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Interstage Information IntegratorV10.0.0 システム設計ガイド

1.5.4 相手側ジョブ起動の動作環境

相手側ジョブ起動の動作環境は以下のとおりです。

ID環境

Information Integratorが起動するジョブは、相手側ジョブ起動時に指定した利用者の権限で動作します。相手側ジョブ起動で使用する利用者情報の設定箇所については、“7.2 ファイル送受信、相手側ジョブ起動利用時のセキュリティ設定情報”を参照してください。

データソース定義シートの「利用者認証-logon」に「NO」を指定すると、Information Integratorを起動したシステム権限で動作します。

なお、Windows Server 2008上のジョブを起動する場合、上述の指定に関係なくシステム管理者権限で動作します。

環境変数

UNIX上のジョブを起動する場合、Information Integratorが起動したジョブの環境変数は、Information Integratorを起動した時の環境変数が引き継がれます。Windows上のジョブを起動する場合、システムの環境変数が引き継がれます。
環境変数「path」など、ジョブ独自の環境変数が必要な場合は、ジョブの内部で環境変数を設定してください。

また、Information Integratorを自動起動した場合の環境変数は以下のとおりです。

動作環境の注意事項

UNIX上のジョブを起動する場合の注意事項です。
環境変数、umask値、標準出力、および標準エラー出力は、Information Integratorを起動した環境(RCスクリプト、またはコンソール・端末)を引き継ぎます。ジョブ起動に指定する利用者のシェル環境(.profile、.chsrc など)は引き継ぎません。
また、ジョブの実行に必要な環境変数、およびジョブからのファイルアクセスに必要なumask値は、Information Integratorを起動するRCシェルまたはコンソール・端末の実行環境に設定するか、またはジョブ内に設定してください。
ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、Information Integratorを起動したコンソール・端末に出力されます。Information Integrator起動後に端末を終了している場合は、出力がEIOのエラーとなる可能性があります。このため、ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、一時ファイルなどにリダイレクトするなどの考慮を行ってください。
なお、コンソール・端末がロック・ハングしている場合は、標準出力、および標準エラー処理で待ち状態になるため、ジョブが完了できなくなりますので、注意してください。