切替えには、管理対象サーバの異常を検出して自動的に切替えを行う自動リカバリと、ユーザの操作によって切り替える手動切替えがあります。
自動リカバリまたは手動切替えを使用して、切替えが行われた場合は、切戻しまたは継続の操作を行ってください。
詳細については、「10.3 切替え後の操作」を参照してください。
利用可能なサーバ切替え方式は、管理対象サーバのハードウェア環境によって異なります。詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「1.2 ハードウェア環境」の「注意」を参照してください。
注意
サーバ切替え中には、サーバの再起動や構成変更によるSNMP Trapが発生し、イベントログに表示される場合があります。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE メッセージ集」の「第1章 リソースコーディネータVEで表示するメッセージ」を参照してください。
バックアップ・リストアによる予備サーバへの切替え中、および切替えを行った状態では、切替え元のサーバ(運用サーバ)を起動しないでください。
切替え元(運用サーバ)と切替え先(予備サーバ)の2台のサーバは、同じシステムイメージで動作します。2台が同時に起動していると、IPアドレスなどの情報が重複し、切替え先のサーバ(予備サーバ)の動作に影響を与える可能性があります。
保守作業などで電源を投入する場合は、予備サーバの電源を切断してから行うか、運用サーバの起動をBIOS画面で停止させるなどの方法で、運用サーバと予備サーバが同じシステムイメージを持ったディスクから起動しないようにしてください。
PRIMERGY BXシリーズの場合、サーバ切替え後、運用サーバのメンテナンスLEDは自動的にONになります。
自動リカバリ
サーバ切替えの設定で自動リカバリを行う設定にすると、運用サーバの状態が"error"または"fatal"となり、かつ、OSが動作していないと判断されたときに、自動的に予備サーバへの切替えが行われます。
手動切替え
以下の手順で、運用サーバから予備サーバへの切替えを手動で行えます。
手動切替えは、切替えが正しく動作することの確認や、独自の判断で切替えを行いたい場合に利用します。
サーバ切替えの条件については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「9.3 サーバ切替え条件」の「サーバ切替えの条件」を参照してください。
RCコンソールのリソースツリーで、切替えを行う物理OSやVMホストを右クリックし、表示されたメニューで[予備サーバ]-[切替え]を選択します。
[サーバの切替え]ダイアログが表示されます。
切替え先サーバを選択します。
"自動割当て"を選択した場合は、切替え先サーバが自動的に選択されます。
<OK>ボタンをクリックします。
運用中のサーバが停止し、物理OSやVMホストが予備サーバ上で起動されます。
参考
手動切替えを行う場合、運用サーバの状態に関係なく、切替え操作を行えます。