追加してください。

  5. ポート番号の定義
    /etc/servicesファイルに下記を追加
    RDBシステム名 2050/tcp
    例. pwrdb 2050/tcp

  6. ログファイルの作成
    下記のコマンドを実行します。

    • ログ管理ファイルの作成
      rdblog -I

    • テンポラリログファイルの作成
      rdblog -G -t -c 10M ログ管理用ローデバイス -in -in 6*最大接続数*1.5M 6*最大接続数*1.5M 最大接続数*1.5

    • アーカイブログファイルの初期作成
      rdblog -G -a アーカイブログファイル用ローデバイス アーカイブログファイル用ローデバイスサイズ

  7. RDBディクショナリの作成
    rdbcrdicコマンドの実行
    rdbcrdic -r RDBディクショナリ用ローデバイス -u S

  8. Symfoware/RDBの起動
    rdbstartコマンドを実行しRDBシステムを起動します。

  9. データベースの作成

    • システム用DB作成

      1. システムDB用作成ファイルの作成
        テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
        CREATE DATABASE DB名(例:PWSYS);
        CREATE DBSPACE データベーススペース名(DB名と同名を設定) ALLOCATE RAWDEVICE Systemデータベース用ローデバイス;
        CREATE SCHEMA スキーマ名(例:SYS_SCM);

      2. DB作成コマンド実行
        rdbddlex システムDB用作成ファイル名

    • ユーザ用DB作成

      1. ユーザDB作成ファイルの作成
        テキストエディタで下記の内容のファイルを作成してください。
        CREATE DATABASE DB名(例:PWUSER);
        CREATE DBSPACE データベーススペース名(DB名と同名を設定) ALLOCATE RAWDEVICE USERデータベース用ローデバイス;
        CREATE SCHEMA スキーマ名(例:USR_SCM);

      2. DB作成コマンド実行
        rdbddlex ユーザDB用作成ファイル名